表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《覇》の古具使い  作者: 桃姫
龍神編
47/159

46話:白銀世界

 俺は、言われたとおりに、銀の部屋と言われる部屋の前まで来た。そして、ドアを開け、――停止した。


 そこに広がっていたのは、白銀の世界。一面に降り積もった雪。銀世界とはこのこと。気がついたら、俺の背後にドアは無く、三百六十度、視界全てが白色に占められていた。いや、違う。一箇所、金と銀の中間色、プラチナブロンドの髪が視界に入った。


 そして、美しさのあまり、俺の思考は止まる。持っていたゴルフバッグは、地面へと……、雪の中へと落ちた。もはや、雪とか寒いとか、そう言う思考は、微塵も無くなる。

「来たの?」

その美しき声に耳は虜になる。すでに、もう、目は虜になっている。


 一言、一言で表すなら、好みにドストライク!


「貴方が、《聖》《覇》を司る剣士?」

「あ、ああ、そうだ」

 俺の言葉、少女は、笑う。

「私は、龍神の娘。白羅(びゃくら)よ」

手が差し出される。俺は、それを恐る恐る、まるで、高価なツボでも触るかのように、握った。

「緊張してるのかしら?貴方、名前は?」

「あ、青葉、清二」

緊張しすぎて、声が裏返りかけた。

「蒼刃」

凛とした声が耳に届いた。少し悩むような動作をしてから、

「清二って呼ばせてもらうわ。《あおば》と言う名前は、少し、ね」

「ああ、構わない」

彼女の外見は、銀。金。その中間とも言えるような髪色。プラチナブロンド、と言うのだろうか。綺麗過ぎるその髪。そして、長いまつげ。目を強調する二重。大きな目で瞳の色は、深い紅色。背は低く、小柄というより、子供。胸は平ら。その体型は、完成された美少女のようで、とても美しい。色の白い肌は、さわり心地のよさそうだ。実際、握っている手は、とてもさわり心地がいい。ずっと握っていたいくらいの手だ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ