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《覇》の古具使い  作者: 桃姫
魔剱編
123/159

122話:魔剱―現れた第六龍人種―

Scene白羅

 私は、因果律の狭間にある我が家に来ていた。

「白羅。帰ってきてから、もう、六年近くになるが、大丈夫か?」

龍神が私に声をかけてきた。

「もうそんなに、なるわね。でも、修行でもしないと清二に追い抜かれそうだし」

「すっかりご執心だな」

「もう、そんなんじゃなくないけど」

私は、格闘技の練習をしていた。すると、龍神が、急に慌てた様子を見せる。

「こ、これは。我と近い存在が、《何か》を連れてきたのか?!それも、第六龍人種!」

「何ですって?」

私はつい聞き返す。

「これは、まずい。世界事態が危ないかもしれんぞ!」

「第六龍人種が清二たちに迫っているってこと?!」

だとしたら、一体誰。あの五人の中に……

「何だ、この第六の力は?!白羅、今すぐ戻れ!」

言われなくても分かっているわよ!


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