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64話:訪問者
放課後。生徒会室には、珍客が居た。
「えっと、どなたさん?」
俺は、白羅と共に、部屋に入ると、他の生徒会メンバーは居らず居たのは、一人の少女だけ。
「……?!貴方様が、蒼刃聖慈様?」
発音は合っているが、なんだか、違う意味に取られた気がする。
「えっと、清二は、確かに俺だけど……」
「よかった、逢えて。私は、貴方に逢うのを待っていたわ」
待っていた?どういうことだ。
「私は、ラクシア・マリア・永久日です」
外国人?確かに、翡翠色の髪や、瞳は外国人っぽいが、顔立ちは、日本人っぽい。篠宮よりも日本人っぽいのだ。それに永久日。これは日本語。苗字だろう。
「えっと、永久日さん」
「ラクシアで結構です」
いきなりファーストネーム呼びを強要された。
「ラクシアは、何故ここに?」
「そうでした!」
いきなり大きな声を上げた。
「頼みがあって参りました。私達の仲間を助けていただきたいのです」
助ける?
「私達は、所謂吸血鬼と呼ばれる存在です。別称、学術名称的には、《第五鬼人種吸血鬼族》に分類されるものです」
吸血鬼?




