第50.5話 新キャラ登場は、(微妙に)世界滅亡の危機を添えて
長らく更新してなくて、ごめんね‼︎
書きたくなったら書く‼︎という気まぐれすぎる著者でごめんね‼︎
ぶっちゃけ、この話だけだと物騒だけど……次の話を一緒に読んでほしいな‼︎
まぁ、よろしくねっ☆
俯瞰する、者がいた。
半透明の幽霊もどきを引き連れていく彼女達を、遠くから見つめる者がいた。
黒いローブを見に纏った二人。
その者達は、ジィッと幽霊を見つめ続ける。
「いかがしますか、我が主人」
「うん〜?そーだなぁ……少しぐらい待ってあげよっかぁ?回収するにしても、話したいこととか〜言いたいこととかあるだろ〜しねぇ」
「で?その本音は?」
「このまま見てる方が面白そうだよねぇ‼︎」
「…………はぁ……そんなことだと思いましたよ」
俯瞰する者達は一方がケラケラと笑い、もう一方は呆れたように溜息を零す。
そんな時……二人の後ろから、真っ白なマーメイドドレスを纏ったとても美しい赤髪の女性が近づいてきた。
「…………あの魂が、貴女方が仰っていた回収対象ですか?」
「ん〜?」
「おや、女神様。えぇ、その通りですよ」
「…………そうですか」
「一応はこの世界に生きる魂ですからね。回収を許さないとでも言いますか?」
フードを深く被っているため、目元は見えない。
けれど、その下で……鋭い視線が自分を見つめていると、女神と呼ばれた女性は感じた。
「いいえ、そんなことは言いません。言える訳ありません。わたくしが管理する世界よりも高位の世界の存在……しかも、《死神の使徒》に逆らえる訳ないでしょう?」
「え〜?でも、時々逆らうような人いるよ〜?」
「それは貴女達の力を把握できないような弱者でしょう?ある程度の力があれば、貴女達と関わり合いたくないと思うはずです」
「散々な言われようですね、主人」
「いやいや〜。私だけじゃなくて君も入ってるからね?」
楽しげに笑う二人に、女神は告げる。
「わたくしが望むのはただ一つ」
その顔に馴染むのは、恐怖と畏怖と……そして、切望。
「どうか、わたくしの世界を壊さないでくださいませ」
二人は、女神の言葉にフードから覗く口元に弧を描きながら笑う。
その笑みは、顔が見えていないというのに……とても不気味で。
女神は、背筋が凍るような気持ちで……身体を震わせた。
「「それは私(主人)の好奇心次第だよぉ〜(ですよ)」」
人のカタチをした災厄は、そう楽しげに告げた。




