120話:魔剱―真なる剱Collbrande.E.X.―
まるで、Collbrandeのように私の髪が黄金色に煌く。腰まであるブロンドの髪が、破れた窓が吹きすさぶ風で太陽のように煌く。そして、私は、覚醒した。
「なっ、何だというのだ?!」
もう、私の腕は、バライドの古具の呪縛から解放されている。
――アーティファクトの解除は、僕からのサービスだよ
と先ほど声が聞こえた。
そして、私が手に持っているのは、「Collbrande×Excalibur」。《Collbrande.E.X.》よ。Collbrande、Excalibur、Caliburne。これらは、全て同一の剱だったとされることがある。そう、それは、ある世界での確率。因果律に隔てられた先で分かたれた一つの剱の名前。それは、ある世界ではExcalibur、ある世界ではCollbrande、ある世界ではCaliburne。そして、今、その剱は、一つの剱と化した。
「《Collbrande.E.X.》。行くわよ。これが、私の騎士道」
バライドとの僅かな距離を駆ける。刹那、私は、既に、バライドの目前に達する。
「ゥッ……|《霊縛の深緑》《ウィップ・グリーン》ンン!」
バライドの反撃。しかし、そのときには、既にバライドの古具は、切り裂かれていた。
「これで終わりよ!」
柄で、バライドを気絶させた。はぁ、それにしても長い戦いだったわね。




