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詩集 詩箱  作者: TiLA
104/168

心雨

 雨がしとしと降っている

 この街の

 後悔を薄めるように



 雨がしとしと降っている

 世界から

 悲しみを流していくように



 心の雨は

 悔しかった記憶を薄め

 悲しかった思い出も

 いつか遠くに流していく



 あのとき解らなかった

 言葉の意味


 やがて大人になり

 その奥にある

 意味が解るとき


 じわっと胸が熱くなる

 心に優しい雨が降る


 今なら解るよ



「ありがとう」



 雨がしとしと降っている

 この街に

 世界に

 幸せの花を咲かせるように

 恵みの雨が降る



 悔し涙を流して

 僕は強くなる


 悲し涙を流して

 僕は優しくなる


 嬉し涙を流して

 僕は人を許せるようになる


 そして幸せになる


 涙は

 人が幸せになるための

 恵みの雨なんだ

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― 新着の感想 ―
[良い点] ふりゆく雨が、世界から悲しみを流していくように、という言葉が印象的です。そして、涙は人が幸せになるための恵みの雨、という表現が心に響きました。 目が涙を宿すことがなければ、魂にかかる虹は…
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