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ひまわり
ゆっくり恋をする
ゆっくり君を好きになる
たとえ人からどう言われようと
どう思われようと
これから好きになる
これから君に恋をする
まるでひまわりが
太陽に顔を向けるように
自然なことのように
ゆっくり君に
これから君に
恋をする
ゆっくり君を
これから君を
好きになる
太陽に背を向けると
自分の影と向き合うよね
暗い影とは
誰もが共に在り続けるけど
ひまわりは
自然と自分の影に背を向けている
だってひまわりは
いつも太陽だけを見つめているから
たとえ蝉が
どんなにうるさく鳴いても
たとえ太陽が
どんなに眩しかったとしても
ゆっくりと
これからも
ゆっくりと
これからも
けして目をそらさない
まるで
一途な恋のように




