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こんな夢を見た  作者: 瑞月風花


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ピンクのとんがり帽子イボ

最近よく眠れるようになった。

そのおかげで、なぜか夢を見ない。

見ないと思っていたら、変な夢を見た。


たぶん私は職場にいる。

そして、トイレに行くことになるのだが、子どものひとりが一緒に行きたがるのだ。

まだ三歳にも満たない子。

「あのトイレがもう少し綺麗やったら一緒に連れて行ったるけどな」


そんなことを冗談に言いながら、同僚にその子を任せる。

だって、空いているだろうそのトイレ、木造で、穴が空いていないんだもの。


いったいどんなトイレといえば、排水がないため、木に染みこんでいくというやたらと変なトイレ。そんな場所に小さい子を連れて行くわけには行かない。


トイレに入る。

やっぱり、なんとなく汚い気がする。だけど、不衛生というものではないような。でも、暗いイメージ。


用を足したのかどうか分からないけれど、そのまま外に出て、綺麗な方のトイレも覗く。

こちらは、完全水洗の引き戸式。車椅子でも入れるタイプ。


私はそのトイレを覗くだけ覗き、部屋に戻ろうとする。


部屋に戻った。だけど、そこは病室で。

どうやら、診察帰りだったらしい。職場はいったいどうなったのだろう。

ふと、足を見る。


足からベースピンクの黒と黄色の縞模様のなにかが生えているのだ。

長さはそれぞれ、微妙にうねっているものもある。膝から下にしかないのだけど、とても気持ち悪い。

硬さは、かさぶた程度のよう。大きさは、ツノといっても良いくらいの大きさ。そのまま折って取ってもいいのかなとも思いながら、人差し指で倒そうとすると、やっぱりかさぶたみたいな感じでめくれようとする。


でも、めくっちゃ駄目?

さっき、お医者さんにも診てもらってるんだから、悪いものだったら指摘されていただろうし。


そんなことを思いながら、今度はお昼ご飯を考える。

布団を被ったまま、ぼんやりしていると、誰かがおしゃべりしながら階段を上がってくる様子。そして、彼らは私の部屋へずかずか入ってきて、窓の外を眺めて、私になんか気にも留めず、何かを説明しようとしているのだ。60代くらいのご夫婦のよう。


最初は、布団の中に引き籠もっていた私。だけど、ふと思った。

「ここ、私の部屋ですよ! 仮にも女性の!」

思ったよりも大きな声。


それに驚く旦那さん。謝ったのか、なんなのか。彼らはそそくさといなくなる。

その後、私はやっぱりご飯を考えながらお着替えをする。ピンクのいぼいぼを隠すためいぼいぼを倒さないようにに気を付けながら、優しくレギンスを履く。

この病院、元気な人は食券を買うタイプの食堂に行けるみたい。とりあえず、てくてく歩いて行くと、だいぶ昔に退職された先輩達に出会うのだ。


先輩に出会ってなぜか同情されている。

「え、○○に住んでいなかったの?」

「ごめんなぁ、気づいてあげられなくて」

とても一方的に。


だけど、私は、その先輩の波に押され気味のまま、食券機が遠ざかっていくことにだけ焦っていた。


そんな夢を見た。

うーん。

そう言えば、イボのあったあたり、乾燥肌が酷いかも。掻きむしるなってこと?

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