私の1日〜夜
やり過ぎた感はありますが、後悔はありません
………最近、気分が優れない。
ティアムンクの一件から頭の中がぼんやりとしている。
『あの部屋』で食べた肉のせいか、彼女の瞳を見たせいか、それとも最後の光景が『あの日』と同じ構図になってしまったせいか……。
どちらにせよ、あまり気分が優れない。まぁ、それでも仕事はこなすが。
「………ハァ〜〜〜、つかれた。ほんと勘弁してほしいのじゃよ」
今日はガルムトさんが起こした爆発が思いの外大きく、それに巻き込まれて修理の仕事が増えてしまった影響でいつもよりも遅くなってしまった。
夕食は食べていくと念話で伝えてあるからおそらくみんな寝ているだろう。私のこの身体の変化もあと2日で治るしそれまでは辛抱である。
離宮に帰ったら寝る為にシャワーを浴びて身体を綺麗にする。浴び終えて着替えたら部屋に向かって寝るだけ。
リュウエンも寝てる筈だし、起こさない様にそっと扉を開ける。部屋に入り、ベッドに近づいてみるとベッドの上で何やらモゾモゾと布団に包まれた丸い物体が蠢いていた。
匂いやら気配やらでその丸い物体はリュウエンだとわかった。
「………………」
こんな時間まで何やってるんだか……。
私は少し呆れながらも布団を捲ってみる。すると腕をがっちり掴まれて布団の中に引き摺り込まれた。
「な、なんじゃ?!おいどうしたリュウッ………………………リュウエン?」
普段のリュウエンでは考えられない力で引き摺り込まれて
布団で揉みくちゃにされ、その布団が勢いよく剥ぎ取られるとそこには一糸纏わぬリュウエンが私に馬乗りをしていた。
「リュウエン。そういう事は元の姿に戻ってからと決めておるじゃろ。ほれ、服着ろ」
………見慣れてる筈なのに妙に落ち着かなくなっている。いつもよりも匂いが濃いし見ていて動悸が激しくなる。
早く引き剥がして服着せなければ、私が狂獣になって大変な事になる。
「大丈夫だよルナちゃん。今の私は体力10倍だから!」
いやそうじゃない。そうじゃないんだよリュウエン………
「いやリュウエン。違うそうじゃない。体力がどうのこうのの問題では無くてな………。なんでこんな事を?」
「いやなんでって………ルナちゃん、なんだか最近無理しているから。……………私のせいでこんな事なっちゃったから。…………だからね、そのね」
「……………わかった。もうわかったから、泣くな」
私は起き上がり、泣き出してしまったリュウエンを抱き寄せて彼女の頭を撫でた。男になった影響かリュウエンの身体はいつもよりも柔らかくそして温かく感じた。
「我は別に無理などしておらん。ただ、最近少し思うことがあってな。そのせいでぼんやりとしておったのじゃ。……………心配かけてすまなかったリュウエン」
「…………ほんとに大丈夫なの?」
「あぁ、大丈夫じゃよ」
心配そうに聞くリュウエンに私は安心させる為に彼女に笑いかけながらそう言った。
「そっか……、ルナちゃんがそう言うならそうだよね。わかった、それじゃあ寝ようかっうわ!?」
そう言って私から離れようとするリュウエンを私はしっかりと抱いてベッドに押し倒した。そして、逃がさない様に覆い被さり両腕を掴んで顔の横に抑えつける。
「る、ルナちゃん?」
「なぁ、リュウエン?お前は我とヤりたくてその様な格好で待っておったのじゃろぉ?我が帰る前からも随分と1人で励んでおった様じゃしなぁ?」
据え膳食わぬはなんとやらともいうし、ここは味わうのが正しいだろう
「〜〜ッ!?」
私がそう皆から定評のある邪悪な笑みを浮かべてそう聞くとリュウエンは顔を真っ赤にして、ジタバタと逃げようともがいた。
しかし、いくら体力が上がっていようと基礎が違う為、私から逃れることができない。リュウエンの意味のない抵抗を見ているとなんだか楽しくなっていく。
「随分と抵抗しておるのぉ。なぁに、すぐに抵抗できなくなるぞ」
「ま、まってルナちゃんむぅッ!?」
私は何か言おうとするリュウエンの唇を塞ぎ、強引に唇を割り開いて舌をねじ込む。
「んむっ、んぅ!?……………んく、…………んぅ」
そうすればリュウエンの身体は徐々に力が抜けて抵抗が無くなり、スイッチが入る。たっぷり数十秒かけて口の中をねぶった後、口を離すとお互いの唇の間を銀色の糸が結ぶ。
「良いなリュウエン?」
「ーーーーーうん」
私が再度聞くとリュウエンは頬を染め、目をとろんと細めてか細い声でそう答えた
リュウエンの返事を聞き、私は寝巻きを脱いで再び彼女に覆い被さる。
……………そうして私は彼女の身体を朝まで隅から隅まで貪り尽くした。
「…………………で?何か言う事は?ルナちゃん」
「やり過ぎました」
「わかってるならよろしい。ほら腰砕けになっちゃったから看病してね」
「わかっておるよ」




