表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

60/67

60話 まぁ仕方ないね★

模擬決闘の開始時間が近づくにつれ、会場はかなりの盛り上がりを見せていた。

外の様子を見てきたメリリによれば、


「なんか大波って感じです。荒れた海で海獣たちが暴れまわってるみたいな!」


とのこと。

表現自体はよく分からないが、ともかくスタンドは満員で、今か今かと対決の幕が切って落とされるのを待っているらしい。


模擬決闘は決して多くない娯楽のなかで、かなり刺激的なイベントの一つだ。


大多数はそれを楽しみにしているようで、その後に予定されている公開決議の方はついでとでも思われているようだ。


となれば、やはりこの戦いの結果は次期領主の選考に大きく影響すると見て間違いなさそうだった。


「なぁセレーナ。あいつの魔法、鑑定したことがあるか?」

「あるわよ。特徴でいえば――」


なんて、セレーナから話を聞いているうち、開始時間がいよいよ目前にまで迫る。


が、俺はぎりぎりまで控室にとどまった。


クロレルとは違って俺は、わざわざ人目にさらされるのは好きではない。

注目されるのは大の苦手、基本的に陰の者なのだ。


しかし控室を訪れた運営委員に舞台へ上がるよう促されたら、これ以上は粘れなさそうだった。


「やりたいようにやってきて。私たちは上で見てるから」

「そうです、アルバ様! 今だけはセレーナ嬢に全面同意です!」


控室を出たところで、二人と別れる。


最後にもらった言葉は俺に勇気を与えてくれた。おかげで、心置きなく負けられるというものだ。


俺は意気揚々と(ある意味)、フィールドを目指す。


「…………あ」


ちなみに親父から貰った魔導武器たちをすべて控室に置いて来たことに気付いたのは、闘技場内へと出てからのことであった。


そもそも勝つ気がなかったため、完全に失念していたのだ。


まぁ仕方ないね。




【恐れ入りますが、下記をお願いします】


・面白かった、楽しかった


・続きが気になる




などと少しでも思ってくださった方は、画面下部の☆☆☆☆☆を★★★★★にして応援して下さると嬉しいです。


ブックマークも歓迎です!(╹◡╹)



よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化!】
スターツ出版ノベマ! グラスト!大賞にて、長編賞をもらいまして、2024/3/22書籍化します✨
12917-750.jpg?t=1709864927
(リンク先の最下部がこの作品です)
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ