表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/20

16 光悦

2020/3/17追記しました。

 突然ですが、皆さんは「彼女は光悦の表情を浮かべた」とはどんな表情か分かりますか? パッと思い浮かんだあなた、えっちですね。



 この「光悦」、見慣れないという方が多いと思います。私も最近初めて目にして調べました。

 「コトバンク」の『日本国語大辞典』には以下のように書いてあります。


1.→ほんあみこうえつ(本阿彌光悦)

2.〔名〕「こうえつりゅう(光悦流)」の略。


 本阿彌光悦は人名で、光悦流は書道の流派です。「彼女は光悦の表情を浮かべた」というのは、本阿彌光悦みたいな表情ということでしょうか? どうも違うようです。

 ネットで検索すると、本阿彌光悦関係以外は意味を問う内容のYahoo!知恵袋やツイッターのまとめサイト、そしてアダルトサイトなどがヒットします。どうやら「光悦」という言葉は、主にエロコンテンツで使われているようです。どうりで見たことがないわけです。

 初出や語源は分かりませんが、「恍惚」「愉悦」「法悦」などが混同されたのではないかとの見方があります。


 ところでこの「光悦」の使い方、国立国語研究所のコーパス「少納言」ではヒットしませんが、「俺Tueee.Net! Ψ(`∀´)Ψ」の小説家になろう全文検索を使って検索すると、意外とたくさん見つかります。「光悦した顔」「光悦にゆるむ口」「光悦の笑み」など、使い方も様々です。中には「光悦至極」なんていうのもありました。もしかして:「恐悦至極」

 使用している皆さんは「光悦の表情」をご存知なんですよね。ふえぇ、なろうはえっちな人がいっぱいだよぉ。


 それにしても、「光悦の表情」「光悦な表情」「光悦した表情」「光悦とした表情」「光悦していた」「光悦に浸った」……品詞はいったい何になるんでしょうか。「恍惚」「愉悦」「法悦」とは違った使われ方もしているので、もしかしたら混同ではなく新しい造語なのかもしれませんね。


 また「用例.jp」というサイトでも調べてみたところ、竜騎士07著『ひぐらしのなく頃に 01 鬼隠し編』で「光悦の表情」という用例が見つかりました。影響力のありそうな作品なので、なろうで広まった要因の一つになっているかもしれません。



 さて、上述のように「光悦の表情を浮かべる」のような使い方は一般的ではなく、なろうのR18ガイドラインの『大衆向け辞典(広辞苑等)に掲載されていないアダルト用語が使用された作品』に引っかかる恐れがありますので、使用の際は要注意です。


 それにうっかり使ったら、むっつりがバレちゃいますよ!



【2020/3/17追記】


 すみません。カクヨムにも調査に行って分かったのですが、認識を改めなければならないようです。

 Googleで検索範囲をカクヨムに限定して「光悦」を検索すると、なろう同様に用例がたくさん見つかりました。「光悦感」や「光悦の至り」など、なろうでは見られなかった使い方もあります。

 なろう、カクヨム共に人名として使われているものもあるのできちんとした件数が出せないのですが、10件20件では収まらない数です。


 ということで、「光悦」はエロコンテンツだけではありません。

 現状では「光悦」はアダルトサイトなどのエロコンテンツやウェブ小説でよく見られる言葉である、ということが言えそうです。


 ちなみにツイッターでも用例が見つかりました。なろうやカクヨムに比べると、人名として使われている割合が高いようでしたが。


 エロコンテンツが先か、ウェブ小説が先か、はたまたそれ以外のどこかで生まれたのか……。辿るのが難しく、おそらく明らかにするのは不可能でしょうが、今後どこまで広まっていくのか興味深い言葉です。

【参考文献】

コトバンク『精選版 日本国語大辞典』

https://kotobank.jp/

国立国語研究所 KOTONOHA「現代日本語書き言葉均衡コーパス」少納言

http://www.kotonoha.gr.jp/shonagon/

用例.jp

http://yourei.jp/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ