96話:これから
今の異次元超バトルの結果、俺は、深紅さんに勝つことが出来た。
「おい、姉貴。これでコイツの強さは分かったろ?オレが家が壊れないように加減してたとはいえ、この白熱の勝負だ」
「ええ、認めるわ。でも、その前に、その剱についての説明をお願いしたいわね」
今の言葉は、俺に向けられたものだった。
「この剱は、《切断の剱》デュランダル。そして、こっちが、」
そう言いながら、《殺戮の剱》を顕す。
「《殺戮の剱》デッド・ソード。古具です。この二つの剱は、もともと、デュランダルをモチーフに作られたものなので、二つを融合……、」
そして、生み出す。
「させることが可能です。これが、《聖覇にして殺戮切断の剱》真デュランダルです。それに、俺固有の力を加えると……」
そう言って《蒼き力》を込める。
「《蒼天の覇者の剣》神デュランダルに変化します。これが、俺の剱」
「そう、蒼天の……」
紅紗さんが深紅さんが会ったときに呟いたように蒼天の部分だけに反応を見せた。
「それにしても深紅がこうも苦戦したのは、篠宮さん以来じゃない?」
「おいおい、無双は化け物だ。まあ、蒼天も似たようなもんか」
そういいながら俺のほうを見る。篠宮?アイツの関係者なのだろうか。その無双って人は。
「それで護衛対象の彼方さんと秋世さんの世話をすればいいんですね」
「ええ。ああ、秋世は呼び捨てで構わないわよ。貴方よりも年下だしね」
紅紗さんに言われた。
こうして、俺は、長期の休みを目前にして、会長の家のボディガードをすることになった。なお、平日は、会長を護衛しながら学校に行き、終わったらすぐ秋世を迎えに行くというスケジュールらしい。
※この土日は、資格試験があったため、更新する時間があまり取れませんでした。更新を怠ってしまったことを深くお詫びいたします




