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第1話「新ヒーローコンビ誕生」

 Side 流星 ユキト


「本当にいいのか?」


「ハネルはそれを望んでたんだろう」


 並び立つハネルとユキト。


 そう言って二人はブレスレットを掲げる。


「「変身!!」」


 変身したユキト。

 昭和のヒーロー感が強い、青色のシンプルなデザインのメタルヒーローだ。


 ハネルは赤色のちびっ子メタルヒーロー感が強い。

 

『これで戦えませんだったら一生呪ってやるからな!』


『大丈夫なのだ!』


 ユキトとハネルはビームガンを取り出し、ヒーロー部と悪の組織部を援護するように攻撃を開始した。

 

「何なの!? 謎のメタルヒーロー!?」

 

 戦いに参加していた揚羽 舞さんは驚いた様子だった。

 ユキトは応じる暇なく、ただただ必死で戦う。

 

『それって、宇宙船!?』


 ハネルが乗って来た宇宙船が到着する。


『上空の円盤は任せるのだ――』


『まっ――』


 そう言って上空の無数の円盤に向かって殴り込みをかける。

 それを見て、ユキトはただ茫然とハネルとその宇宙船の奮戦を眺めた。


『クソッ――無茶しやがって――』


 空中で激しい攻防戦が繰り広げられている。

 だが多勢に無勢。

 放置しておけばやられるのも時間の問題だ。


『すまないヒーロー部と悪の組織部の皆さん!! ちょっと時間を稼いでくれ!!』


「え? どう言う事!?」


 天野 猛が尋ねてきた。


『自分の専用マシンを取ってくる!!』


 そう言ってその場を後にした。



 =晴雲町・晴雲山某所=


 スーツの性能もあってかスグに辿り着く事が出来た。


 ここには秘密基地がある。


 正義の味方の秘密基地、晴雲町出張所。

 そう書かれていた。


 その内部には様々なスーパービークルが置かれていた。

 その中に確か宇宙船があった。


『これだ!!』 

 

 昭和感漂うデザインであるが文句は言ってられない。

 すぐさま発進する。

 


 Side ハネル


『一人で突撃するのは流石に無茶だったのだ……』


 ハネルはその事を少々後悔する。

 かなりの数の円盤を撃墜したがそれでもまだまだ円盤が残っている。

 

 ヒーロー部や悪の組織部の人達も援護して円盤を撃墜してくれているがそれでも戦力不足感が否めない。


 ここまでか――


 ハネルがそう思ったその時だった。


『待たせたな!!』

   

『ユキト!?』


 ユキトが戦闘機に乗ってやって来た。

 次々と円盤を落としていく。


『このスーツとあの秘密基地にあった戦闘機と互換性があったみたいでな。こうして自分でも飛ばせたワケだが――まあいいや。行くぞハネル!』


『おうなのだ!』


 たった2機の反転攻勢に応じる。

 次々と敵円盤を撃墜していく。



 Side 天野 猛


 この光景にある意味一番興奮していたのは猛かもしれない。


 自分の知らないヒーロー。


 それも謎のウサギ型宇宙人(?)と一緒に地球を守るために立ち上がる。


 ここまで――不謹慎ではあると思うが――心躍るシュチュエーションはないだろう。


 サイクロンフォームに変身していた猛も銃を握る力が強くなる。

 

 ここで頑張らねばヒーローではなく、男として失格だと思った。



 Side ???


(くう……まさかこんな事になるなんて――)


 青年は遠くからその様子を眺めていた。

 本当はこう言う事態をなるのを阻止するために宇宙の彼方から駆けつけて来たのだが、力及ばずこのような事態を招いてしまった。


 宇宙警備隊失格である。


 だがウジウジしてもどうにもならない。


 地球人達が必死になって死力を尽くし、戦っているのに自分だけがこうして指を銜えて黙って見ているワケにもいかない。


「アルティアス!!」


 ブレスをかがげて青年は光の巨人になる。

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