21話 経験値ドラ太郎
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経験値稼ぎデータ
■1日目
40階層
・レッドメタルスライム×6
・スルースライム×54
経験値約22000
レベル37→40→44
獲得スキルポイント12+16
獲得ジョブポイント14+24
■2日目
40階層
・レッドメタルスライム×2
・スルースライム×16
経験値約7300
レベル44→45
獲得スキルポイント
獲得ジョブポイント
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名前:白石輝明
職業:暗殺者見習い
レベル:45
HP:91/108(1から15まで1ずつ。15~20は1と2の交互。21~30は2。30からは3ずつ。40から45は5ずつ。)
MP:20/79(1~20まで2レベルおきに1。20~30まで2レベルおきに3。30~40常に2。40~45は5ずつ)
攻撃力:100(1から20まで1ずつ。20~30まで2ずつ。30から3ずつ。40~50、4ずつ)
魔法攻撃力:0
防御力:110(1から20まで1ずつ。20~30まで2ずつ。30から3ずつ。40~50、4ずつ)
魔法防御力:100(1から20まで1ずつ。20~30まで2ずつ。30から3ずつ。40~50、4ずつ)
敏捷:117(1から20まで1ずつ。20~30まで2ずつ。職業補正補正30~40まで4ずつ。40~45、5ずつ。46~50、6ずつ)
固有スキル:透視(覚醒済み)LV5【MP1】
技術スキル:剣術LV4、瞬脚LV1【MP2】
耐性スキル:麻痺耐性LV3、毒耐性LV3、睡眠耐性LV3、適応力LV1、火傷耐性LV1
保有スキルポイント:21
ジョブポイント:0
職業ツリー
【会心威力1.3倍(消費ポイント:25)】解放済み
↓
【会心威力1.4倍(消費ポイント:25)】解放済み
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「これでポーションが最後になるのでラストにしましょう」
「ふぁ、あぁ。そ、そうですわね」
昨日はあのままレッドメタルスライムを6匹倒して、桜井さんが休憩。そのあと俺も1時間だけ仮眠を摂らせてもらった。
そして、眠たい目をこすりながらの二日目、俺達以上に疲弊しているミニドラゴンスライムに最後のポーションを飲ませた。
そのまま作業的にHPを削り、仲間を呼ばせ、レッドメタルスライムを吐き出させる。
「瞬脚!」
45LVで取得したスキル瞬脚。MP3の消費があるもののまるで、瞬間移動をしたように素早く狙った場所まで移動出来るスキルだ。
俺はレッドメタルスライムが攻撃を仕掛けてくる前に瞬脚で間合いを詰め、突く。
「きゅっ!」
「瞬脚」
地面に落ちそうになったレッドメタルスライムを更に追撃攻撃。
俺は瞬脚を使って相手が地面から跳ね返るのを阻止しながら、4発の攻撃を加えてレッドメタルスライムを倒した。
完封。気持ちいい。
「ドロップ品、ドロップ品」
「ばいばいですわ、経験値ドラ太郎」
俺がレッドメタルスライムのドロップ品を拾っていると、桜井さんが名残押しそうにミニドラゴンスライムを見つめていた。
経験値ドラ太郎という名前……ちょっとダサい。
「白石君、お願いしますわ」
「はい」
俺は桜井さんの寂しそうな視線を受け、ミニドラゴンスライムの額をジャマハダルで突き刺した。
この仕打ちは流石に可哀想だったかもな……。
「……レベルアップですわね。経験値ドラ太郎、ありがとうですわ」
ミニドラゴンスライムが消え経験値180の表記が見えた。
俺の中でレッドメタルスライムとレッドメタリックスライムに次いで獲得量の多い経験値だった。
「桜井さん。今回はありがとうございました。流石に疲れましたよね?」
「白石君の方が疲れているでしょう。それにあのレッドメタリックスライムを倒してるところやレッドメタルスライムを倒しているところを見れたのは貴重な体験でしたわ」
「その、お礼というか、報酬としてこれ受け取ってもらえますか?」
「え! いいんですの?」
俺はアイテム欄からレッドメタルスライムの魔石を取り出すとその取得した4つの内の半分である2つを桜井さんに手渡した。
ここまで一緒に戦って来たのだからこれでも少ない気はするけど。
「やったーっですわ!」
嬉しそうに跳ねる桜井さん。こういう仕草をしてる時は本当に若く見える。
さっきまでの眠たくて死んでいた顔が嘘のようだ。
こつこつこつこつ。
俺達がさぁ帰ろうと、緑色の魔法紙を取り出すと階段から音が聞こえてきた。
30階層の時とは違って、上からこちらに下ってきている。
俺と桜井さんは自然と身構え、全身を緊張させた。
「おっ! よかった、間に合った! いやぁこのダンジョン【スライム】のこんな深めの層にまだ人がいるなんて……君達も変わってるねぇ」
階段から降りてきたのは40近いであろう1人の男性だった。
慌てている様子も気になるが、それ以前に『間に合った』とは一体……。
「実はこの先の階層は今から危険階層として規制されるんだよ。D級は勿論C級でも危ないモンスターがこの先にいるみたいだからね」
危険なモンスター。俺はその言葉を聞いて30階層の一件を思い出すのだった。
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