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転生した鏖殺姫は今日も仲間と共に楽しく暮らします  作者: 骸崎 ミウ
平和?な日常
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海賊女帝の暗躍〜1

短めです。





夜が明けて、ウチはこれからどうしようかと考える。



小鈴ちゃんからの話からしてその釜成家(かまなりけ)というのはかなり悪どい事をやっている様だ。小鈴ちゃんを送り届けた後、精霊達に調査を依頼した結果、出るわ出るわの埃の山であった。



密猟や麻薬や横領など不正のデパート状態であった。しかも釜成家(かまなりけ)は奉行所の頭でもある為、そういったことを揉み消してしまう。



まぁ、奴らがやらかした所業の物的証拠はウチの手元にある。これはウチの大罪スキル《強欲の手腕》による成果だ。



《強欲の手腕》は視界に収めたものであれば自身の身体の体積まで盗むことができる。ちなみにこの時の"自身の身体の体積"とはウチが《龍化》を発動した時の最大体積だから平気で数十トンを越す。



手札は揃った。あとは"海神龍"を探し出してウチが成り代わって、式典に顔を出す。そして、証拠を関係者の前に突き出して完了!



もっとも、うまくいく保障はないんやがな。



ただ、ここで1つ懸念材料がある。それはナザール、リュウちゃん、ルナの3人や。



以前、ウチが計画したケモミミロリっ子ハーレム作戦を悉く邪魔をしたからだ。あれはウチにとって最大の作戦やったけど、なんで駄目やったのかがわからんわ。



今回の件を説明すればおそらくは協力してくれる。しかし、どこに監視の目があるか分からん以上、人数を増やすのは不得手だ。



それに…………これはウチの我が儘なんやけど、この件は1人でこなしたい。あの子、小鈴ちゃんと約束したからだ。



今までこんな気持ちになったことは無かった。そりゃあ、可愛い子が居ったら気持ちが昂るのは当たり前なんだが……あの子の場合、不思議と側にいたいと思った。なんだか安心できる、そんな感じがした。



そして、心の底からこの子が欲しいと思った。



だから普段なら絶対にしない個人に対しての詮索もして、優しく声をかけて、勝手に協力した。



私は"強欲龍(グリード)"バルザック・セレスト。欲しいものはなにがなんでも手に入れる強欲の罪を冠する海賊女帝。そして、この世の全ての水に棲まう生命の王である。




***




いや〜、あいつらを侮っていたよ。



ウチの些細な様子から怪しく思ったのか、声をかけられた。ウチはここで捕まるわけにはいかんから水に潜って逃げた。



水はみんなウチの味方だからすぐに撒く事ができた。



そうして私はそのまま海に出ていき、ある程度の深さになったら《龍化》する。ウチの《龍化》はデカ過ぎる上に水の中限定だから場所をかなり選ぶ。



『さーて、それじゃあ探しにいくか』



そうしてウチは海の中を悠然と泳いでいった。




………………それにしても、なんなんだろうか。



頭から小鈴ちゃんの顔が離れないんだけど。

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[良い点] バルザック優しくてすこ
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