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《覇》の古具使い  作者: 桃姫
聖剱編
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25話:アーサー

「失敗した……」

 え~、俺、青葉清二は、ただいま大変なことになっております。閉店した店内に取り残された状況。いやいや、今時、こんなことになるとは。原因は、トイレで寝てしまったことだ。さ~て、警備員室でも行って外に出してもらうか。そんなことを考えていたら、目の前に鮮やかな金色が目に入る。暗がりでも分かった。女性?長い金髪の方へと足を運ぶ。そこには、普通に金髪。そして、巨乳。……だから、何で俺の周りは巨乳が多いんだ?そこまで考えて、思考が止まる。そこに居たのは、紛れもない、アーサーだったのだから。

「閉店した店の中で敵と居合わせるなんてどんな確率だよ……」

まあ、アーサーが女だったのは百歩譲っていいとしよう。俺もどっちか分からなかったから「奴」と表記していたのだし。篠宮は、「三人の男」という認識だから、勘違いしていたかもしれないが。

「おい、アーサー、起きろよ」

「あと、すりーみにっつ」

こいつ、本当に外国人かよ。つーか、マジで起きない。多分、横においてあるボストンバッグに、コートとかも入っているのだろう。さらに、それと一緒に置いてあるゴルフバッグの中に、カリバーンやエクスカリバーが入っているに違いない。この状況に、溜息しか出ない。

「誰か居るのか?」

そんな野太い声が聞こえた。おそらく警備員だろう。

「すみませーん。ちょっと」

俺は、警備員を呼ぶ。

「キミ達、何をやっているのかね。もう、とっくに閉店時間だぞ」

「すみません……。連れが寝ちゃって……。扉、開けてもらえます?こいつは、俺が家まで運びますんで?」

そういって、熟睡したアーサーを背負う。バッグとかもあわせると、結構な重量だが、何とかなる。


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