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《覇》の古具使い  作者: 桃姫
終焉編
138/159

137話:終わりの始まり

 或る日、それは、突然に始まった。


 まず、地が揺らぐ。


 次に、天が塞がれる。


 そして、時は止まる。


 開戦の火蓋は切って落とされた。


 今より始まるは、終わりと始まりの戦い。幾年もの時を経て、神と《終焉》の戦いを引き継ぐ神の子らと《終焉》の戦いである。


――天宮(てんきゅう)。天の宮である。


それは高い塔。或る場所を守るために造られたそれは、


天辺に鐘のある見守り人の塔。


神が全てを見晴らすために造った監視塔。


 そして、今は、《終焉》が世界を壊すための出発点。


 さあ、終わりが始まる。


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