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転生した鏖殺姫は今日も仲間と共に楽しく暮らします  作者: 骸崎 ミウ
被虐の堕天使と傲慢の鉄杭聖女
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聖女の襲来



8/22 第7章名称変更

「…………………なんじゃあれ」



「…………………山が、飛んでるね」



「……………………………だな」



「………………カグラ様はいつもぶっ飛んでいますわね。というかダイミョウって飛べたんですね」



私たちは外から虫の様な羽音が聞こえて外に出て見ると山……というかダイミョウが飛んで来ていた。



「……………なぁ?アレはなんなんだ?お前たちの世界ではアレが普通なのか?」



隣で一緒になって死んだ目で見ていたアリシアがそう聞いてきた。



「いや、あんなの見た事ない。アレは元々ただ歩くだけの奴じゃ。少なくとも飛んだりしない」



ダイミョウの種族であるオオヤマトリデガニは『nightmare(ナイトメア) memory(メモリー)』に数体のみ存在するワールドボスでボスモンスターの中でも最強クラスの防御力を誇る化け物ヤドカリだ。ちなみにその防御力は私の最高火力の《ラグナロク》を防ぎ耐え切る程だった。



当時はあまりの巨体と防御力で攻略の目処が立たず、放置されていた。私たちもどう手をつけたらいいか分からず悩んだが、カグラが持ち前の防御力と体力、そして回復スキルを使い体内に潜入。そこで大暴れして倒したわけだ。



そうしてカグラはダイミョウを手に入れて世界中を渡り歩いた。……………地形を破壊しながら。



そんなダイミョウが空を飛んでいるのだ。絶対カグラが後付けの課金なんかをして羽根を生やしたのだろう。



『キィィィンッ!!!!』



ダイミョウから甲高い音が響き、何かがこっちに向かって飛んで来た。



「…………ッ!全員離れろッ!!」



ナザールがそう叫んだと同時にその何かは轟音を立てて私たちの側に着弾した。 その衝撃により周りが吹き飛んでしまった。



「おや、少々威力が強かったみたいですね。失礼しました」



舞い上がる土煙の中から現れたのは全長2メートル半程のパイルバンカーを両腕に2丁装備したメイド服調の鎧を着たナザールに引けも劣らない抜群のスタイルを持つカグラだった。



"傲慢龍(プライド)"カグラ・グランフォール。



七大罪龍(セブンズドラゴン)』の盾役(タンク)回復(ヒーラー)の常識人でみんなのお母さん。



防御力がダントツで高く、その防御力と回復力で敵陣に突っ込み、2丁のパイルバンカーで敵を殲滅する戦闘スタイルを取る。



「カグラさん!降りてくるなら普通に降りてきてください!ただでさえ装備込みの重量が10トンは超えてるんですから!」



とリュウエンは土埃を払いながらそう言った。



「むぅ…………これは失敬。なにぶん慣れてませんので………」



カグラは申し訳なさそうにそう言って私たちの方へ近づいた。その度に小さな地響きが鳴り、地面に足がめり込んでいる。



カグラの装備であるパイルバンカーは片方だけでも4トン、弾込みで6トンにもなる。それに加えて、彼女自身が非常に重い為、鎧込みで総重量は20トン近くにもなる。そのため、『七大罪龍(セブンズドラゴン)』の中では1番足が遅い。



「どうやら今回も私が最後だったみたいですね。お久しぶりです皆さん、"傲慢龍(プライド)"カグラ・グランフォール、只今参陣致しました」



カグラはそう言って優雅にお辞儀をした。



「お久しぶりじゃなカグラ。調子はどうじゃ?」



「普段と変わり無く。ルナティアも元気そうで。リュウエンも以前の様に戻っている様ですし、ナザールもティアムンクも変わり無い様で」



「あー…………、やはりリュウエンは我がいなくなった後、かなり酷かったのかの?」



「それはもう見るに堪えられない程には」



「ちょっと何話そうとしてるのカグラさん。ルナちゃんもそんなこと聞かなくていいよ」



私とカグラが話しているとリュウエンが割り込んで来て話を止めた。



「それもそうじゃな、というかカグラよ。あの非常識な空飛ぶ山はなんじゃ?」



「なにって、ダイミョウですが?」



「いや、それはわかる。我が覚えている限りダイミョウは羽根なんざ生えてなかったぞ」



「あぁ、あれですか。この世界に来る前に付与したんですよ。面白いでしょ?」



面白いというだけで羽根つけるか普通…………。



「…アレが空から降ってきたらこの辺りが更地にする質量爆弾になるな」



ナザールは今も宙でホバリングしているダイミョウを見てそう言った。



「それに関しては問題ありません。あの子は飛ぶ為に自身の質量を100分の1にしていますし、重力魔法でも飛んでいますから」



「……………お前は一体なにをしたんだ」



カグラの説明にナザールは呆れた様子でそう言った。



まぁ、とにかく。これで『七大罪龍(セブンズドラゴン)』は全員揃ったというわけである。



……………これからどうなるのやら。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

カグラ・グランフォール


種族:天金剛岩龍


カルマ:セフィロス


職業:殲滅聖女

レベル:100

HP:60万

MP:7.6万


称号:調停の龍・神を堕した者・岩の覇者・癒しの龍・人類の希望・死神殺し・殲滅者・金城湯池・鬼子母神・七つの大罪 《傲慢》・天に愛されし者


加護:邪神の加護・医神の加護


【固有スキル】

龍の金剛体・天龍眼・龍滅魔法・剛岩魔法・龍化・天の癒し・神眼・覇者の威圧・傲慢の誓い


【スキル】

翻訳・アイテムボックス・神聖魔法・治癒魔法・蘇生魔法・聖盾術・剛力無双・筋力倍加・絶対防御・質量倍加・防御特化・MP変換【防】・纏岩・危機察知・眷属召喚 ・精神汚染完全耐性・状態異常完全耐性・魔法ダメージカット【特】・物理ダメージカット【特】


頭部:『乙女の誓い』【治癒範囲強化】・【破壊成長】


胴体1:『戦乙女の魂』【全体防御】・【破壊成長】


胴体2:『天女の願い』【不死鳥の癒し】


メイン武器:『対巨獣殲滅双射突型銛』【全弾強化】

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