ツンデレ幼馴染がケンカした結果
今日は、幼馴染の多久の部屋でお勉強中。
でも、お勉強って…ただ座っているだけなのに、なぜかお腹が空いて空いて…
一ページ勉強しては、いちごのお菓子をボリボリしていたんですよ。
そしたら、幼馴染の多久ってば…
「優佳さぁ…勉強してるだけなのに、めっちゃ食うね」
って、笑いながら言ってきたんですよ?
「そりゃ、頭つかってるんだから糖分必須でしょ」
「あー相当頭悪いと大変だな」
って、こバカにする多久。
…
「あんたってさ、座布団みたいだね」
人に潰されるってわたしは、言いたかったの。
でもね、多久は…
「そりゃね、人の役にたつ人間ですから。人さまのお尻とあしのカバーをする、ささやかなサポートができるのが、オレさまってなわけだよ。優佳は、よくオレを知り尽くしてるわー」
ってさ。
…
ポジティブ…すぎる。
「わたし…あんたといると、えんぴつになりそうだわ」
「は?とんがってるから?」
「違う。どんどん心が削られるー」
「あー、おつかれ」
…
なんでだろう?
多久といると…
なんだか、ヘンになりそうだわ。
…
「わたしさ、あんたといるとストレス減らない。だから、ストレス過食してるのかも」
それを聞いた多久が、いきなり勉強していた教科書をパタンととじて、わたしをじっとみた。
そして…
「オレもストレスたまる」
って、面と向かってわたしに言い放ったの。
ストレートな言葉の爆弾を心にぶち投げてくる多久。
す、すごい技をぶちまけてきたわね…
つぎは、わたしのターン
「ストレスたまるなら、わたしみたいにお菓子爆食いしたらいいのよ。さぁ、一緒に太りましょう。座布団は、太ってなんぼよ」
「やだ。そんなんじゃ済まない。オレのストレスの根源は、優佳だし。」
⁉︎
だ…大ダメージだわ。
そ、そんなストレートにっ…
「え…じゃあ、黙ってるわよ。てか、帰った方がいい?」
「そしたら、余計ストレスたまる」
「なんでよ?いなくなればストレスたまらなくていいじゃない」
「それは…無理」
…
「え…?なんでよ?」
「だって…言っていいの?」
「当たり前よ」
「なら、いうけどオレ…ずっとこんな密室で好きな人といてさ、どこの男がムラムラしないでいれると思ってんだよ」
⁉︎
「はぁ⁉︎な、っ…なに言い出すのよっ…」
「オレさ、実は優佳のこと好きだしキスしたいし、抱きしめたい。」
…
「えっと…それは…っ普通に…純粋に嬉しいっ」
思わず泣きながら多久に抱きついていた。
「なんで…泣くんだよ?」
「だって…さっき優佳といるとストレスって言ったから…嫌われてるってショックで…」
「それはごめん、好きだよ。大好きだよ。だから、泣くなよ」
「ムリ。好きとかいうの…いきなり好きとか、反則すぎる…」
「じゃあ、大好き。愛してる」
「それは、やめて…愛が大きすぎる」
「いいじゃん。オレが座布団なら、優佳は羽毛布団だな」
「なんで?軽い女ってこと?」
「違うよ。抱きしめると、あったかくてフカフカでオレの癒しだ。ってこと」
「好き、わたしも好き」
「羽毛布団が?」
「違う、多久が好きってこと。」
「知ってるよ」
チュ〜♡
「ちょ…いきなり、そんなっ…勉強しなきゃだし」
「いや?オレは好きだから、もっとしたいな。優佳は?」
「えっ、う…うん♡」
パタンとノートもとじて、目も閉じた瞬間だった。
♡
おしまい♡




