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Let's Go! ドールプリンセス 2020  作者: 見習いさん
第2章 プリンセスハート編
47/50

第46話 最終決戦!奇跡を起こせ!

 つぼみたちがポートフロンティア学園の校庭へと向かうと、アクシアの姿があった。

「ざます、ざます、ざます…。世界を破滅するのでざます…!」

すると、アクシアは膨大な闇の力によってパワーアップした。

 「これが本当に最後の戦い。さあ、行くよ!」

「うん!」

つぼみ、沙奈、アリスはプリンセスミラーで、蘭はプリンセスムーンスターで、琴音はエースミュージックポッドで、カレンはミラクルポルテパレットで、ドールプリンセスに変身する。

「カラフル・ワンダー・ユニバース!ドレスアップ!」

虹色の光がカレンを包む。

「虹の光のプリンセス・ミラクルレインボー、見参!」

 そして、ミラクルレインボーが、

「ピュアロイヤルメイクドレッサー、ワンダフルチャージ!」

を唱え、ピュアロイヤルメイクドレッサーに向けてミラクルハープアローの矢を放つ。

「友情!」

「勇気!」

「知性!」

「美しさ!」

「プリンセス・ワンダフル・マジカル!ロイヤルドレスアップ!」

金と銀の光がつぼみたちを包む。

「ロイヤルドレス・シャイニングフォーム、ここにて見参!」

「私たち、プリンセスドールズ!プリンセスステージ、レッツスタート!」


 プリンセスドールズが現れると、

「わたくしの力を見せつけるのでざます!」

アクシアの闇の力によって、シンボルタワーや中華街のみならず横中みなとみらいにまで被害が及んだ。

「やるしかない!」

それでも、プリンセスドールズは全力で戦うしかない。

ミラクルレインボーは、アレキサンドライトのマジカルストーンをピュアロイヤルメイクドレッサーにセットする。

「ピュアロイヤルメイクドレッサー、ハートフル・スイート・チャージ!」

 すると、プリンセスドールズの周りが光輝き、

「暗くて深い 闇の向こうに」

「一人さびしく たたずんでいた」

「だけどもう 怖がらないで」

「それは迷いを 断ち切ったしるし」

「春風に向かって 旅立っていく」

「さあ 夢の扉を開こう」

「輝く未来に向かって 放つよ私だけのメロディ」

「愛を守るため みんなを守るために」

「きらめく世界に奏でる 私とあなたのハーモニー」

「あなたのそばにいる それがプリンセスなんだから」

「砂漠の街に 住んでいても」

「氷で覆われた 場所にいても」

「心はいつだって 一つだから」

「それは つながっているしるし」

「桜が舞う空 勇気を出して」

「さあ 一歩前へと踏み出そう」

「輝く今へと響く みんながつなぐメロディ」

「世界を守るため 宇宙を守るために」

「きらめく夢を目指して 一つになったハーモニー」

「みんなのためにいる それがプリンセスなんだから」

「人はみんなときめいている」

「だから ずっと忘れないで」

「心の輝きを信じて」

「輝く未来に向かって 放つよ私だけのメロディ」

「愛を守るため みんなを守るために」

「きらめく世界に奏でる 私とあなたのハーモニー」

「あなたのそばにいる」

「みんなのためにいる」

「それがプリンセスなんだから」

プリンセスハーモニーを歌い終えた途端、

「ロイヤルドレス・ハートフルフォーム、ここにて見参!」

シャイニングフォームからハートフルフォームにフォームチェンジしたプリンセスドールズが現れた。

「今こそ、みんなの力を一つにするとき」

プリンセスドールズは、ピュアロイヤルメイクドレッサーのタッチペンから変化したマイクを手に取り、ミラクルハープアローをハープ状に構えると、

「プリンセスステージ、ライブスタート!」

ピュアロイヤルメイクドレッサーでロイヤルドレスアップしたプリンセスドールズによるアクシアの浄化がはじまった。

「どうして」

「夢の終わりを祈るのは」

「荒れた大地にも」

「光は射すのに」

「白き光と」

「黒い暗闇」

「輝きは世界に」

「満ち溢れるのに」

「間違ったことを終わらせて」

「愛の意味と希望を」

「私に」

「新しい夢を描こう」

「君と一緒に」

「虹色の光を授けて」

「優しく 安らかに」

「生きたいという希望がある」

「さあ」

「心のメロディー」

「最後の歌を今」

「強き者だけの」

「世の中じゃないから」

「Brand New World」

「愛のメッセージ」

「今こそ、力を一つにするとき!プリンセス・ハートフル・シンフォニー!」

プリンセスドールズが反時計回りにぐるぐる回ってフォーメーションを形成して、アクシアにマイクを向ける。しかし、その力はアクシアによってかき消された。

「ざます、ざます、ざます…!」

すると、アクシアの闇の力が強化されたことで、アクアブルー・シトラスイエロー・トウィンクルパープル・スカーレットエースは闇の力で拘束された。

「どうしよう…。プリンセス・ハートフル・シンフォニーが破られるとは…」

「恐れていたことが現実となっちゃった…。お兄ちゃんを助けたいのに…」

残されたラブリーピンクとミラクルレインボーは、苦境に立たされた。


 その頃、避難所として解放された横中第一小学校の体育館では、晴斗たちが避難していた。説明しよう。横中第一小学校は、つぼみと晴斗の出身小学校である。

「お家に帰りたい…」

「さみしいよ…」

避難所待機となってストレスを感じているリコとロコに、晴斗はこう声をかける。

「そんなことない。みんながここについているから」

 すると、晴斗は避難所を出ようとする。

「僕、ちょっとポートフロンティア学園に行ってくる」

晴斗がドアを開けようとしたその時、

「待ちなさい!」

とあかりが現れた。

「どうして外に出たいの?特別警報も出ているのに」

「つぼみ…、いや、みんなを救うために」

横中には、地震だけではなく暴風雨にも見舞われている。説明しよう。特別警報は、対象となる現象は、例えば津波により甚大な被害を出した東日本大震災や、高潮や暴風により甚大な被害を出した伊勢湾台風に匹敵するような、数十年に一度という非常に稀な頻度の極めて大規模な災害に発展すると考えられる、気象現象・津波・地震・噴火である。

 晴斗から理由を聞いたあかりは、彼の背中を押す。

「晴斗くん、みんなを助けるためにそこに向かうのね。なら、いいわ。くれぐれも身の回りの危険に気を付けて、行ってらっしゃい!」

「それでは、行ってくる」

こうして、晴斗はポートフロンティア学園へと向かった。


 その後、ポートフロンティア学園へとたどり着くと、

「晴斗くん!私たちを助けてあげて!」

ミラクルレインボーが現れて、晴斗を校庭まで誘う。

 そこには、闇の力によって拘束されたアクアブルー・シトラスイエロー・トウィンクルパープル・スカーレットエースの姿があった。

「僕はずっと前からつぼみのことを信じてきた。だから、少しだけでもいいからつぼみの力になりたい」

晴斗の熱い思いがこもった言葉で、つぼみとの思いがよみがえってきた。

 それは、今から十年くらい前のこと。晴斗が父親の帰国に伴いロンドンから横中に引っ越してきた。

「私、愛沢つぼみ。よろしくね。ところで、名前は何というの?」

「僕は藤村晴斗。こちらこそよろしくね」

「じゃあ、出会った証として握手をしよう!」

「そうだね!」

幼稚園の入園式で、つぼみと晴斗は初めて出会った。

「大丈夫?」

「気にしないで。心配はいらないよ」

つらいときも、苦しいときも、つぼみと晴斗は互いにとっての心の支えとなっていた。

「つぼみ、これからもよろしくね」

「うん!」

そして、幼稚園からずっとつぼみと晴斗の絆は途切れることなく続いている。


 すると、晴斗の思いとミラクルレインボーの希望の力で、強い力が生み出された。

「届け、僕の想い!」

ラブリーピンクの元にそれが届くと、彼女が持っている強い輝きによってプリンセスジュエル・パステルローズピンクが反応した。

「みんな、ありがとう。私、心の輝きを信じて、必ず闇の力を封じ込めるからね!」

ラブリーピンクは、プリンセスジュエル・パステルローズピンクをプリンセスミラーにセットする。

「ピュア・スイート・ピンク・ジュエル・パワー!ドレスアップ!」

つぼみを、世界中の人々の思いで生み出されたパステルローズピンクの光が包む。

「世界の平和を守るプリンセス・ピュアスイートラブリー、ここにて見参!」

ラブリーピンクの最終強化系であるピュアスイートラブリーが現れた。

「何と!?100万年ぶりに未知なるドールプリンセスが現れたのでざます!?」

白を基調としたコスチュームと淡い桜色のプリンセスジュエル・パステルローズピンクがピュアスイートラブリーの特徴である。これには、アクシアも思わず困惑している。

「光と闇、未来はどちらの世界に動くのか、世界の平和をかけて、そして空の城をかけて、勝負しよう!」

ピュアスイートラブリーとアクシアによる真の最終決戦の火蓋が切られたのであった。

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