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《覇》の古具使い  作者: 桃姫
魔剱編
121/159

120話:魔剱―真なる剱Collbrande.E.X.―

 まるで、Collbrandeのように私の髪が黄金色に煌く。腰まであるブロンドの髪が、破れた窓が吹きすさぶ風で太陽のように煌く。そして、私は、覚醒した。

「なっ、何だというのだ?!」

もう、私の腕は、バライドの古具の呪縛から解放されている。

――アーティファクトの解除は、僕からのサービスだよ

と先ほど声が聞こえた。


そして、私が手に持っているのは、「Collbrande×Excalibur」。《Collbrande(コールブランド).E.X.(エクスカリバー)》よ。Collbrande、Excalibur、Caliburne。これらは、全て同一の剱だったとされることがある。そう、それは、ある世界での確率。因果律に隔てられた先で分かたれた一つの剱(・・・・)の名前。それは、ある世界(とき)ではExcalibur、ある世界(とき)ではCollbrande、ある世界(とき)ではCaliburne。そして、今、その剱は、一つの剱と化した。

「《Collbrande.E.X.》。行くわよ。これが、私の騎士道」

バライドとの僅かな距離を駆ける。刹那、私は、既に、バライドの目前に達する。

「ゥッ……|《霊縛の深緑》《ウィップ・グリーン》ンン!」

バライドの反撃。しかし、そのときには、既にバライドの古具は、切り裂かれていた。

「これで終わりよ!」

柄で、バライドを気絶させた。はぁ、それにしても長い戦いだったわね。


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