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くさなぎときつねの思い出ごはん。  作者: ちはやれいめい
ねこまたの章《しょう》
13/22

12 小町《こまち》がのぞむ思《おも》い出《で》のごはん

 雪路ゆきじにかんゆうされてやってきたのは、ネコのあやかしだった。

 ようかい大辞典だいじてんなんかにかならずのっている、ねこまた。


 とうさんとかあさんはみせがあるから、わたしだけではなしをきくことにした。


 小町こまち居間いまのざぶとんで前足まえあしりたたんでまるまった。


「いやぁ、わがはいたちあやかしもののこえくことができるニンゲンがまだいるなんて、うれしいものですな。さすがは草凪くさなぎ子孫しそん


 はかわいいミケネコなのに、おとしよりみたいなはなかたをする。


「ふつうははなせないの?」

「だれもがはなせるわけではない。そなたと父君ちちぎみ草凪くさなぎすじであろう? 草凪くさなぎは、ヒトの中でもとくにあやかしとはな才能さいのうにめぐまれておる。母君ははぎみも、おそらくどこかのあやかしはらいのはいっているのだろう。草凪くさなぎほどつよいチカラではないが、においがする」

「そうなんだ」


 わたしたちが雪路ゆきじ小町こまちはなしかけていても、ほかのだれかにはひとりごとにしかみえないってことか。

 


「とりあえず、おきゃくさまだし、おちゃそうか?」

「いんや。わがはい、あついものはこのまん」

「へぇ。ねこまたってネコじたなんだ。じゃあつめたいむぎちゃにするね。つめたいのならだいじょうぶでしょ?」



 うちは、れいぞうにむぎちゃつくってある。


 小皿こざらにむぎちゃれてすと、小町こまち前足まえあしをむぎちゃにつけてひとくちなめる。


「ほほう。ひんやりしてうまいのう」


 おにめしたようで、むぎちゃはあっというからっぽになった。


「それで、小町こまちはなにをべたいの? べもののあじ、おぼえているかぎりおしえてほしい」


 わからないままだと、雪路ゆきじのときみたいに時間じかんかかっちゃうからね。


つめたくて、しろくて、あまいものだ。さいこうのゼイタクだと、けてくれたひとっていた。ちかごろあついひがつづくから、またあれをべたくなったのだ」


 つめたい・しろい・あま


 牛乳ぎゅうにゅうプリン? バニラアイス? それともしろあんのヨウカン? フルーツポンチのナタデココ?


 だめだ、てはまるものがおおすぎる。


「…………も、もっと、ほかにない?」

「ない。なやむほどのことなのか?」

「あてはまるものがおおくて、かなりむずかしい」

「わしのカレーをつくってくれたではないか」

今回こんかいのは無茶むちゃぶりがすぎるよ!」


「わがはい時間じかんはあるからな。できるまでこのやしきでつことにしよう。きにはからえ」 



 なんか、めちゃくちゃえらそうだな。

 あやかしってみんなこうなの?


 こうして小町こまちもとめるおもものさがしがはじまった。



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― 新着の感想 ―
喋るお猫様のわがままなら、はい喜んでー!と応えてしまいたくなります(=^..^=)ミャー 麦茶気に入ってるの可愛いです♡ 冷たい・白い・甘いの三拍子は本当に選択肢が多過ぎて大変そうです>_<
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