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詩集 詩箱  作者: TiLA
106/168

星の催涙雨

恋しいから逢いたい


愛しいから逢いたい


繋ぐのは


ただ心だけ


あの日から


星空を彷徨う二人




織姫と彦星なら


年に一度しか


逢うことを許されない


七夕の日




その日を待って……


待って……待って……


気が遠くなるほど、待って……


待ち続けて……


だからこそ愛おしくて




でも、あなたとは


年に一度の


逢うあても


約束の誓いもない……




恋しいほど逢いたい


愛しいほど逢いたい


苦しいほどに逢いたい


七夕の日


あなたの誕生日(バースデー)


この日あなたが生まれたから


一生に一度の


愛と出逢えた日




もしこの想いが


伝わる魔法があるなら


短冊に書いて


星に願いをかけて


たとえ遠く離れていても


夜を越えて


届けにゆきたい


この気持ちを


私の全てを


あゝだけど




たとえ星空でも


渡ることを許されない


二人の天の川


燃え上がった想いは


ただ深い闇夜に落ちてゆく


頬を伝った


星の催涙雨


あゝでも




もしもあなたが


私を想うとき


伝わる魔法があるなら


空に広がる夕闇の向こう


瞳を凝らし、探してしまうのだろう


逢いたい……


逢いたい……逢いたい……


あの輝きに


あゝ心から




恋しいから逢いたい


愛しいから逢いたい


きっと逢えないから


愛し続けられる


繋ぐのは


ただ心だけ


あなたを想う気持ちだけ




けして渡れない


二人の天の川


頬を濡らす


星の催涙雨



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― 新着の感想 ―
[一言] 明日の夜、晴れると良いですね!
2024/07/06 17:10 退会済み
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