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Let's Go! ドールプリンセス 2020  作者: 見習いさん
第2章 プリンセスハート編
44/50

第43話 それでも未来へ、風は吹いている

 プリズムパレスには、光の女神と大臣、バニラとココア、おとぎの世界のドールプリンセスが集まって緊急会議が始まっていた。

「世界中で起こり続ける異常気象の原因は、王子さまが闇の力によって眠っていることに違いない!」

「まさか…。信じられません」

愛する息子であるプラチナが気を失っていることを知って、言葉を失った光の女神。

 それでも、大臣はこう語った。

「今こそ、世界の一大事です!」

これがきっかけで、おとぎの世界を含めて世界中の結束を強めた。

 しかし、その通り

「ちゅぴ、ちゅぴ、ちゅっぴー!これを見てくれ!」

チララの声が聞こえてきて、モニターの画面がプレゼンテーション画面からライブ配信画面に切り替わった。


そこは、苔で覆われた世界。つぼみたちは魔女の介入を警戒していた。

「さあ、行くよ!」

「うん!」

つぼみ、沙奈、アリスはプリンセスミラーで、蘭はプリンセスムーンスターで、琴音はエースミュージックポッドで、カレンはミラクルポルテパレットで、ドールプリンセスに変身する。

「カラフル・ワンダー・ユニバース!ドレスアップ!」

虹色の光がカレンを包む。

「虹の光のプリンセス・ミラクルレインボー、見参!」

 そして、ミラクルレインボーが、

「ピュアロイヤルメイクドレッサー、ワンダフルチャージ!」

を唱え、ピュアロイヤルメイクドレッサーに向けてミラクルハープアローの矢を放つ。

「友情!」

「勇気!」

「知性!」

「美しさ!」

「プリンセス・ワンダフル・マジカル!ロイヤルドレスアップ!」

金と銀の光がつぼみたちを包む。

「ロイヤルドレス・シャイニングフォーム、ここにて見参!」

「私たち、プリンセスドールズ!プリンセスステージ、レッツスタート!」


 プリンセスドールズが現れると、アクシアとともに魔女が現れた。

「ほーれ、自然の魔女でざます!」

草木と地面でできたドラゴンをイメージした魔女がプリンセスドールズに襲いかかる。

「うわっ!何かが出た」

すると、地割れのような音が響いてきた。

 その時、チララが現れた。

「ここは、花が咲かず、鳥も飛ばない。風も吹かないし、月はずっと雲の中に隠れ続けている。だからこそ、風の城に欠かせないのは『花鳥風月』なんだ!」

チララがこう訴えると、魔女の動きが止まった。

「今がチャンスだ!」

そして、チララはプリンセスドールズにこうアドバイスを送った。


ミラクルレインボーは、アレキサンドライトのマジカルストーンをピュアロイヤルメイクドレッサーにセットする。

「ピュアロイヤルメイクドレッサー、ハートフル・スイート・チャージ!」

 すると、プリンセスドールズの周りが光輝き、

「暗くて深い 闇の向こうに」

「一人さびしく たたずんでいた」

「だけどもう 怖がらないで」

「それは迷いを 断ち切ったしるし」

「春風に向かって 旅立っていく」

「さあ 夢の扉を開こう」

「輝く未来に向かって 放つよ私だけのメロディ」

「愛を守るため みんなを守るために」

「きらめく世界に奏でる 私とあなたのハーモニー」

「あなたのそばにいる それがプリンセスなんだから」

「砂漠の街に 住んでいても」

「氷で覆われた 場所にいても」

「心はいつだって 一つだから」

「それは つながっているしるし」

「桜が舞う空 勇気を出して」

「さあ 一歩前へと踏み出そう」

「輝く今へと響く みんながつなぐメロディ」

「世界を守るため 宇宙を守るために」

「きらめく夢を目指して 一つになったハーモニー」

「みんなのためにいる それがプリンセスなんだから」

「人はみんなときめいている」

「だから ずっと忘れないで」

「心の輝きを信じて」

「輝く未来に向かって 放つよ私だけのメロディ」

「愛を守るため みんなを守るために」

「きらめく世界に奏でる 私とあなたのハーモニー」

「あなたのそばにいる」

「みんなのためにいる」

「それがプリンセスなんだから」

プリンセスハーモニーを歌い終えた途端、

「ロイヤルドレス・ハートフルフォーム、ここにて見参!」

シャイニングフォームからハートフルフォームにフォームチェンジしたプリンセスドールズが現れた。

「今こそ、みんなの力を一つにするとき」

プリンセスドールズは、ピュアロイヤルメイクドレッサーのタッチペンから変化したマイクを手に取り、ミラクルハープアローをハープ状に構えると、

「プリンセスステージ、ライブスタート!」

ピュアロイヤルメイクドレッサーでロイヤルドレスアップしたプリンセスドールズによる魔女の浄化がはじまった。

「どうして」

「夢の終わりを祈るのは」

「荒れた大地にも」

「光は射すのに」

「白き光と」

「黒い暗闇」

「輝きは世界に」

「満ち溢れるのに」

「間違ったことを終わらせて」

「愛の意味と希望を」

「私に」

「新しい夢を描こう」

「君と一緒に」

「虹色の光を授けて」

「優しく 安らかに」

「生きたいという希望がある」

「さあ」

「心のメロディー」

「最後の歌を今」

「強き者だけの」

「世の中じゃないから」

「Brand New World」

「愛のメッセージ」

「今こそ、力を一つにするとき!プリンセス・ハートフル・シンフォニー!」

プリンセスドールズが反時計回りにぐるぐる回ってフォーメーションを形成して、魔女にマイクを向ける。すると、プリンセスドールズが、

「アンコールはお断り」

と言って、魔女は光でできた立方体に包まれる。その輝きで魔女は消えていった。

「それではまた次回、輝く世界でお会いしましょう!プリンセスステージ、ハッピーフィナーレ!」

プリンセスドールズが勝利宣言をすると、

「プリンセスドールズ、覚えておくでざます!」

アクシアはこう嘆いてどこかへと去っていった。


 すると、

「これは…。風のプリンセスハート!黄緑色をイメージしたライム色に輝くプリンセスハートだ!」

チララはプリンセスハートの回収に成功する。

「さあ、今こそ、心の扉を!」

「開け、風の城!」

つぼみとチララが呪文を唱えると、風の城が闇の力から解放された。説明しよう。ライムの果実はレモンに似ているが、レモンと比べると乳頭と呼ばれる先端の突起が小さく若干小振りである。レモンよりやや小さいタヒチライム、ペルシアライムと、さらに果実が一回り小さいメキシカンライム、キーライムと大きく分けて2種類ある。日本国内でも苗が流通するが、耐寒性の強いタヒチライムの方が栽培しやすい。茎にはトゲがあり、葉には小さい翼葉が付いている。花は蕾も開花後も白く、レモンの花の様に赤みを帯びない。タヒチライムは四季咲き性が強いが、3倍体で種が殆ど出来ないためか、大量に花が咲く割には結実率が非常に低く不安定であり、幼果の時に落ちやすい。各地の農業試験場の研究で、ジベレリン酸散布が結実率の向上に有効だと判明しているが、現在のところ農薬登録が無い。

 すると、風の城のプリンセスが現れた。

「私を助けてくれてありがとうございます。風は未来に向かって吹いているのです」

風の城のプリンセスによって、鳥たちは再び空へと飛んでいく。説明しよう。現存する鳥類は約1万種であり、四肢動物のなかでは最も種類の豊富な綱となっている。現存している鳥類の大きさはマメハチドリの5cmからダチョウの2.75mに及び、体重はマメハチドリが2g、ダチョウは100kgである。化石記録によれば、鳥類は1億5000万年から2億年前ごろのジュラ紀の間に、獣脚類恐竜から進化したことが示されている。そして最も初期の鳥類として知られているのが、中生代ジュラ紀後期の始祖鳥で、およそ1億5000万年前である。現在では大部分の古生物学者が、鳥類を約6550万年前のK-T境界絶滅イベントを生き延びた、恐竜の唯一の系統群であると見なしている。現生鳥類の特徴は、羽毛があり、歯のないくちばしを持つこと、硬い殻を持つ卵を産むこと、高い代謝率、二心房二心室の心臓、そして軽量ながら強靭な骨格を持つことである。翼は前肢が進化したもので、ほとんどの鳥がこの翼を用いて飛ぶことができるが、平胸類や、ペンギン類、いくつかの島嶼に適応した固有種などでは翼が退化して飛べなくなっている。それでも現存する鳥類のすべての種が翼を持つが、数百年前に絶滅してしまったモア類のように、完全に翼を失った例もある。また鳥類は飛翔することに高度に適応した、独特な消化器や呼吸器を持っている。ある種の鳥類、とりわけカラス類やオウム類は最も知能の高い動物種の一つであり、多くの種において道具を加工して使用することが観察されており、また、様々な社会的な種が、世代間の知識の文化的伝達を示している。鳥類は北極から南極に至る地球上の広範囲の生態系に生息している。また、多くの種が毎年長距離の渡りを行い、さらに多くが不規則な短距離の移動を行っている。鳥類は社会的であり、視覚的な信号や、地鳴き、さえずりなどの聴覚的な伝達行動を取り、そして協同繁殖や捕食行動、群れ形成、モビングなどの社会的行動に加わる。大多数の種は社会的に一夫一婦であり、この関係は通常1回の繁殖期ごととなる。なかには数年にわたるのもあるが、生涯続くものは稀である。一夫多妻や、稀に一妻多夫の繁殖システムを持つ種も存在する。卵は通常、巣に産卵され、親鳥によって抱卵される。ほとんどの鳥類は孵化後、しばらく続けて親鳥が雛の世話をする。多くの種が経済的重要性を担っており、ほとんどは狩猟対象もしくは家禽であるが、中にはペットとして、とりわけ鳴禽類やオウム類のように人気のある種もある。それ以外にも、グアノが肥料にするために採取される。鳥類は、宗教からポピュラー音楽の歌詞に至るまで、人間のあらゆる文化面によく登場する。しかし、分かっているだけで約130種の鳥が、17世紀以降の人間の活動によって絶滅し、さらにそれ以前には数百種以上が絶滅している。保全への取り組みが進められてはいるが、現在約1200種の鳥が、人的活動によって絶滅の危機に瀕している。

「さて、残っているプリンセスハートはあと二つとなりました。プリンセスドールズ、あなたたちの健闘を心からお祈りいたします」

そして、風の城のプリンセスはつぼみたちに激励の言葉を述べた。


 プリンセスドールズの戦いをプリズムパレスのモニター越しで見ていた光の女神・大臣・バニラとココアは、

「プリンセスドールズ、世界の平和を頼みますよ」

「あなたたちならきっとできるはずです」

「みんながんばれ!」

「がんばれ、みんな!」

一同は、プリンセスドールズに期待を寄せるのであった。

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