番外編 《メタイベント》悲しいクリスマスの思い出
【注意】メタ発言過多‼︎ 苦手な人は逃げましょう‼︎
二ヶ月ぶりの更新なのに、番外編という……(笑)
まぁ、無理して書こうとしても書けないもの。気分が向いた時に書くスタイルなので……更新をお待ちの方には悪いけど、お付き合いくださいませ!
では、よいクリスマスを!
メリークリスマス〜☆
学園のグランの寮室にてーー。
私はクリスマスディナー(鳥の丸焼きやらサラダやら、ビーフシチューとか)をテーブルに用意してから、ソファに隣り合わせで座った彼に向かってバチコーンッ☆と(目元ピースを添えて)ウィンクをしたわ。
「という訳で……今年は悲しいクリスマスの思い出語りでお送りするわ」
「何がという訳でなんだ……え?目の前に豪華なディナーがあるのに、悲しい思い出語り?」
「そうよ‼︎」
「………急というか、相変わらずメタというか……いい加減本編を進め……」
「書きたいと思った時に書く‼︎それがコツらしいわ‼︎」
「つまり当分は無理、ってことだな……」
グランは溜息を零しながら、肩を竦める。
そして、とっとと話を進めてしまおうと言わんばかりの顔で話を促して来た。
「で?そう言うってことは、先にリジーの悲しい思い出から話してくれるんだろう?」
「勿論。私の悲しいクリスマスの思い出は、小学生の時にサンタさんという名の親にお願いした欲しかったゲームがカンカンの筆箱になったことね」
「…………えっ。なんか微笑ましいような悲しい思い出だな?」
「当時の私にとってはかなり悲劇だったけれどね。それ以降のクリスマスは恋人がいなかった私には、クリスマス=悲しいにはならなかったし。だから、悲しかった思い出と言えば、やっぱりそれぐらいしかないわ。それで……グランの方は?」
私の言葉にグランは記憶を探るように宙に視線を彷徨わせる。
そして……ポツリポツリと、前世の記憶を語り出したわ……。
*****
それは……前世の俺が、まだ二十代前半のことだった。
世はクリスマスに浮かれ、家族でケーキを食べたり。
カップル達がデートしてイチャイチャしているだろう中……俺はボッチで……。
………………〝ぎっくり腰〟になっていた。
……本気で、驚いたよな。
布団敷いてた(※ベッドじゃなくて、敷布団でした)ら、ピキィィンッ‼︎ってなって。
あまりの腰の痛さにその場に倒れ込んだ。
まさかの展開に俺は絶句する。
……え?クリスマス(・イヴ)なのに、ぎっくり腰?
どんな不幸……?
本気でそう思った。
だけど……本当の悲劇はここからで。
…………夜中に急な吐き気を覚えて、トイレに慌てて駆け込んだ(※これで余計に腰が痛くなった)。
……何が起きたんだって?
…………。
…………………。
……………夕飯に食ったフライドチキンが、胃もたれしたんだよっっっ‼︎‼︎
マジでなんなの⁉︎
少しでもクリスマス気分を味わおうと思って、フライドチキンを買って食ったのに結果胃もたれって……何⁉︎
世のカップル達がキャキャしてる中で、ぎっくり腰&胃もたれ⁉︎
まだ二十代前半なんですけど⁉︎胃もたれに年齢は関係ねぇってか⁉︎
虚しすぎるっっっ‼︎‼︎
そうして……俺は腰の痛みと吐き気を堪えながら……クリスマスの夜を過ごしたのだった……。
*****
「……とまぁ、それが俺の人生の中で一番悲しかったクリスマスかな」
「やだ不憫……ボッチマスでぎっくり腰&胃もたれって最悪じゃない……」
「それな……」
しんっ……と静まり返った部屋。
なんかもう、言葉にしようがないくらいに暗くなったムードを変えるように、私は敢えて明るく振る舞う。
そして、励ますように彼に声をかけた。
「ま、まぁ‼︎今は全然違うんだからいいじゃない‼︎」
「………そうだな」
「えぇ‼︎だから、元気を出して頂戴?」
「…………あぁ」
グランはふわりと笑って私の腰に手を回して抱き寄せる。
彼から香る良い匂いに、ほんの少し酩酊感を覚えるけれど……。
…………腰を撫でる怪しい手つきに、私は直ぐに真顔になったわ。
「……グランさん?」
「なんだ?」
「この手は一体、何かしら?」
「エッチしようとしてる手だな」
…………どうしてそうなるのかしら。
「リジーは、聖夜を性夜にしないように悲しいクリスマス語りなんて始めたみたいだが……無駄だったな?」
⁉︎⁉︎
何故、それがバレているの⁉︎
「無駄な足掻きは止めておけ」
「いや、でもっ……クリスマス用の食事を用意してるのよ⁉︎ケーキだって……」
「大丈夫だ。リジーを美味しく頂いた後に食べるから」
「あっ……待っ……」
…………そこから先はどうなったか。
……………どうせ私はグランに勝てないわよ‼︎‼︎
番外編のオチが定番化しました☆




