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第五十一話 塔と竜騎士とデリーター編 9月1日 自室

 九月一日。一陽九時半。

 俺の部屋。


「そろそろ塔にいこうよー」


 妹はブーたれる。


「まだ、『ヤキソバ、ステータス発表会事件』のほとぼりが……」

「少なくとも、今月いっぱいはムリだよ。

 さっさと、みんなを呼んで塔に行こうよ。変装すればいいじゃん」

「俺の顔は出回ってないとおもうけど。

 万が一を考えると……

 まあ、仕方ねえ、変装していくか」


 俺はみんなを集めた。

 その後、ウェイブが「よりたいところがある~」というので行くことにした。


「ここ何です?」

「ここはテレポート屋さんなの~」

「塔にテレポートできるんですか?」

「逆だよ~。塔からここにテレポートできるんだよ~経過時間で」

「とりあえず入ってみようよ」妹が言った。


 俺たちはテレポート屋に入った。

 中へ入ると壁に紙が貼ってあった。


 こんにちは。

 ここはテレポート屋です。

 ひとり一回二千クリ。

 洞窟で生き埋めになったら……

 ダンジョンで迷子になったら……

 そんな心配も一気に解決。

 『時間経過』か『テレポを三回連続でいう』ことで、テレポ屋にすぐに戻れます。


 なるほど。そういうことか。


「便利でしょう~?」


 俺たちは十二時間コースで、テレポ効果を受けた。

 そして、ガッツの塔まで歩いていき、無事についた。


「ここまでは順調だったね。お兄ちゃん」

「ああ」

「デスね」

「そうじゃのう」

「そうナノね」


 俺は塔を見上げていた。

 しかし、まさか塔が二つあったとは。


「どうする~? 流石に面倒じゃない~?」

「なんで依頼者は、どっちの塔って書かなかったんだろう……?」

「書いても、同じことかもしれないですけどね」

「どういうことデス?」

「片方の塔に登っても、もう片方の塔に逃げられたら……ってことじゃないかのう」

「竜騎士って竜に乗れるみたいだからね。きっと飛べるんだろうねー」

「なるほどデス」


 どうしたもんか。


「ねえ、お兄ちゃん?」

「なんだよ」

「二手に分かれて攻略しようよ」

「パーティを二つに分けるってことか?」

「そうそう」

「大丈夫かよ」


 なんか不安だな。


「わたしのところは、テッシちゃんだけでいいよ」

「ヒーラー連れていくのかよ」

「カゲヤマさんも使えるじゃん」

「まあ、そうだけど」

「ウェイブさんは未知数だし、そっち三人でいいよ。よかったじゃん」

「フェリリは?」

「フェリリさんもあげよう。わたしってば優しー」

「連絡は、携帯魔話器をつかうのか?」

「そーそー。安心して。しっかり実況するよ」


 こうして俺たちは、マヤ、テッシ組。

 俺、カゲヤマ、ウェイブ組。

 その二手に分かれて、ガッツの塔を攻略することになった。

 大丈夫かな……

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