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Let's Go! ドールプリンセス 2020  作者: 見習いさん
第1章 ネメシス財団編
9/50

第8話 新たなる力!ロイヤルドレスアップ!

 横中スタジアムでは、ネメシス財団の発表会が開催されている。

「さあ、戦いの時だ。では、本日の主役を呼ぶとしよう」

オメガは、次元のかなたから空飛ぶドラゴンを呼んできた。

「本日の主役はこちら、私の手によって開発された空飛ぶドラゴンだ。従来の魔獣よりも半端ない力を持っている。多分、全員揃ったプリンセスドールズの力では太刀打ちできないのだろう」

オメガのその言葉に、つぼみは、

「違うよ。だって、私たちにはピュアロイヤルメイクドレッサーの真の力があるのだから」

と真っ向から反論する。

「その言葉が本当なのか、この試合で確かめてみろ!」

「分かったわ!」

こうして、つぼみたちとオメガの決戦の幕が上がった。

「さあ、行くよ!」

「うん!」

つぼみ、沙奈、アリスはプリンセスミラーで、蘭はプリンセスムーンスターで、琴音はエースミュージックポッドで、カレンはミラクルポルテパレットで、ドールプリンセスに変身する。

「カラフル・ワンダー・ユニバース!ドレスアップ!」

虹色の光がカレンを包む。

「虹の光のプリンセス・ミラクルレインボー、見参!」

 そして、ミラクルレインボーが、

「ピュアロイヤルメイクドレッサー、ワンダフルチャージ!」

を唱え、ピュアロイヤルメイクドレッサーに向けてミラクルハープアローの矢を放つ。

「友情!」

「勇気!」

「知性!」

「美しさ!」

「プリンセス・ワンダフル・マジカル!ロイヤルドレスアップ!」

金と銀の光がつぼみたちを包む。

「ロイヤルドレス・シャイニングフォーム、ここにて見参!」

「私たち、プリンセスドールズ!プリンセスステージ、レッツスタート!」


 ロイヤルドレスアップしたプリンセスドールズが現れると、空飛ぶドラゴンが多彩な攻撃を仕掛けてくる。

「行け!鮮烈なインパクトを残せ!」

すると、空飛ぶドラゴンが、ダイヤモンドのマジカルストーンよりもまばゆい光を放つ。

「行くわ」

しかし、プリンセスドールズはギガインパクトをよける。さらに、

「喰らえ!強烈な光を」

空飛ぶドラゴンが、思わず視力一瞬でを失ってしまうような強烈なレーザービームを放つ。

「今よ」

それでも、プリンセスドールズは空飛ぶドラゴンの攻撃をかわしていく。

 すると、チララが、

「このドラゴンはオメガによって操られている。消滅するのではなく闇の力を浄化するんだ」

とアドバイスを送る。

「困ったときのあれをやるしかない」

このアドバイスを受けて、プリンセスドールズはある作戦を実行する。

「暗くて深い 闇の向こうに」

「一人さびしく たたずんでいた」

「だけどもう 怖がらないで」

「それは迷いを 断ち切ったしるし」

「春風に向かって 旅立っていく」

「さあ 夢の扉を開こう」

「輝く未来に向かって 放つよ私だけのメロディ」

「愛を守るため みんなを守るために」

「きらめく世界に奏でる 私とあなたのハーモニー」

「あなたのそばにいる それがプリンセスなんだから」

「砂漠の街に 住んでいても」

「氷で覆われた 場所にいても」

「心はいつだって 一つだから」

「それは つながっているしるし」

「桜が舞う空 勇気を出して」

「さあ 一歩前へと踏み出そう」

「輝く今へと響く みんながつなぐメロディ」

「世界を守るため 宇宙を守るために」

「きらめく夢を目指して 一つになったハーモニー」

「みんなのためにいる それがプリンセスなんだから」

「人はみんなときめいている」

「だから ずっと忘れないで」

「心の輝きを信じて」

「輝く未来に向かって 放つよ私だけのメロディ」

「愛を守るため みんなを守るために」

「きらめく世界に奏でる 私とあなたのハーモニー」

「あなたのそばにいる」

「みんなのためにいる」

「それがプリンセスなんだから」

プリンセスドールズが「プリンセスハーモニー~Legend of Princess~」を歌う。すると、その歌声で空飛ぶドラゴンは眠りについた。

「何だと!?この歌声は…」

「プリンセスドールズはロイヤルドレスアップで歌声も踊りもバージョンアップした。覚醒したピュアロイヤルメイクドレッサーの真の力は半端ないよ。ポスト光の女神であるミラクルレインボーと同じデザインで輝く宝石が散りばめられたティアラを付けているからね」

チャミィはオメガにこう述懐した。


 そんなチャミィは、プリンセスドールズにアドバイスを送る。

「チャンスは今だ」

「うん!」

 プリンセスドールズは、ピュアロイヤルメイクドレッサーのタッチペンから変化したマイクを手に取り、ミラクルハープアローをハープ状に構えると、

「プリンセスステージ、ライブスタート!」

ピュアロイヤルメイクドレッサーでロイヤルドレスアップしたプリンセスドールズによる空飛ぶドラゴンが持っている闇の力の浄化がはじまった。

「今こそ 力を一つに」

「それいけ Fight」

「あっぱれ Light」

「秘めた力 信じて」

「美しく速く進め」

「栄光 つかむために」

「がんばれ Let’s Go!」

「日本のBoys & Girls」

「世界の人々に向けて」

「大きな声で叫ぶよ」

「誰かのピンチ救うため」

「いつも」

「Don’t stop.」

「たとえつまづいたって」

「すぐに立ち直れる」

「令和という時代」

「だからこそ」

「輝く未来 築こう」

「賢い人は頭脳を生かせ」

「勇気のある人 力を生かせ」

「今こそ 力を一つに」

「がんばれ Fight」

「はばたけ Flight」

「描いた夢目指して」

「大輪に咲き誇る桜」

「藍色のダイヤモンド」

「それいけ Fight」

「あっぱれ Light」

「秘めた力 信じて」

「美しく速く進め」

「栄光 つかむために」

「がんばれ Let’s Go!」

「日本のBoys & Girls」

「今こそ 力を一つに」

「今こそ、力を一つにするとき!プリンセス・ロイヤル・レボリューション!」

プリンセスドールズが時計回りにぐるぐる回ってフォーメーションを形成して、空飛ぶドラゴンにマイクを向ける。すると、プリンセスドールズが、

「アンコールはお断り」

と言って、空飛ぶドラゴンの洗脳は解放された。

「ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」

とチララはマジカルストーンの気配を察知した。マジカルストーンが落ちていく方に行くと、

「キャッチ!」

とチララがマジカルストーンを回収することに成功した。それをつぼみのプリンセスミラーに認識して、

「賢者の石。いにしえから伝わってきたマジカルストーンだ」

「それではまた次回、輝く世界でお会いしましょう!プリンセスステージ、ハッピーフィナーレ!」

プリンセスドールズが勝利宣言する一方で、

「二度あったことは三度も起こってしまったのか…」

オメガはこう嘆いてどこかへと去っていった。


 ネメシス財団の発表会が途中で中止を余儀なくされ、マスコミ各社が会場を去った後、空飛ぶドラゴンの体力は回復した。

「もう大丈夫ですか?」

「傷も治ったようだし」

「これで一安心ね」

すると、空飛ぶドラゴンは起き上がった。

「助けてくれて本当にありがとう。そのお礼として世界中を見て回ろうよ。せっかくプリンセスドールズの味方になったのだから」

「分かったよ」

「さあ、乗って」

「うん」

「いざ、出発!」

プリンセスドールズが空飛ぶドラゴンの体に乗ると、空飛ぶドラゴンは空高く飛び立つ。

 「うわー、横中がジオラマのように見えてくる。シンボルタワーよりリアルなジオラマみたい」

プリンセスドールズを乗せた空飛ぶドラゴンは、つぼみたちが住んでいる横中市を遠く離れて世界中を駆け回る。

「あれが…例の茨ね…」

「黒い茨が街中を包んでいるわ」

「イノセントワールドと化していく世界が恐ろしく感じます」

「ネメシス財団の最大の計画が思うように進んでいる証拠なのね…」

「それを、私たちが止めなくちゃね」

「世界の危機を救うことができるのは、私たちしかいないからね。そして、私は未来のおとぎの世界の女王だから」

エッフェル塔や凱旋門、モンサンミッシェル、万里の長城と天安門、ピサの斜塔、マンハッタンの高層ビル街や自由の女神像…。世界中の名所たちが、ネメシス財団が生み出した黒い茨によって制圧されていく光景に、プリンセスドールズは思わず言葉を失ってしまう。

 ここで解説。凱旋門は、パリはもとよりフランス全土の象徴的な建造物の一つで、単に凱旋門と言えばこのエトワール凱旋門を指すことも多く、世界有数の観光名所となっている。シャンゼリゼ通りの地下入口から地下道を通って近づける。料金を払い、螺旋階段を上まで登ることもできる。エレベーターもあり、基本的に体の不自由な人のために使われているが、中二階の美術館やお土産ブティックの階までしか登れず、屋上のテラスまでのエレベーターは無い。この凱旋門を中心に、シャンゼリゼ通りを始め、12本の通りが放射状に延びておりその形が地図上で光り輝く「星=étoile」のように見えるので、この広場は「星の広場(エトワール広場) la place de l'Etoile」と呼ばれていた。そのため、「エトワール広場の凱旋門」の意味の「Arc de triomphe de l'Etoile」との正式名称がある。但し、現在この広場は「シャルル・ド・ゴール広場 Place Charles-de-Gaulle」と名称が変更になっている。なお、「凱旋門 Arc de triomphe (アルク・ド・トリヨーンフ)」の直訳が「戦勝のアーチ」であることでも分かるように、「凱旋門」自体は戦勝記念碑である。そのため、凱旋門はパリだけでもカルーゼル門、サン・ドニ門、サン・マルタン門など多数存在する。因みに、シャンゼリゼ通りとこのエトワール凱旋門の延長線上のラ・デファンスには「新凱旋門 グランダルシュ」 (la Grande Arche、l'Arche de la Défense) があるが、これは戦勝記念碑ではないので、正式名称に "triomphe" が付いていない。すなわち「凱旋門」ではない。しかし、シャンゼリゼ通りの都市軸上にある、カルーゼル凱旋門・エトワール凱旋門に続く第3番目の「門(arc, arche)」であるとの認識があるため、フランスの国の標語である「Liberté, Égalité, Fraternité」(自由、平等、友愛)から、「La Grande Arche de la Fraternité」(直訳 - 友愛の大アーチ)との正式名称を持つ。 なお、日本では、「凱旋門」が「エトワール凱旋門」を示す固有名詞として扱われがちであるため、実際は凱旋門ではないこのグランダルシュまで「新凱旋門」と称されることが多い。

 天安門は、中華人民共和国の北京市東城区に位置する城門で、明・清代の王宮「紫禁城」の第一門。楼上で毛沢東が中華人民共和国の建国宣言を行い、中華人民共和国の国章にもその姿が描かれるなど、中華人民共和国の象徴のひとつとされている。天安門広場とは長安街を隔てて隣接する。

 ピサの斜塔は、イタリアのピサ市にあるピサ大聖堂の鐘楼であり、世界遺産「ピサのドゥオモ広場」を構成する観光スポットである。高さは地上55.86m、階段は296段あり、重量は14,453t、地盤にかかる平均応力は50.7tf/m2と見積もられている。一時傾斜の増大と倒壊の危惧があったがその後の処置により、当分問題ないと判断されている。5.5度傾いていたが、1990年から2001年の間に行われた工事によって、現在は約3.99度に是正されている。また、定刻ごとに鳴る鐘の音は、備え付けられている鐘を実際に鳴らすと傾斜に影響を及ぼす恐れがあるために、スピーカーから流されている。かつてのガリレオの実験に対して行われた異端審問の弾圧に関連してローマ法王が詫びの公式声明を塔の頂上にて行ったことも有名。古代ギリシア、古代ローマを模範とする新古典主義建築の代表作である。

 自由の女神像は、自由の女神像はアメリカ合衆国の独立100周年を記念して、独立運動を支援したフランス人の募金によって贈呈され1886年に完成した。アメリカ合衆国の自由と民主主義の象徴であるとともに、19世紀以来絶えることなく世界各地からやってくる移民にとって新天地の象徴ともなっている。アメリカ合衆国ナショナル・モニュメントに指定されている。1984年にはユネスコの世界遺産に登録された。 銅製だが、緑青の為に緑色になっている。像の頭の部分までの高さは33.86メートル、台座からトーチまでの高さは46.05メートル、台座の高さは47メートル、台座部分も含めると93メートル、総重量は225トンである。 右手には純金で形作られた炎を擁する松明を空高く掲げ、左手にはアメリカ合衆国の独立記念日である「1776年7月4日」とローマ数字で刻印された銘板を持っている。足元には引きちぎられた鎖と足かせがあり、全ての弾圧、抑圧からの解放と、人類は皆自由で平等であることを象徴している。女神がかぶっている冠には七つの突起がある。これは、七つの大陸と七つの海に自由が広がるという意味である。 台座部分にはエレベーターが設置されている。エレベータの最上階からは像の中のらせん階段を上って王冠部分の展望台に登ることができる。2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件後は安全のため、同展望台は閉鎖されていたが、2009年7月4日、独立記念日に合わせて約8年ぶりに再開された。再開後は、同展望台に入場できる人数が1時間あたり30人まで、1日240人までと制限されたほか、入場には予約が必要となった。台座部分の内部はアメリカの移民の歴史について展示する博物館になっている。松明は灯台とするためのものであったが、雲に反射して船舶運航の妨げになるということで中止された。また、像は元々灯台であったためニューヨーク港を向いている。

それでも、彼女たちは前を向くしかなかった。

「もし私たちが暮らしている横中の近隣にある東京がネメシス財団に支配されてイノセントワールドになったらどうなっちゃうのかな?東京タワーや東京スカイツリー、銀座の街並み、国立競技場、東京ドーム、浅草の雷門、渋谷スクランブル交差点、レインボーブリッジはどうなっちゃうのかな?無事に東京でオリンピックが開かれるのかな?」

その時、ラブリーピンクはあることを呟いた。


 その後、空飛ぶドラゴンは、以前プリンセスドールズが保護されたユニコーンがいるおとぎの世界にある自然保護センターによって保護された。その直後につぼみたちはプラチナの家を訪れた。

「ただいま!」

「おかえり、みんな。ところで、ネメシス財団の発表会はどうだったのか?」

「ドラゴンが出てきたの」

「でも、ロイヤルドレスアップでパワーアップした私たちの手によって闇の力を浄化しました。賢者の石といういにしえのマジカルストーンも手に入れましたよ」

「それはよかった。あれは魔獣よりも強かったからね」

つぼみたちが例のことについて語ると、プラチナは安堵する。

 そして、プラチナはあることを提案する。

「ゴールデンウイークを使って、どこか旅行へ行こうかと考えているんだ」

「どこに行くの?」

「中部地方の日本海側に位置する石川県と富山県だ。東京と金沢を、長野を経由してつなぐ北陸新幹線を使って移動する」

「もちろん!」

プラチナからの誘いに、つぼみたちは快く受け入れる。

 それから、

「五月の連休に行くことにしようか。その前に、ポートフロンティア学園から出されるであろうゴールデンウイークの宿題を早めに終わらせないとね」

「うん!」

こうして、つぼみたちはゴールデンウイークに北陸へと旅行へ行くことになった。


 一方その頃、時空のかなたでは、

「あーら、ネメシス財団のやつ、またプリンセスドールズにやられちゃったんか…。情けない奴らの言動に俺っちバイブス下がりまくりじゃん」

「そんなことをここで言うのではない。彼らは『いつか必ず成し遂げて見せる』という精神を見せている。そう簡単にあきらめることができないのが現状」

どうやら悪魔と天使の囁きが交差しているようだ。

「やる?やらない?」

「やるしかないし」

悪魔と天使のやりとりは続いているようだ。

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