第47話 春は必ず来る!ピュアスイートラブリーの輝き!
空の城を救うため、世界を救うため、そして闇の力を封じ込めるため、ピュアスイートラブリーとアクシアが戦いを繰り広がっている。
「何と!?とてつもない力を持っているでざます…」
「私がいる限り、輝きは無限にあるのだから!」
ピュアスイートラブリーが持っている強い輝きに、アクシアは歯が立たない。
「心の輝きを信じて、みんなの思いよ、届け!」
ピュアスイートラブリーが専用の武器アイテムであるピュアスイートバトンを構えると、
「プリンセスステージ、ライブスタート!」
ピュアスイートラブリーによるアクシアの封じ込めがはじまった。
「どうして」
「夢の終わりを祈るのは」
「荒れた大地にも」
「光は射すのに」
「白き光と」
「黒い暗闇」
「輝きは世界に」
「満ち溢れるのに」
「間違ったことを終わらせて」
「愛の意味と希望を」
「私に」
「新しい夢を描こう」
「君と一緒に」
「虹色の光を授けて」
「優しく 安らかに」
「生きたいという希望がある」
「さあ」
「心のメロディー」
「最後の歌を今」
「強き者だけの」
「世の中じゃないから」
「Brand New World」
「愛のメッセージ」
すると、アクアブルー・シトラスイエロー・トウィンクルパープル・スカーレットエースがミラクルレインボーによって闇の力から解放された。
「私たちも行くよ!」
プリンセスドールズは、ピュアスイートラブリーとともに封じ込めに参加する。
「青い瞳の向こうに秘めた」
「壊れそうではかない」
「自分の思い」
「破れた世界と」
「絶望の空」
「悲しみはすべて」
「消えていく」
「間違えたことはもうやらない」
「すべて忘れて」
「静かに眠って」
「新しい夢を作ろう」
「君は主役になれる」
「透明な光をあげたい」
「愛するあなたへ」
「生きようとする」
「仲間がいる」
「ねえ」
「心のメロディー」
「最後の歌を今」
「何かが変わる」
「瞬間が来た」
「Brand New World」
「愛のメッセージ」
そして、シンデレラ・白雪姫・かぐや姫・眠り姫・親指姫・人魚姫・ラプンツェルなどのおとぎの世界のドールプリンセスも加わった。
「虹色の光を授けて」
「優しく 安らかに」
「生きたいという希望がある」
「さあ」
「心のメロディー」
「最後の歌を今」
「強き者だけの」
「世の中じゃないから」
「Brand New World」
「愛のメッセージ」
さらに、光の女神が加わって、ピュアスイートラブリーとともにアクシアを封じ込めようと奮闘する。
「愛する思いから」
「世界は成り立っている」
「傷つき奪い合うことなんか」
「もういらない」
「すべてを引き寄せて」
「戦いはもう終わらせて」
「永遠に続いてる」
「誰かを信じる気持ち」
「今こそ、みんなの力を!想いよ、みんなに届け!ピュア・スイート・ラビング・トゥルー・ハート!」
ピュアスイートラブリーはピュアスイートバトンで大きなパステルローズピンクのハートを描き、アクシアに向けて放つ。すると、
「世界の輝きに包まれていくでざます…。もうお手上げでざます…」
アクシアはその輝きで封じ込まれていき、闇の力は完全に消し去っていった。
すると、チララは大気圏に向かって高くジャンプする。説明しよう。太陽系においては、最も小さい水星を除く全ての惑星に、はっきりとした大気圏がみられる。中でも、木星型惑星は非常に深い大気圏を持ち、惑星そのものが主に気体によって構成されていると言える。衛星では、土星の衛星タイタンが、地球よりも濃い大気圏を持つことで知られる。また、海王星の衛星トリトンや、土星の衛星エンケラドゥスが薄い大気圏を持つ。他の天体は、極めて薄い大気圏しか持たない。例えば、月・水星・エウロパ・イオである。準惑星の一つである冥王星にも窒素・メタン・一酸化炭素などの気体成分が存在するが、気体として存在するのは太陽に接近した時のみで、他の大部分の期間は固体となる。太陽系の外にある惑星の中にも、大気圏を持つことが分かっているものがある。ペガスス座に位置する恒星ペガスス座V376星の惑星オシリスは、初めて大気の存在が確認された太陽系外惑星である。恒星間の惑星も、理論的には高濃度の大気を保持している可能性がある。
「ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」
と叫ぶと、
「これは…。空のプリンセスハート!透明な虹色に輝くプリンセスハートだ!」
チララはプリンセスハートの回収に成功する。説明しよう。地上にあって上を見上げたとき、そこに見えるものが空である。空の色は時間帯によって変化する。日の出時には赤色やオレンジ色に、昼間は晴れていれば青くて太陽が輝き雲は白く、曇りであれば空は灰色に、夜間は黒に見える。空は時間帯と天候で色が変化するわけである。また、夜空は星が見える場でもあり、空気が澄んでいる場所であれば天の川の白く輝く帯が空をぐるりと横断しているのが見える。ノルウェー北部など緯度が高い地域では24時間太陽が昇らない時期が2カ月ほども続く。その寒い時期、人々はずっと夜空を見続け、再び太陽が昇る時を待つのである。そのかわり北極近くの地域は、オーロラの美しい緑っぽい光のカーテンが空にゆらめくのを見られる時もある。空と空以外が作り出す境界線を英語では「skyline スカイライン」と言う。空と海面や湖面との境界線を水平線、空と大地との境界線を地平線という。虹色とは、地上に届く太陽光のスペクトルは連続しており虹の色に明確な境界があるわけではない。虹の色を何色とみるかは国によって異なる。日本では一般に赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の7色とする。アメリカ合衆国では一般的に6色とされることが多い。また、ドイツでは5色とされることも多い。全体の色の並びは、日本語では「せき・とう・き・りょく・せい・らん・し」と丸暗記するが、ロシア語ではもっと文学的に「すべての狩人はキジがどこに留まるかを知りたい」という文章の各単語の最初の文字が色を現わす単語の最初の文字になるようにして覚える。また、光の場合は周波数の違いは色に相当する。虹は外側から、赤、オレンジ、黄色、緑、水色、青、紫という順に考えられており、これは周波数が低い順番になる。ニュートンは虹の研究において光の帯に境界を設けて虹を7色とした。ニュートンはキリスト教の研究者でもあり一説には7を音楽の7音音階にもつながる神聖で特別な数と考え虹を7色としたともいわれている。また、一説には、楽器のリュートのフレットと虹の光を照らし合わせて7色に区切ったとも言われている。虹の色を何色とするかは、地域や民族・時代により大きく異なる。アメリカ合衆国ではニュートンによる研究以前にも虹を7色とする文化も見られたが時代が下るとともに6色とみる認識が一般化した。日本でも5色、沖縄地方では2色、中国では古くは5色とされていた。なお現代でも、かつての沖縄のように明、暗の2色として捉える民族は多い。インドネシアのフローレンス島地方では、虹の色は、赤地に黄・緑・青の縞模様とするが、この例のようにスペクトルとして光学的に定められた概念とは異なった順序で虹の色が認識されることも多い。虹の色は言語圏によっても捉え方が異なる。実際に、ジンバブエのショナ語では虹を3色と捉え、リベリアのバッサ語を話す人々は虹を2色と考えている。このように、虹の色とはそれぞれの言語の区切り方によって異なる色の区切り方がなされるのである。虹の色が何色に見えるのかは、科学の問題ではなく、文化の問題である。何色に見えるかではなく、何色と見るかということである。
「さあ、今こそ、心の扉を!」
「開け、空の城!」
ピュアスイートラブリーとチララが呪文を唱えると、地球の周りに光の輪ができた。
「輝きに満ち溢れている星ね!」
「空の城は、地球のことだったのか!」
空の城がある場所。そこは、地球そのものだったのだ。
すると、ミラクルレインボーをはじめとするプリンセスドールズの仲間たちが現れた。
「やったよ!」
「すごいね!」
「これぞ、真のプリンセスです!」
「すばらしいプリンセスステージだったわ!」
プリンセスドールズは、ピュアスイートラブリーの大活躍をたたえた。
「ねえ、見て!」
「あっ!」
その時、プラチナがピュアスイートラブリーとプリンセスドールズの目の前に現れた。
「おかえり、お兄ちゃん!」
「ただいま」
ミラクルレインボーとプラチナは孤独な時期を乗り越えて再開を実現させた。
「もうそろそろ儀式が始まる。さあ、おとぎの世界に向かおう」
「うん!」
ピュアスイートラブリーは、プリンセスドールズとプラチナたちとともにプリズムパレスへと向かった。
そこでは、光の女神と大臣、バニラとココアが待っていた。
「まもなく、プリンセスセレモニーが始まります。みなさんは、ご静粛にお願いいたします」
ついに、プリズムパレスでプリンセスセレモニーが始まった。
「ただいまより、プリンセスセレモニーを開始いたします。それでは、世界の女神改めピュアスイートラブリー、よろしくお願いいたします」
すると、ピュアスイートラブリーがピュアスイートバトンを空に掲げた。
「ピュア・スイート・ピンク・ジュエル・パワー!世界中が輝きに満ち溢れるように!」
ピュアスイートラブリーが呪文を唱えると、世界中に光のシャワーが注がれた。
「暖かくて優しい光だ…」
ピュアスイートラブリーが放つ輝き。それは、どんなに暗いことでもすぐに忘れ、人々に勇気と希望を与える力を持っている。
「幻想的な光景だ」
グリーンランドにいたタビビトは、オーロラとともに光のシャワーが降ってくる絶景に感動した。説明しよう。オーロラは、女神の名に由来するオーロラは古代から古文書や伝承に残されており、日本でも観測されている。近代に入ってからは両極の探検家がその存在を広く知らしめた。オーロラの研究は電磁気学の発展とともに進歩した。発生原理は、太陽風のプラズマが地球の磁力線に沿って高速で降下し大気の酸素原子や窒素原子を励起することによって発光すると考えられているが、その詳細にはいまだ不明な点が多い。光以外にも各種電磁波や電流と磁場、熱などが出る。音を発しているかどうかには議論がある。両極点の近傍ではむしろ見られず、オーロラ帯という楕円上の地域で見られやすい。南極と北極で形や光が似通う性質があり、これを共役性という。地球以外の惑星でも地磁気と大気があれば出現する。人が地球上から目視できるオーロラの色には、 主に青や緑、赤があげられる。さらに状況さえ再現すれば、人工的にオーロラを出すこともできる。
「動物たちも元気になっていく…」
マダガスカル島にいるチャミィも、光のシャワーにうっとりしているようだ。説明しよう。マダガスカル島は、日本の国土面積の約1.6倍の広さを持つ、世界で4番目に大きな島である。先史時代にゴンドワナ超大陸の分裂に伴いアフリカ大陸から分かれ、さらにその後の8800万年前ごろにインド亜大陸とも分離して形成された。他の大陸と生物種の往来が少ない孤立した状態が長く保たれたため、島内の生態系を構成する各生物種が独特の進化を遂げた。21世紀現在でも野生生物種の90パーセント以上が固有種という、生物多様性にとって重要な場所である。ところが、かようにユニークな生態系が、特に20世紀に入って以降、急速な人口増加と無秩序な開発に伴う環境破壊により失われ始め、21世紀現在も深刻な危機に直面している。マダガスカルに人類が居住し始めたのがいつか、また、それがどのような人々であったのかという問題については諸説あり、議論に決着を見ていない。通説では、紀元前350年から紀元後550年の間にオーストロネシア系の人々が稲作の技術を携えて、アウトリガーカヌーに乗ってボルネオ島南部からやってきたと考えられている。マダガスカル語はオーストロネシア語族に属し、マレー語などに近い。さらにその後、10世紀までの間にバントゥー系の人々が東アフリカからコブウシとともにモザンビーク海峡を渡って移住したと見られる。この東南アジアと東アフリカ、それぞれにルーツを持つ集団を基礎に、その他にも、長い歴史の中で様々な民族集団の移住・定住の波が繰り返し到来して、現在マダガスカル人と呼ばれる民族集団が形成された。彼らをいくつかのサブグループに分割して捉える考え方もあり、その場合、最大多数派は中央高地に住むメリナ人である。19世紀に至るまでマダガスカル島全土に広域的な支配を確立した政権は存在しなかったが、メリナ人の貴族階層を中心にした政権が19世紀前半に灌漑耕作技術の進展に伴い強勢となり、島の大部分を統一した。しかし、このマダガスカル王国はフランスとの戦争に敗北して崩壊し、1897年にフランス植民地帝国に吸収された。60年以上に及ぶ植民地時代にはサトウキビのプランテーションや黒鉛の採掘が行われ、モノカルチャー経済化が進展、フランスへの原料供給地かつフランスの工業製品の消費地として位置づけられた。「アフリカの年」1960年に共和制の主権国家として一応の独立を回復するものの政治、経済、軍事、教育などの面で実質的にフランスに依存し従属する体制であった。1970年代に成立した社会主義政権下ではCFAフラン圏からの離脱、駐留フランス軍の撤退などフランス依存からの脱却が目指されたが、その代償として国際収支の悪化や経済の低迷を経験した。1980年代には早くも社会主義路線から方針転換を行い、IMFの援助を受けて経済再建と構造調整に取り組んだ。その後も複数回の政治危機が起きた。直近に起きた2009年の政治危機では、憲法に基づいた手続きを経ない政権交代が行われ、観光業の不振など経済の低迷と国際的孤立を招いた。目下のところマダガスカルは、人口が2012年時点でちょうど2,200万人を超えた当たりと推定されており、そのうち90パーセントが1日当たり2ドル以下で生活している。「後発開発途上国」に分類される。2015年の経済成長率は年率3.1パーセントで、人口増加率をかろうじて上回ったにすぎなかった。国際社会の中におけるマダガスカルは、国際連合、アフリカ連合、世界貿易機関、南部アフリカ開発共同体などの加盟国である。
「光の女神と世界の女神が果たさなければならない役割。それは、おとぎの世界と人間界をつなぐことです。だからこそ、その言葉を忘れないでください。『心の輝きを信じて』。輝きは、人々の心にずっと秘めていますから」
光の女神がピュアスイートラブリーとミラクルレインボーに激励のメッセージを送ると、
「長かった闇の力との戦いはこれでもう終わり。でも、これからは私たちが新たな時代を築いていく番。みんなでがんばっていこう」
「世界は輝きに満ち溢れている。その輝きを私たちで守らなければならない。輝く未来に向かって、一歩ずつ歩いていこう」
春は必ず来る。その時を信じて、ピュアスイートラブリーとミラクルレインボーは、人間界とおとぎの世界をこれからも続いていくことを約束したのであった。
次回は「Let's Go! ドールプリンセス2020」最終回です。お楽しみに!




