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43話:頭のよさ
授業をしていていつも感じることは、あんなものも答えられないのか、と教師に当てられた奴らをあざ笑う感情なのだが、今日は、違った。
「次の日本語を英文にしろ。え~っと、じゃあ、ペンドラゴンさん」
俺の前の席に座るアーサーは、立ち上がり答える。
「YES、The person that I dislike magicians」
「はい、正解」
ちなみにだが、俺の席がやっと、廊下側一番前から一個ずれた。アーサー・ペンドラゴン。苗字はペンドラゴンだが、まあ、アーサーと言うことで、「あお」の俺より「あー(ああ)」のアーサーが先になったのだ。分類によっては、「あお」より「あー」が後になることもあるが、この場合は、先になった。
国語に授業。
「月見里さん、この漢字を読んでみてください」
「ほいほ~い。しゃっくりですね~」
吃逆は、しゃっくりと読む。正解だ。
「じゃあ、青葉君、この漢字は?」
「トドですかね」
鯔な。
まあ、と言った具合に、アーサーもエリナも、超がつくほど、頭がいい




