表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
《覇》の古具使い  作者: 桃姫
魔剱編
116/159

115話:魔剱―現れた襲撃者―

 俺は、夏休みももうじき終わるこの時期の夜中、アーサーにたたき起こされた。

「おい、セイジ!起きろ!」

「なんだよ?」

俺は、まどろむ思考の中で、何とか言葉を紡ぐ。

「寝惚けてる場合じゃねぇ!聖王教会が潰された!」

潰された。潰されたね~。……潰された?!

「おい、どうゆうことだ!」

「魔堂王会の奴等が、潰しに来た!だが、俺らは三人。向こうは四人で攻めてきやがった」

三人、トリスタン、ガウェイン、ゲオルギウスの三人だろう。

「それで奴等は、今、日本に向かっているらしい。狙いは、聖剱使い。つまりオレとお前だ」

な、何?

「どうするんだよ!」

「とりあえず、奴等を迎えぅ……」

その「迎え撃つ」と言う言葉は、発せられなかった。

「はじめまして」

その声は、窓の方からした。

「我々は、魔堂王会。そして私は、魔堂王会筆頭騎士、バライド・ルークだ」

そう、そして、奴の手中にある剱。圧倒的な怒気を見せるあれは、

「《怒りの剱》……グラムか」

俺の声に、バライドは、笑う。

「ほう、俺の剱を知るか。貴様は、何だ」

俺は、名乗る気はない。

「通称、歩く図書館だよ」

「ほう、その博識具合、なるほど、言えて妙だ。よろしく、歩く図書館君」

本気で受け取られてしまった。冗談のつもりだったんだが。

「そちらは、アーサー・ペンドラゴンで間違いないか?君の持つ三本の聖剣を渡して欲しい」

「渡すか、ヴァーカ!」

聖剱は、渡せない。

「やるぞ、セイジ」

「へいへい」

俺は、デュランダルを抜き放ち、そのまま、バライドとは逆の方を凪いだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ