表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

53/103

お昼ご飯食べる

 宿に着いたら、汗びっしょりだった。


 着替えのウエアはたくさん持ってきたし、一回着替えることにした。


「じゃあ着替え終わったら、ホールね」


「はーい」


 今日もまた卓球するぞ。


 昨日相当やっても、今日明日明後日どんなにやる予定でも、卓球に飽きることはなさそうだ。


 面白すぎるもん、卓球。


 僕はさっと着替えてホールに急いだ。



 

 卓球の練習を午前ぎりぎりまでやり、そしてお昼ご飯。


 昨日はただ練習の合間におにぎりと飲料ゼリーを食べただけだから話さなかったけど、今日はなんと、宿が流しそうめんをやってくれるらしい。


 あと割り済みのスイカ。


 スイカ割りはなし。


 なんか過去に、せっかく練習しに合宿来たのにスイカ割りで怪我したという、悲しい人が出てしまったから無いらしい。


 でもスイカは綺麗に切られてた方が食べやすいし、流しそうめんは機械じゃなくて竹の上を流れるらしくて、だから楽しみ。




 流しそうめんの場所は、宿の前の広場だった。


 うおお、ちゃんと長い竹がある。 


「あ、私も一緒に食べますお邪魔します」


 実夜さんも手を振っていた。


 ホースで竹の一番上流から水を流し、そして最下流にはざるを置く。


 そしておばあちゃんがそうめんを上から流してくれる。


「で、なんかそうめん全然流れてこない!」


 羽菜と実夜さんが、そうめんを全部ゲットしてる。


 二人とも箸にそうめんをためていて、ビーバーの巣のようになっていた。


「まあ、流れてこないうちは是非、つゆを味わってください。私とおばあちゃんの手作りのすごいつゆなので」


「はい」


 仕方なくつゆを少し飲んでみると、確かにこだわっている感じがした。


 そうめんと合いそうなこだわりかたな気がして、なおさらそうめん食べたくなっちゃったじゃんかよ。


 まあ食べてる間は箸は竹の上には置けないし、いずれ流れてくるだろう。


 実際流れてきた。おばあちゃんが僕にも届くようなタイミングで流してくれてるんだよね。神おばあちゃん。


 そしてやはりつゆがいい。飲み物についしてしまって塩分過多になりそう。


 


 そしてその後スイカをいただいた。


 一個を三人とおばあちゃんで分けてるので、四分の一個もある。


「実夜、今日は何時から学校行くの?」


 おばあちゃんが実夜さんに訊いた。


「うーんと、一時くらい。二時から練習だから」


「何か部活とかあるの?」


 羽菜が訊くと、


「そう、部活で、テニス部なんだー」


 と実夜さんが答えた。


 テニス部かあ。確かにテニスうまそうに見える。


 まあこれは、試合に負けまくったことですぐ他人がうまそうに見えるようになった、僕の体質なんだけど。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ