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くさなぎときつねの思い出ごはん。  作者: ちはやれいめい
ねこまたの章《しょう》
18/22

17 平安時代《へいあんじだい》にできていまはできないこと

 みせ片付かたづけがわってから、とうさんとかあさんにほうこくした。


小町こまちべたいものはかきごおりなのか。たしかに、むかしひとにとってすごくぜいたくだよな。れいぞうがあるのがたりまえになりすぎて、きづかなかった」

「わたしもよ」


 まさかなつのおやつとしてべているかきごおりだなんて。


 ――問題もんだいは、あまづらだった。

 



 かあさんがノートパソコンをげる。


おれ植物しょくぶつほんさがしてみるかな」

わたしはスマホでさがすー」


 みんなで手分てわけしてしらべていく。


 スマホにキーワードをれて、ヒットするサイトをかたっぱしからひらく。


奈良(なら)時代から室町(むろまち)時代じだい使つかわれていた甘味料かんみりょう

 さとうがはいらない時代じだいでは、みずあめとならんで使つかわれていた。】


【ブドウのしょくぶつのツルをつめて作ったとされている。】


江戸時代えどじだい海外かいがいからさとうをゆにゅうするようになってからは、すたれていった】


【どのようにしてつくったのか、ぶんけんはのこされていない】



 いろんなじょうほうをかきあつめてわかったのは『小町こまちべたあまづらとおなじものにはならない』ということだった。



 平安時代へいあんじだいどのツルからどうやってあまづらをしていたのか、こんなに科学かがくがはったつした現代げんだい日本にほんでもわかっていない。

 それってふしぎ。


 むかしよりもできることがたくさんあるはずなのに、できないこともある。


 なかにはどくをふくむしょくぶつもあるから、シロウトが下手へたに「そこらのってあまづらをつくってみよう!」なんてするといのちにかかわる。しょくぶつのプロでもむずかしいことだから、ぜったいためすなとすらかれている。


 かあさんがてまねきする。


「あ! (ほまれ)さん、マコト。奈良なら大学だいがく研究けんきゅうして、あまづらとにたような成分せいぶんのシロップをつくったっていう報告ほうこくがのっているわ。おとりよせもできるみたい」

「それ、ためそうよ!」

まりね。わせてみる」



 小町こまちが、じっとわたしたちを見上みあげる。


草凪くさなぎ。つくれるのか?」

「うん。きっとできるよ。ただ、ちょっととどくまで何日なんにちかかかるからっててくれる?」

「よかろう」


 小町こまちのつぶらなひとみがキラキラかがやいた。

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