星の催涙雨
恋しいから逢いたい
愛しいから逢いたい
繋ぐのは
ただ心だけ
あの日から
星空を彷徨う二人
織姫と彦星なら
年に一度しか
逢うことを許されない
七夕の日
その日を待って……
待って……待って……
気が遠くなるほど、待って……
待ち続けて……
だからこそ愛おしくて
でも、あなたとは
年に一度の
逢うあても
約束の誓いもない……
恋しいほど逢いたい
愛しいほど逢いたい
苦しいほどに逢いたい
七夕の日
あなたの誕生日
この日あなたが生まれたから
一生に一度の
愛と出逢えた日
もしこの想いが
伝わる魔法があるなら
短冊に書いて
星に願いをかけて
たとえ遠く離れていても
夜を越えて
届けにゆきたい
この気持ちを
私の全てを
あゝだけど
たとえ星空でも
渡ることを許されない
二人の天の川
燃え上がった想いは
ただ深い闇夜に落ちてゆく
頬を伝った
星の催涙雨
あゝでも
もしもあなたが
私を想うとき
伝わる魔法があるなら
空に広がる夕闇の向こう
瞳を凝らし、探してしまうのだろう
逢いたい……
逢いたい……逢いたい……
あの輝きに
あゝ心から
恋しいから逢いたい
愛しいから逢いたい
きっと逢えないから
愛し続けられる
繋ぐのは
ただ心だけ
あなたを想う気持ちだけ
けして渡れない
二人の天の川
頬を濡らす
星の催涙雨




