被害者が出たとしても、それはハッピーエンドなのだ
ミラジェ・エイベッドはどんな人物だったか。エイベッド家の人間にそう問うと、大体同じ答えが返ってくる。
拾われた先の屋敷で可愛がられ、最初は怯えていたが、徐々に我が者顔で屋敷を乗っ取るようになり、人には思いつかないアイデアを持ち、屋敷の鼠取りを得意とし、たくさんの子を産み、招き猫のように幸運を舞い込ませた……。
まさに猫のような人だった、と。
*
「君は全く……大人しく生きると言うことを知らないようだな……」
「え? なんですか? 私、猫だから、何もわからないんですけど?」
ミラジェ・エイベッドがいる限り、エイベッド公爵家に平穏は訪れない。
それ以上の抱えきれない、幸福はあるのかもしれないが。
これにて二人の物語は終了となります。
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最後に
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