番外編 《メタイベント》ハロウィンでもイチャイチャ‼︎
【注意】メタ発言過多。
短いですが、ハロウィンネタ‼︎なんとなくで書いた‼︎文句はなしでお願いね⁉︎
最近、イチャイチャが足りねぇので、させるかぁー……。
アレ?イチャイチャ……?イチャイチャとはなんぞや……?となりました(笑)
ある秋の日ーーー。
いつものようにグランの部屋でまったりしていた私は、今日があの日であることを思い出す。
私は座っていた向き(グランの膝の上)を向かい合うように変えて……。
至近距離で彼を見つめながら、にんまりと笑ったわ。
「トリックオアトリート。お菓子をくれなきゃ鳴神5連発するぞっ♡」
「なぁ、明らかにルビがおかしい台詞だと思うんだが」
ツッコミを入れるグランはブルリッと身体を震わせる。
ルビ詐欺(実際の言葉とルビが合ってない)してるの、バレちゃったのね(笑)
「というか、トリックオアトリートって……あぁ、ハロウィン?」
「そうよ」
「メタいな」
「それは言ったらダメなのよ。これは番外編だから、メタメタ仕様なんだから」
「なるほど?」
グランは私を片手で抱っこすると、スタスタと歩き出す。
そして、ダイニングキッチン(グランの暮らしてる寮は王族専用なので、部屋にもキッチンがついてる)の棚を漁ると、私にクッキーが入った袋を渡してきた。
「はい、お菓子」
「むぅ。悪戯したかったのに」
「あははっ、甘いな。ここは俺の部屋だぞ?それに、リジーが(ほぼ)毎日来るんだ。お菓子ぐらいない方がおかしい」
「あぁ……そうだったわ」
グランの部屋って私が食べる用のお菓子が常備されてるのよね。
ここじゃない場所で言えばよかったわ。
私は袋からクッキーを取り出し、もぐもぐと食べていく。
あ、美味しいわぁ。
グランは私を見て楽しそうに微笑む。
そして、ツンツンと私の頬を突っついた。
「で?リジーさんやい?」
「なんれふか、グランひゃん(もぐもぐ)」
「トリックオアトリート」
ピタリッ。
思わず動きが止まってしまう私に、グランは色気ダダ漏れの笑みを浮かべる。
……………あぁ……無駄に連れ添ってきたから、私が今さっき唐突にハロウィンを思い出して、何も考えずに言ったことが分かってるぽいぃ…………。
「お、お菓子、取ってくるわ‼︎」
私は慌てて彼の抱っこから降りて、緊急避難しようとする。
でも、グランの方が腕力が強いから逃げ出せないわ‼︎
魔法で転移しようとしても、グランの方が適正高いから転移を阻害されるしっ……‼︎
あぁぁぁ、嫌な予感がする‼︎
こういう笑顔の時は駄目なのよ、絶対ロクなことにならないわ‼︎
だけど、グランは逃さないと言わんばかりにさっきよりも強く抱き締めて。
私の唇を骨張った指先でするりと撫でる。
そして、耳元で色気ダダ漏れの声で囁いた。
「今、持ってなきゃダメだよなぁ?」
背筋がゾクッとして、身体から力が抜ける。
もう諦めろと頭の中で、声がした気がしたけど……素直に従うのは癪だもの。
私は少し強がって、グランに微笑みかけたわ。
「……………転移でお菓子を召喚すれば、ワンチャンあると思うのよ?」
言外に〝お菓子召喚の邪魔するな〟と言うが、グランはにっこりと笑うだけで。
…………こいつ、悪戯する気満々ね?
「ワンチャンも、何もないよ。それに、ハロウィンの悪戯ってエロイベの一種(※個人の見解です)だと思うし?」
「エロ本読みすぎよ⁉︎」
「大丈夫だ、リジーにしかしないから♪」
(あ、終わったわぁー。明日、腰痛決定だわぁー)
私を抱いたまま、スタスタと寝室に向かって歩き出すグラン。
……………これ……抱っこされてた時点で逃げようがなかったわよね………。
その後どうなったか?
結果は分かっているだろうけれど、ご想像にお任せするわ。




