表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
104/120

馬車に揺られて

最近忙しく投稿できない日があるかもしれません。



申し訳ないであります……




〜sideティアムンク〜



アリシア様からの提案により彼女の帰郷に同行することになりました。今はゆったりとアリシア様と共に馬車に揺られてアリシア様の故郷であるカタキムルバスへと向かっております。



途中途中で休憩を挟みながらですけど。



「…………そういえばアリシア様。ひとつよろしくて?」



ずっと無言でもあんまりですので私はアリシア様に気になっていたことを聞くことにしました。



「なんだ?」



「この世界の吸血鬼は皆、アリシア様やフロイラインの様な金髪で蝙蝠の翼があるのでしょうか?」



実際、(わたくし)がこの世界で見たことのある吸血鬼はアリシア様かメアリーくらいしかいません。お二人共金髪にワインレッドの瞳に蝙蝠の翼が生えておりますのでそれが普通なのでしょうか?



「…………まぁ、金髪は多いな。蝙蝠の翼は大小形はまちまちだが、吸血鬼なら全員あるぞ。そっちでは違ったのか?」



「えぇ………種類が沢山ありました」



nightmare(ナイトメア)memory(メモリー)』の吸血鬼は大まかに分けて3段階あります。



まず1番下の下級吸血鬼(レッサーヴァンパイヤ)こちらは他種族が吸血鬼に噛まれた時に変換するもので1番弱いです。



次に中級吸血鬼(グレーターヴァンパイヤ)。こちらは元々吸血鬼であるか下級吸血鬼が成長するとなります。ちなみに1番種類が多いです。



そして最後に………



「最後に真相ノ血族(トゥルーヴァンパイヤ)。こちらは純血の種類で不純物となる他種族の血脈が全く無いものを指します。その真相ノ血族(トゥルーヴァンパイヤ)の中でも源祖(げんそ)と言われる個体は我々とかなりいい勝負するほど強力ですわ」



「……………なんかそっちの世界は何から何まで規格外だな」



「確かにそうでありますわねぇ。(わたくし)も5人までは契約出来たのですが、なにぶん変わり者が多くて………」



「待て。そんなやばい奴らを呼べるのかお前は」



と私がそこまで言うとアリシア様から待ったがかかりました。



「え?あぁ、はいそうですよ?(わたくし)の他に確かお姉様とナザール様とバルザック様が1人ずつ契約を成されております」



私がそう言うとアリシア様はなんだか白くなって固まりました。まぁ、自分と同じ種族且つ世界最強クラスの者がいればそうなりましょう。



「ちなみにアリシア様。貴女様は(わたくし)の配下にいる真相ノ血族(トゥルーヴァンパイヤ)源祖(げんそ)の5人のうち1人はよく顔を合わせておりますよ。時々、(わたくし)の代わりに資料を届けているあの子です」



「………………やっぱりかぁ。どうにもなんか感じた事のある気配だとは思ったんだよなぁ」



………………なんか私が補足したらアリシア様は頭を抱えてしまいました。



こうして我々はのんびりと馬車に揺られていくのでありました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ