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完結【 だんじょん いん・ざ JK 】 -好きな子がダンジョンにご執心なので私頑張ります-  作者: monaka
第三部:Dungeon・in・the・JK.

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戦いを楽しみ尽くすJK。


「えー、おっちゃんってそんな再生能力あったの?」


「いや、これは儂の特殊能力みたいなものだよ。自らの生命エネルギーを消費して傷を癒す……あの少女のように無条件で修復されるなんて便利な物では無い」


 そう考えるとゆゆって凄いよなぁ。私が才能の種の倉庫引っ掻き回して見つけてきたとっておきだから凄くて当然なんだけどさ。


 あのクラスの才能を自分で持つことが出来れば状況はかなり違ってくるんだけど……。


 才能の種ってやつはなんでもかんでも食べればいいってもんじゃないんだよね。


 ナビ子の仕事をするようになってから知ったんだけど、一つの才能の種には複数の才能が眠っている。

 その中から適性の高い物が採用されるってだけで、もし極度に適正が無ければ何も起こらない。


 そして、複数食べれば食べただけ才能の発現率が下がっていく。

 求められる適正値が上がってしまうのだ。


 だから最低限の数で最高のパフォーマンスを得られるのが一番いい。

 ゆゆはあの時死ぬつもりでダンジョンに挑んでいたし、ソロでの探索だったからアレが最適だった。


 残念ながら格闘関連も魔法関連も適正値がかなり低かったんだよね。


 結果的にあの子は不死と瞬間移動っていうハイレベル才能を二つ所有する事になったわけだけど……。


 って、そんな事考えてる場合じゃ無かった。


「念の為に聞いておくけどその鱗何?」


「これか? これは儂本来の地肌じゃよ。我等四神はそれぞれ神獣が本来の姿だからな……白虎や玄武は日常生活に困らぬ程度の人化をした程度だが儂は元の姿が嫌いなのでね」


 そう言って青龍は皮肉めいた笑みを浮かべる。



「お嬢、お喋りはその辺にして続きをしよう」


 アーニャに怒られてしまった。

 でも今の話ちょっとだけ引っかかる事があったんだけど……何が気になったのかその正体がよく分からなかった。


「まぁ私が考えたってしょうがないよね。そういうのはアーニャに任せるわ」


「よく分からんがお嬢はとにかく突っ込んで何かしらの切っ掛けを掴んでくれ」


「はいよ♪ じゃあアーニャもサポート宜しくね!」


 私はとにかく数打って当てていく方向へシフト。後はアーニャが上手くやってくれる。


 真正面から突っ込んで青龍が拳を合わせてくるのをスロウで紙一重でかわしながら顔面をぶん殴ろうとしたんだけど、青龍のもう片方の掌から何か淡い光が出てて嫌な予感がした。


 ぶん殴るのを一端やめて飛びのくと、私がさっきまで居た場所にレーザーみたいな物が通り過ぎた。


「えっ、おっさんそんな事できたの!?」


「これは発動から対象までの到達速度がとにかく早い。儂の使える能力の中でも最速でな、これならお主の力に打ち勝つ事が出来ずとも相打ちくらいにはもっていけるだろう。そして、儂は自力で再生する事が出来るがお主は……」


「……こりゃめんどくせーなぁ」


「言葉の割には随分楽しそうな顔をしているが?」


 あ、バレちゃった?


結局のところお嬢は戦闘狂の類なのかもしれません(笑)

命がけなら命がけな程燃えるタイプです。

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