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《覇》の古具使い  作者: 桃姫
終焉編
135/159

134話:再会と謎

 俺は、古具と死古具の違いについて考察したその日、商店街で偶然にも、鏡ヶ丘亞璃栖(かがみがおかありす)と再会した。新学期が始まった初日に休んだ彼女と会うとは思わなかった。彼女は休んでいる時もこうして商店街にいたのだろうか?

「オッス、アリス」

「ん?ああ、えっと、うちのクラスの青葉君、だったよね?」

彼女は、しどろもどろ俺の名を口にした。

「ああ、そうだ。つーか今日はどうしたんだ?」

俺は今日学校に来なかった理由を問うた。

「あはは、今日はちょっと」

笑って誤魔化そうとする彼女に、俺は、ただ一言。

「|《姫神来光》《プリンセス・オブ・ラクスヴァ》」

「?!」

彼女の反応は目に見て明らかだった。

「どこでそれを知ったの?」

低い声でそれを告げた。どうやら不死鳥の悪霊に操られた時の記憶は無いようだ。

「偶然な。俺には、それがどういった力かは詳しく知らない。ただ、名前は知っている状態だ」

「《ラクスヴァの姫神》、と言う意味の言葉。まあ、所詮、この世界には関係の無い話ですよ」

この世界には?そんな話をしていると、突如、黒い服の護衛と思われる男が現れた。

「アリス様。公務の時間でございます」

「あら、もうそんな時間かしら。ごめんなさいね、青葉君。また、会いましょう」

そして亞璃栖は、消えた。まるで、その場からかき消えるかのように。やはり謎の多い女だ。鏡ヶ丘亞璃栖、次に会ったらもう少し詳しい話が聞きたいのだが……


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