表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《覇》の古具使い  作者: 桃姫
死宮編
131/159

130話:絆の末裔

 さっきのは何だったのだろうか。青葉君なら色々と推測を立てられたのかもしれないが、生憎と僕はそこまで優秀じゃない。


――今のは、何か、分かるわよね?


 再び聞こえる声。僕は返事をする。ちなみに口は動かせないので頭で念じているだけなのだが。

「まったくもって分からないんですが?」


――ったく、《蒼天》の子孫に思考力で負けてちゃ、私のプライドってもんがズタボロなんだけど


「いえ、そんなことを言われたって」


――いい?あんたは、この私、篠宮無双の血を継ぐもの。あんたは、最強の力も最強の速さも最強の鋭さも持っている。だから、あんな糞爺にやられるわけないっての


「でも、僕に力なんて……」


――ある!諦めてんじゃないわよ!解放しなさい!あんたの中の《絆》の力をっ!


心の奥にある何かが疼いた。現れる、数多の古具が。数多の力が。そして、時が動き出す。


 眼前に迫った槍を《緋色の衣》が逸らす。そして、《刀工の剣製》で生み出したたくさんの剱が、槍を止めた。そして、《疾風の足》で初老の男の後ろに回る。

「何?」

初老の男が顔をゆがめた。そして、僕の左手には、|《氷魔の鬼剣》《アイス・ソード》がある。右手には|《雷翔の天剣》《ライジング・ソード》。

「それは、何だ?」

「貴方の言うアーティファクトさ」

そう、これはアーティファクト。数々のアーティファクト。《蒼天》の造ったアーティファクトの力。

「そう、貴方には効かないはずのアーティファクトの力だ!」

数多のアーティファクトが彼を襲う。

「グゥッ!」

いくら槍が防御を透過しようと、いくら槍が攻撃を無効化しようと、全てにおけるアーティファクトの連続投下に耐えられはしない!

「ここは、引くとしよう。覚えておれよ、《絆》の魔法使いの末裔よ!」

初老の男は姿を晦ました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ