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くさなぎときつねの思い出ごはん。  作者: ちはやれいめい
ねこまたの章《しょう》
15/22

14 白《しろ》くて冷《つめ》たくて甘《あま》いもの②

 たのまれていたものをして、鎌倉駅かまくらえきから江ノえのでんにのった。


 夏休なつやすみのまっただなかだから、すごくこんでる。


 鎌倉かまくらはアニメの聖地せいちだから海外かいがいからのおきゃくさんもおおい。


 いろんなくに言葉ことばがとびかっていて、じるといまどのくににいるのかわからなくなるくらい。

 


 ふと、広告こうこくはいった。


 駅前えきまえのカフェのポスターだ。

 ふんわりしたスポンジに、なまクリームとなつのフルーツがたっぷりのパフェ。

【ごほうびに、地元産じもとさんフルーツもりもりパフェ】


「……ぜいたくだなぁ」


 むいしきに、つぶやいていた。


 小町こまち言葉ことばおもす。


『さいこうのゼイタクだとっていた』


 「しろくて、つめたくて、あまい」ぜいたく。


 アイスクリームにしてもプリンにしても、コンビニでもえちゃうお手軽てがるなものだし、ぜいたくではない。 


「……小町こまちあまいものをくれたのって、どんなひとだったんだろう」


 うちのご先祖せんぞさまみたいにおかねがなかったひと


 小町こまちがあやかしだとらずにけてくれたのかな。



小町こまちにもう一回いっかいいてみよう」



 電車でんしゃをおりていえにいそぐ。



「ただいま! かあさん、おつりとゴミぶくろと領収書りょうしゅうしょ、ここにおいとくね」

「はーい、ありがとうね、マコト」


 みせのキッチンからかあさんの返事へんじがする。


 トトト、と小町こまちがかいだんをかけおりてきた。


「そうぞうしいな草凪くさなぎ

失礼しつれいな」


 ほんとうに、なんでこんなトノサマみたいなのこの子は。


小町こまち。いつ、だれにあまいものをもらったの?」


「ひめ、とばれておったな。ひろいやしきで、たくさんのひとがひめにつかえていた。そのなかには、草凪くさなぎのものもいた。ひめは、わがはいがあやかしだとわからぬものであったが、小町こまちをくれて、たいそうかわいがってくれた。とてもきひとであったぞ」



「ひめ…………ひめ?」


 武将ぶしょうむすめとか、貴族きぞくむすめ身分みぶんたか女性じょせいのことだったよね。



 おひめさまならどんなぜいたくでもできる。

 身分みぶんたかひとべていたもの。


 すこしだけ、こたえにちかづいたがする。 


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