第14話 みんなで歌おう!メロディーは心をつなぐ!
テレビ番組に出演するため、つぼみたちは東京都心にいる。説明しよう。2020年にオリンピックが開かれる東京は、江戸幕府の所在地であった江戸という都市が慶応4年7月に「東京」に名称変更されたものである。1869年3月28日に、日本の国の政治の中枢機能が移転され、京都に都としての位置付けを残したまま、「東京」に奠都された。その時以来、日本の事実上の首都の役割を担って来たが、東京都を首都と定める法令は現存せず、日本の歴代の首都において、現在に至るまで天皇により遷都の詔書が発せられていない唯一の例である。その人口に着目すると、東京は1923年には関東大震災を経験し、多くの家屋が焼け、東京市では人口の3割強が減少した。その後1940年時点では東京23区の人口は約680万人まで増えていたのだが、太平洋戦争により、東京の住民は兵士や他の地方の軍需工場の労働力として召集されたり、疎開が行われたり、同戦争末期に米軍により東京に対して100回を超える爆撃が行われ、焼夷弾によって多くの家屋が焼かれ人々が殺されたり避難を余儀なくされたことが影響して人口減少が続き、太平洋戦争直後時点では東京23区の人口は280万人まで減っていたとされる。戦後には東京は目覚ましい復興を遂げ、人口は増え続け、2019年時点で、東京都で約1300万人まで、また、いわゆる「首都圏」では3700万人まで増えた。その後も拡大を続けた東京は、ついには神奈川県や千葉県、埼玉県など隣接自治体との間の切れ目もほぼ消失し、周辺の都市と融合することで一種の巨大な都市圏を形成し、世界1位の人口とGDPを擁する世界最大のメガシティの中核的な部分ともなっている。この都市圏は東京圏とも総称される。 また、東京・名古屋・大阪が連携して生まれた東海道メガロポリスの一角も担っている。現在の東京は、超高層ビルが林立し、良質な生活インフラや、警察によるセキュリティが整い、世界各地で製造された高品質な製品や多様な人材が集まって住みやすい都市となっており、メトロポリスや世界都市としての機能も果たしている。また、近隣の様々な国から外国人が観光に訪れるようになった他、東京に移住した外国人が移民街を形成している。極めて安全で銀行のサービスが行き届いた都市でもあるため現金決済でも不自由はない反面、世界では当たり前になったキャッシュレス決済の普及で遅れを取っているため、政府主導で改革を行っている最中にある。
だが、そこに魔獣が現れた。
「あっ、魔獣が来た!」
汐留に、ピンクの音符をイメージした魔獣が現れた。説明しよう。汐留とは、汐留の地は江戸時代以前まで海辺の湿地帯であったが、江戸幕府の開幕後徳川家康が発令し、三代将軍家光の代に至るまで続いた「天下普請」により汐留の埋立地が完成した。その結果、汐留は周辺の新橋・銀座・築地などと並び、大名屋敷を有する武家屋敷街となった。その後、明治新政府によって屋敷は接収され、1872年日本初の鉄道が横浜との間に開設された際、起点となる新橋駅がこの汐留に建設され、東京の玄関として華やかで活気のある街となった。しかし、1914年に東京駅が完成し、東海道本線の起点が東京駅に変更されたため、元の新橋駅は汐留駅に改称し、貨物専用駅に変更された。それからの汐留は、小運送店の集まる貨物ターミナルとして栄えることになる。やがてトラック輸送の増加やそれに伴う鉄道貨物輸送の変化などにより、1986年に汐留駅は東京貨物ターミナル駅に機能を譲る形で廃止された。その後しばらくの間、31ヘクタールにも及ぶ駅跡地が日本国有鉄道清算事業団の保有する広大な空き地のまま残っていたが、1995年になってようやく、東京都の都市基盤整備と民間のプロジェクトにより都市再開発が始まった。 2004年には、13棟の超高層オフィスビルが建ち並び、4つのホテルや数多くのレストラン、ショップなどが地下通路とペデストリアンデッキでつながる6万人の複合都市として生まれ変わった。東側には浜離宮恩賜庭園を挟んで東京湾、西側は新橋駅から虎ノ門・神谷町・霞が関の官庁街があり、銀座・築地・臨海副都心にも近く恰好のビジネスロケーションといえる。 現在は六本木ヒルズやお台場と並び、東京の新しい観光名所の一つとなっている。
「さあ、変身よ」
つぼみは、プリンセスミラーでラブリーピンクに変身する。
「ピンク・ジュエル・パワー!ドレスアップ!」
つぼみをピンクの光が包む。
「愛のプリンセス・ラブリーピンク、見参!プリンセスステージ、レッツスタート!」
ラブリーピンクは、ローズクォーツのマジカルストーンをプリンセスミラーにセット。その力をプリンセスバトンロッドに授けると、
「プリンセスステージ、ライブスタート!」
ラブリーピンクによる魔獣の浄化が始まった。
「It’s all right.」
「その先の未来へ」
「見果てぬ世界へ」
「歩いていこう」
「きれいごとは完全に」
「耳を向けないで」
「ずっと心の中に」
「正義があるよ」
「君が語る言葉に」
「なぜか 勇気が」
「湧いてくる」
「It’s all right.」
「一人じゃない」
「仲間がいる」
「喜び抱きしめて」
「It’s all right.」
「La la la…」
「It’s all right.」
「その先の未来へ」
「見果てぬ世界へ」
「歩いていこう」
「It’s all right.」
「ローズクォーツの輝きでパワーアップ!乙女の愛!ローズクォーツ・スイート・ハート!」
プリンセスバトンロッドでパステルピンクのハートを描き、魔獣に向けて放つ。すると、魔獣は消滅した。
「ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」
とマジカルストーンの気配を察知した。マジカルストーンが落ちていく方に行くと、
「キャッチ!」
とチララがマジカルストーンを回収することに成功した。それをつぼみのプリンセスミラーに認識して、
「ストロベリークオーツ。いちごミルク色に染まったマジカルストーンだ」
一方、沙奈は六本木で、青い音符をイメージした魔獣と戦っている。
「今できることをやるしかないわ」
沙奈はプリンセスミラーを使ってアクアブルーに変身する。
「ブルー・ジュエル・パワー!ドレスアップ!」
青い光が沙奈を包む。
「水と氷のプリンセス・アクアブルー、見参!プリンセスステージ、レッツスタート!」
アクアブルーはアクアマリンのマジカルストーンをプリンセスミラーにセット。その力をプリンセスバトンロッドに授けると、
「プリンセスステージ、ライブスタート!」
アクアブルーによる魔獣の浄化がはじまった。
「キラキラ キララ キラキラ」
「青空のキセキ」
「どうしたの?今日はらしくないね」
「疲れているみたい 落ち着こうよ」
「辞書に載っていない 魔法の言葉」
「あなたの心の中で支えとなっているわ」
「Do your best」
「いっぱい食べたい」
「ほしいもの買いたい」
「そう やることたくさん」
「I’m little girl」
「憧れの舞台へ」
「目指していくだけ」
「Let’s try!」
「キラキラ キララ 輝け」
「みんなで力合わせて」
「キラキラ キララ ときめく」
「もっとがんばれるはず」
「Go for it」
「キラキラ キララ きらめく」
「私がついているわ」
「キラキラ キララ キラキラ」
「青空のキセキ」
「アクアマリンの輝きでパワーアップ!乙女の美しさ!アクアマリン・プリズム・ブリザード!」
「アクアマリンの輝きでパワーアップ!乙女の美しさ!アクアマリン・プリズム・ブリザード!」
アクアブルーがプリンセスバトンロッドで水色のダイヤを描き、魔獣に向かって放つ。すると、魔獣は消滅していった。
「ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」
とマジカルストーンの気配を察知した。マジカルストーンが落ちていく方に行くと、
「キャッチ!」
とチララがマジカルストーンを回収することに成功した。それを沙奈のプリンセスミラーに認識して、
「ソーダライト。青いサイダーのマジカルストーンだ」
その頃、赤坂にいるアリスも、黄色い音符と戦っている。説明しよう。六本木や赤坂がある港区は、区名に「港」とあるように、区域の東側は海岸・港南地区で東京港に面し、ベイエリアの一部である台場を含む。東側は江東区と向き合い、北側は中央区、千代田区、新宿区と、西側は渋谷区と接する。南隣は品川区である。新聞社や放送局などのマスコミやIT企業が多数立地していて企業本社が多い区である。虎ノ門や新橋、芝などはオフィス街となっている。青山、赤坂、六本木などは商業エリアという面も強く、麻布や白金台などには住宅街もあり、様々な表情を持つ。赤坂御用地、迎賓館をはじめとして芝公園、白金台の自然教育園など緑地も多い。駐日大使館や外資系企業も数多く立地しており、外国人居住者が人口の約1割を占める。江戸時代は広大な武家屋敷と、町人町が混在していた。
「では、行きます」
アリスは、プリンセスミラーでシトラスイエローに変身する。
「イエロー・ジュエル・パワー!ドレスアップ!」
アリスを黄色の光が包む。
「花のプリンセス・シトラスイエロー、見参!プリンセスステージ、レッツスタート!」
シトラスイエローはプリンセスミラーにトパーズのマジカルストーンをセットする。その力をプリンセスバトンロッドに授けると、
「プリンセスステージ、ライブスタート!」
シトラスイエローによる魔獣の浄化がはじまった。
「人生は一度きり」
「得意なことより」
「好きなことがいい」
「だけど」
「遊びもいいけど」
「学びもきちんとね」
「時にはきっと苦しい」
「命って尊い」
「すべてを受け止めて」
「歩みを止めない」
「そう 人生は一筆書き」
「真っ白なキャンバスに」
「どんなふうに描こうかな」
「パパとママと先生も」
「おじいちゃんおばあちゃんも」
「そして 子供たちも」
「みんな同じ」
「世界の中に」
「暮らしているよ」
「個性を生かしながら…」
「トパーズの輝きでパワーアップ!乙女の勇気!トパーズ・フローラル・セラピー!」
シトラスイエローがレモンイエローの花を描き、魔獣に向かって放つと、魔獣は跡形もなく消えていった。
「ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」
とチララはマジカルストーンの気配を察知した。マジカルストーンが落ちていく方に行くと、
「キャッチ!」
とチララがマジカルストーンを回収することに成功した。それをアリスのプリンセスミラーに認識して、
「ガーデンクオーツ。庭にいるような気分がするマジカルストーンだ」
順調にマジカルストーンを集めていくプリンセスドールズ。すると、千代田区を徘徊しているチララは何かに気づく。説明しよう。千代田区とは、東京の都心を構成する区の一つで、東京23区のほぼ中央に位置する。区の中央に皇居があり、区全体の約15%を皇居の緑地が占める。区域は、「江戸城」の外濠の内側部分とほぼ一致しており、外郭を含めた城址に当たる場所である。西部は武蔵野台地の東端に当たる麹町台や駿河台といった台地で、東部は沖積平野である。北部に神田川が東に向かって流れ、日本橋川が三崎橋付近から分かれて流れている。千代田区は、徳川幕府の本拠地として政治の中心となり、明治維新後も新政府が大名屋敷跡に官庁街を開設して首都機能を置いて「東京」の中心地としており、日本の政治の中心が引き続き置かれることになった。 古来より荒川や利根川、多摩川の河口部に近く、日比谷入江があったことから、海と川を利用した水運の根拠地となり、関東地方における流通の中心地としての機能を果たしていたといわれている「江戸湊」も当地区にあった。江戸時代には、掘割沿いに河岸と呼ばれる流通基地が整備され、現在の中央通りに当たる「通町筋」には「伊勢屋」の屋号を名乗る伊勢商人などの上方の商業資本が多く進出しており、問屋機能の集積が進んだ。神田地区は、江戸時代から幕府御用の儒学者が集まった昌平校があり、民間の学者も多く住んで私塾が多数あった学問の盛んな地であったが、近代以降も私立大学が多数立地して学問の盛んな文教地区となっている。こうした学問の盛んな伝統の影響もあり、神田の一角にある神保町には書店街が形成され、出版社も多く立地している。江戸時代の神田川の付け替えで分離されて、江戸城の川を挟む形となった神田の北部は外神田と呼ばれるようになった。江戸時代に火災の延焼を防ぐため、約9,000坪の広場が作られて遠江の秋葉神社が勧請されたことから、この地区は秋葉原と呼ばれるようになり、第二次世界大戦に露店商が集積し、そこから電気部品を扱う店舗が集まる「秋葉原電気街」が発達した。明治以降、国会・首相官邸・中央省庁・最高裁判所などの三権をはじめとする日本の首都機能、主要政党など国家権力の中枢が千代田区に集中し、日本の立法・行政・司法の中心である。区内の永田町、霞が関といった地名は国会議員や官僚の代名詞である。1891年に丸の内が三菱に払い下げられて政府機関などに隣接するオフィス街が建設され、政府との間での人脈構築や情報の収集しやすさから当地区に大手企業の本社が多数立地するようになり、経済面でも中心的な機能を果たすようになった。その結果、丸の内や大手町、日比谷は都市銀行の本店や全国紙の新聞社をはじめ、大手製造業や大手総合商社などの巨大企業の本社機能が集結しているほか、経団連や農協などの経済団体の本部も集結している。また、1981年3月1日には防災行政無線が開局され、2001年4月1日に防災行政無線放送等が更新される。
「あのオファーは、ネメシス財団の罠だったのか!?」
「その通りだ」
その時、オメガが現れた。
「日本中に闇の力をまき散らすつもりだ」
「そうはさせない!」
オメガから突然出された宣戦布告を、チララはこう受け入れた。
その頃、天王洲アイルにいる蘭は、紫の音符と戦っている。説明しよう。天王洲アイルとは、東京都品川区北東部の京浜運河、天王洲運河に面した沿岸に位置する。総面積は約22ヘクタールであり全域が埋立地である。天王洲運河、京浜運河を挟んで、北側は港区港南4丁目、南側は東品川三丁目、西側は東品川一丁目、東側は東品川五丁目の品川埠頭と隣接する。複数のオフィス商業複合ビル、商業店舗、飲食店、アートギャラリー、イベントスペースなどからなる再開発街区である。2010年代以降は芸術文化の発信地をコンセプトとして、地域内に音楽・絵画・フォトグラフ、現代建築など芸術に関連したコンテンツを集積している。
「さあ、行くわよ」
蘭はプリンセスムーンスターを使ってドールプリンセスに変身する。
「スター・アンド・ムーン!ドレスアップ!」
紫と銀色の光が蘭を包む。
「星と月のプリンセス・トウィンクルパープル、見参!プリンセスステージ、レッツスタート!」
トウィンクルパープルがプリンセスムーンスターにダイヤモンドのマジカルストーンをセット。その力をプリンセススタータンバリンに授けると、
「プリンセスステージ、ライブスタート!」
トウィンクルパープルによる魔獣の浄化がはじまった。
「発車のベルと」
「同時に出会う二人」
「でもすれ違ってしまう」
「早く会いたい」
「だけど知らない」
「だから だから unknown unknown」
「なぜそんなに会いたい?」
「あなたの思い」
「ねえ 目を合わせて」
「振り向かずに」
「そうそうそう 気になりそう」
「私の脳内は」
「あなたのことだらけ」
「さあさあさあ 勇気を出して」
「本当のことを」
「伝えに行こう」
「恋するリフレイン」
「ダイヤモンドの輝きでパワーアップ!乙女の輝き!ダイヤモンド・トウィンクル・ナビゲーション!」
トウィンクルパープルがプリンセススタータンバリンを魔獣に向けて響かせる。すると、魔獣は跡形もなく消えていった。
「ちゅ、ちゅ、ちゅるるわー!」
とコロンはマジカルストーンの気配を察知した。マジカルストーンが落ちていく方に行くと、
「キャッチ!」
とコロンがマジカルストーンを回収することに成功した。それを蘭のプリンセスムーンスターに認識して、
「スモーキークオーツ。煙が充満したマジカルストーンよ」
一方、お台場海浜エリアでも、琴音が赤い音符と戦っている。説明しよう。東京湾や有明西運河に面しており、主にショッピングセンターやオフィスビルが建ち並ぶ場所である。東京湾埋立地13号地に属しており、港区・江東区・品川区に跨る、東京臨海副都心の一角を担っている。
「さあ、ショータイムのはじまりよ」
琴音は、エースミュージックポッドでドールプリンセスに変身する。
「スカーレット・プロミネンス!ドレスアップ!」
赤と黄金色の光が琴音を包む。
「炎のプリンセス・スカーレットエース、見参!プリンセスステージ、レッツスタート!」
スカーレットエースはエースミュージックポッドにパールのマジカルストーンをセットする。その力をプロミネンスエースカスタネットに授けると、
「プリンセスステージ、ライブスタート!」
スカーレットエースによる魔獣の浄化が始まった。
「I’ll be all right.」
「地球はいつでも回っている」
「理想の君になれ!」
「鏡の中で明るくスマイル」
「星占い毎日ナンバーワン」
「もっともっともっと ねっ」
「きっときっときっと ねっ」
「ずっとずっとずっと ねっ」
「輝き集めなくちゃ」
「I’ll be all right.」
「西から日が昇っても」
「君を 君だけを見つめてる」
「I’ll be OK.」
「地球はいつでも回っている」
「理想の君になれ!」
「パールの輝きでパワーアップ!乙女の力!パール・スカーレット・ファイヤーワークス!」
スカーレットエースがプロミネンスエースカスタネットを魔獣に向けて響かせる。すると、魔獣は跡形もなく消えていった。
「ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」
とチララはマジカルストーンの気配を察知した。マジカルストーンが落ちていく方に行くと、
「キャッチ!」
とチララがマジカルストーンを回収することに成功した。それをエースミュージックポッドに認識して、
「サンストーン。太陽のマジカルストーンだ」
こうして、東京にある民放のキー局はプリンセスドールズによって守られた。
だが、本当の勝負はこれからだ。
「みんな!」
「カレン!」
「待ってたよ!」
渋谷の公共放送センターで、つぼみたちとカレンが合流した。説明しよう。渋谷区とは、ターミナル駅である渋谷駅周辺は副都心の一つとなっているほか、新宿駅に近い代々木や千駄ヶ谷地区は新宿のオフィス街・繁華街と一体になっている。また、青山に隣接する原宿・表参道はファッションの中心として知られるほか、代官山や恵比寿には商業施設やファッション関連の産業が集積している。さらに、明治神宮や代々木公園などの広大な緑地を有しており、周辺には松濤や代々木上原といった高級住宅地も点在している。また、同様に高級住宅地として知られる広尾は麻布区に起源を持ち、現在でも麻布に近い地域性を持つ。一方、甲州街道より北側の地区は中野区や新宿区に続く過密な住宅地となっており、他の街とは趣を異にする。渋谷スクランブル交差点は若者の街の典型としてニュースなどで報道されることが多く、全国的に有名である。
「このままじゃ、日本が危ない!みんなの歌声で、守ろう!」
「さあ、行くよ!」
「うん!」
つぼみ、沙奈、アリスはプリンセスミラーで、蘭はプリンセスムーンスターで、琴音はエースミュージックポッドで、カレンはミラクルポルテパレットで、ドールプリンセスに変身する。
「カラフル・ワンダー・ユニバース!ドレスアップ!」
虹色の光がカレンを包む。
「虹の光のプリンセス・ミラクルレインボー、見参!」
そして、ミラクルレインボーが、
「ピュアロイヤルメイクドレッサー、ワンダフルチャージ!」
を唱え、ピュアロイヤルメイクドレッサーに向けてミラクルハープアローの矢を放つ。
「友情!」
「勇気!」
「知性!」
「美しさ!」
「プリンセス・ワンダフル・マジカル!ロイヤルドレスアップ!」
金と銀の光がつぼみたちを包む。
「ロイヤルドレス・シャイニングフォーム、ここにて見参!」
「私たち、プリンセスドールズ!プリンセスステージ、レッツスタート!」
晴斗とプラチナをはじめとするプリンセスドールズの関係者がテレビ越しで見守る中、金色のト音記号をイメージした魔獣本体の浄化に挑むプリンセスドールズ。
「今こそ、みんなの力を一つにするとき」
プリンセスドールズは、ピュアロイヤルメイクドレッサーのタッチペンから変化したマイクを手に取り、ミラクルハープアローをハープ状に構えると、
「プリンセスステージ、ライブスタート!」
ピュアロイヤルメイクドレッサーでロイヤルドレスアップしたプリンセスドールズによる魔獣の浄化がはじまった。
「今こそ 力を一つに」
「それいけ Fight」
「あっぱれ Light」
「秘めた力 信じて」
「美しく速く進め」
「栄光 つかむために」
「がんばれ Let’s Go!」
「日本のBoys & Girls」
「世界の人々に向けて」
「大きな声で叫ぶよ」
「誰かのピンチ救うため」
「いつも」
「Don’t stop.」
「たとえつまづいたって」
「すぐに立ち直れる」
「令和という時代」
「だからこそ」
「輝く未来 築こう」
「賢い人は頭脳を生かせ」
「勇気のある人 力を生かせ」
「今こそ 力を一つに」
「がんばれ Fight」
「はばたけ Flight」
「描いた夢目指して」
「大輪に咲き誇る桜」
「藍色のダイヤモンド」
「それいけ Fight」
「あっぱれ Light」
「秘めた力 信じて」
「美しく速く進め」
「栄光 つかむために」
「がんばれ Let’s Go!」
「日本のBoys & Girls」
「一人ではやっていけない」
「私たちがいる」
「みんなもここにいる」
「一緒に エールを」
「エールを送ろう」
「がんばれ Fight」
「はばたけ Flight」
「描いた夢目指して」
「黄金に光る太陽」
「幾千の星の子たち」
「それいけ Fight」
「あっぱれ Light」
「秘めた力 信じて」
「世界で一つだけの道」
「夢に向かって走れ」
「がんばれ Let’s Go!」
「日本のBoys & Girls」
「今こそ 力を一つに」
「今こそ、力を一つにするとき!プリンセス・ロイヤル・レボリューション!」
プリンセスドールズが時計回りにぐるぐる回ってフォーメーションを形成して、レフティーにマイクを向ける。すると、プリンセスドールズが、
「アンコールはお断り」
と言って、魔獣は光でできた立方体に包まれる。その輝きで魔獣は消えていった。
「ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」
とチララはマジカルストーンの気配を察知した。マジカルストーンが落ちていく方に行くと、
「キャッチ!」
とチララがマジカルストーンを回収することに成功した。それをつぼみのプリンセスミラーに認識して、
「ヘマタイト。イタリアンレッドのマジカルストーンだ」
「それではまた次回、輝く世界でお会いしましょう!プリンセスステージ、ハッピーフィナーレ!」
プリンセスドールズが勝利宣言をして、音楽の魔獣の撃退に成功した。
そのお礼として、プリンセスドールズは音楽番組に出演することになった。曲は、もちろん「プリンセスハーモニー~Legend of Princess~」。
「暗くて深い 闇の向こうに」
「一人さびしく たたずんでいた」
「だけどもう 怖がらないで」
「それは迷いを 断ち切ったしるし」
「春風に向かって 旅立っていく」
「さあ 夢の扉を開こう」
「輝く未来に向かって 放つよ私だけのメロディ」
「愛を守るため みんなを守るために」
「きらめく世界に奏でる 私とあなたのハーモニー」
「あなたのそばにいる それがプリンセスなんだから」
「砂漠の街に 住んでいても」
「氷で覆われた 場所にいても」
「心はいつだって 一つだから」
「それは つながっているしるし」
「桜が舞う空 勇気を出して」
「さあ 一歩前へと踏み出そう」
「輝く今へと響く みんながつなぐメロディ」
「世界を守るため 宇宙を守るために」
「きらめく夢を目指して 一つになったハーモニー」
「みんなのためにいる それがプリンセスなんだから」
「人はみんなときめいている」
「だから ずっと忘れないで」
「心の輝きを信じて」
「輝く未来に向かって 放つよ私だけのメロディ」
「愛を守るため みんなを守るために」
「きらめく世界に奏でる 私とあなたのハーモニー」
「あなたのそばにいる」
「みんなのためにいる」
「それがプリンセスなんだから」
プリンセスドールズが歌い終えると、
「心の輝きを信じて」
ラブリーピンクがテレビを見ている人たちにメッセージを残して、番組を締めくくった。
それを新宿区のカフェで見た晴斗とプラチナは、こう思っている。説明しよう。新宿区とは、東京都に23ある特別区の一つであり、23区の中央やや西側に位置する。かつての35区が22区に移行した1947年に発足した区であり、行政機構としての歴史は比較的浅い。また、牛込、四谷、淀橋の3つの区が「寄り合い所帯」となって誕生した経緯から、個性に富んだ地域が区内に点在する。 1991年より東京都庁は同区に位置しており、自治体として見た場合は「東京都の都庁所在地」に該当する。ただし、新宿区を含む23特別区は地方自治法において他の46道府県庁所在地とは異なる「特別地方公共団体」とされており、通常の市町村と同格に扱われていないため、国土地理院発行地図を始め都庁所在地の地名は慣例的に「旧東京市の後裔たる東京都区部の総称」として「東京」と表記されている。 古くは甲州街道の通り道として栄えた新宿駅周辺は日本有数の繁華街が形成されており、新宿駅は鉄道各路線のターミナルのため昼夜の人口増減が特に著しい。新宿駅南部は新宿御苑や明治神宮外苑があり緑が豊富である。また都心のベッドタウンとして人口が急激に増えた北部の落合地区は住宅地となっている。本来、山の手とは新宿区内を中心とした高台を指す。 甲州街道沿いの街、宿場の街として江戸時代以降から繁栄を見せた四谷地域。四谷見附から新宿駅東口の手前および信濃町駅周辺までが四谷地域に該当するため、警察署や消防署、公立学校の学区域も四谷地域の施設を利用することになる。 江戸時代にかけて田園の住宅地として都市開発され、明治時代には既に成熟した住宅地として機能してきた牛込地域。牛込地域は住居表示未実施がほとんどであり、戦災被害が比較的軽かったため古くからの町並みが再開発の手から逃れているなど、様々な面で都内を代表する保守的地域であると言える。神楽坂、市谷、早稲田と呼ばれる地名は全て牛込地域内である。このほか、大学・学校も多いことや、大病院も集積していることも特徴である。また、新宿区は都内で最も外国人登録者が多い区である。外国人のなかでもとりわけ、中国人と韓国人が多数居住している。特に大久保、大久保駅、新大久保駅周辺から職安通りにはコリアタウンをはじめとする、外国人コミュニティが形成されている。新宿区の人口の1割が外国人とされる。新宿区の発展に伴い、東京都庁や防衛庁などの官公庁も移転してきた。 このように、商業地と住宅地、歴史ある地名と再開発地域、多国籍といった、まさに大都市の光景を縮図にした性格を新宿区はもっている。1970年辺りまでは、「若者の街」、「若者文化の流行の発信地」といえば、新宿だった。しかし、渋谷の街並みが大きく変化していき、日本における若者文化の歴史も大きく変化。その流れは「新宿から渋谷、または渋谷区全体へ」と移り変わっていくのであった。
「やはり、特別番組出演は、ネメシス財団が仕組んだ罠だったのか…。それでも、プリンセスドールズがスタッフの粋な計らいでテレビ番組に出演することができて本当に嬉しい」
「みんなのおかげで、ネメシス財団によって日本が支配されなくてよかった。僕だけじゃなく、クラスのみんなも見てくれたのだから」
すると、そんな二人の元に手紙が届く。
「プリンセスドールズ 我々の作戦はお前たちのおかげで失敗に終わってしまった。しかしながら、イノセントワールドの計画は着々と進んでいる。それが実現する日を楽しみにしておくれ。 ネメシス・オメガ」
とつづっていた。
これを見た晴斗とつぼみは、
「イノセントワールドが世界中に広まっていくとは…。許せない」
「みんなの力で、ネメシス財団の野望を食い止めなければならない。オリンピックまで残り二か月を切った今、すべてのマジカルストーンを集めていくしかない」
と危機感を募らせるのであった。




