番外編 《メタイベント》グランの女装(メイド服)が見てみたい(笑)
ふざけました。後悔はしていない。
メタ発言過多です。
本編進めろや……と思う人もいるかもしれませんが、なんか書きたくなった新作を始めちゃったり。やる気がビミョーにダウン中なので……遅筆になっております。
まぁ、気長にお待ちください。
よろしくどうぞっ‼︎
「という訳で、メイドの日よ」
「本編を進めろよ‼︎」
「無理よ‼︎やる気がないらしいから‼︎」
と、そんなノリで始まった今日の私は、クラシカルなメイド服姿でお送りします。
ついでに、グランもメイド服を着て女装しております。
「………というか……グランの女装が予想以上に違和感なさすぎて、ムカつくわね?」
亜麻色の髪に翡翠の瞳。
肌も女性に負けず劣らず白くて綺麗だし……顔立ちもいい。
多少、体格がいいけれど……グランの着ているメイド服はヴィクトリアンスタイルだから、細マッチョの身体が隠されて、顔だけで判断すると中性的な女性で通りそうだわ。
「酷くないか?いきなり俺の寮部屋に押しかけてきて、お前が無理やり女装させたのに酷くないか?」
グランはジト目で私を睨んでくる。
けど、馬鹿な人ね。
「本気で抵抗すれば着なくて済むのに、抵抗しなかったのはグランでしょう」
「……………(否定できない)」
「相変わらず、私に甘いんだから」
「……………はぁ……お前が言うか……」
グランはもうなんとも言えない表情になりながら、ソファに座り込む。
ぶっちゃけ、着たくないなら転移するならなんなりして逃げてしまえば良かったのよ。
でも、こうして私のお願いを聞いてくれたのは……間違いなく彼の意思。
本当、惚れた弱みと言うヤツね?
「ふむ……着物にフリルのエプロンを合わせるのもメイド服に入るのか」
そんな時ーーーー。
ついでに連れてきて、隣の部屋で着替えていたスイレンさんも着替えを終えたようで、私達がいる主部屋に入ってくる。
振り返った私はスイレンさんの姿を見て……口に手を当てて、真顔で呟いたわ。
「やだ。グランより女らしい人が来たわ」
和風メイド服って言うのかしら?
薄紅色の着物にフリフリの白エプロン。
和風カフェとかにいそうなメイド服を着たスイレンさんは、髪型も仕込んでくるという徹底ぶり。
グランは……スイレンさんと思わず感心している私を交互に見て、ぽつりと呟いた。
「お前……魔王を拉致して無理やり着せといて……それ言う?」
「だって、グランだけメイド服じゃ恥ずかしいでしょう?だから、私とスイレンさんも着てあげたの」
「上から目線‼︎」
「ふふんっ。女装歴◯◯年の儂を舐めないでもらいたい。これぐらい簡単に着こなしてみせよう」
「スイレンさんも結構メイド服にノリノリだったパターンかよっっっ‼︎」
今日のグランはツッコミで忙しいわね。
まぁ、ツッコミを入れるような状況を作り出してる私が言うのもなんだけど。
「取り敢えず、満足したからもう脱いでもいいわよ」
「なんなのっ⁉︎結構、無理やり着せといてそんな簡単に終わるのっ⁉︎」
「え?グランはもっと着てたいの?」
「んな訳あるかっっっ‼︎」
グランはスイレンさんが着替えに使っていた隣の部屋に、怒りながら向かう。
そんな後ろ姿を見た私は、クスクスと笑いながら……満足げに笑うのだった。
「あぁ、楽しかったわ」
グランのメイド服が見たかった着せてみたけど……結構面白かったから、また女装させてみましょうっと。




