戦闘やめて寝室へ行こうか悩むJK。
「うわ……えげつな……」
後ろでゆゆが飛び散ったカメを見て呻いた。
イル君やハム子なんかもさっきまで自分が大変だったくせに気分悪くなったらしく口を押えていた。
「しかしあいつの破壊力は大したもんだな……私の失態をカバーしてもらったから労ってやらないとな」
マスターがキャロちゃんの雄姿(パンチラ姿)を見て目を細めた。
やめろキャロちゃんをそんな目で見ていいのは私だけだぞ。
「お嬢」
「あれ、アーニャどうしたの?」
「どうしたのじゃないだろ……次は私達だぞ? 勝てると思うか?」
「思う思わないじゃなくて勝つんだよ。弱気になるなんてアーニャらしくもない」
無駄に自信満々なアーニャが弱気になってると調子狂うからいつも通りで居てほしいのに。
「今の私達なら絶対勝てるよ。アーニャは負けるって思うの?」
彼女はニヤっと笑って「まさか」と呟き、少しの間だけ目を閉じた。
「私達二人が戦うんだ。負けなんて言葉は存在しないだろ。何が何でもあのおっさんぶっ殺してやる」
「うん♪ それでこそアーニャだよ。楽しみだなぁ♪」
「お嬢はそういう所変わってないよな。なんだか真剣に悩んでたのが馬鹿らしくなってくるよ……そうやっていつも私をその気にさせてきたんだからな」
「その気に……? え、どうする? 勝負後回しにして寝室にでも行く?」
「馬鹿か……? それは全部終わってからだ」
アーニャが顔を赤くして目を逸らしてしまった。
なんだよめっちゃ可愛いじゃんか!
「アーニャ……私アーニャの為なら死ねるよ」
「お、おう……でも死なれちゃ困るから私の為に生きろ。そんであいつぶっ殺せ」
「おーけー♪」
「なんじゃなんじゃ物騒な話をしておるじゃないか。作戦会議でもしてるのかと思ったらもっと直情的な会話のようだな……その方がお前たちらしいが」
青龍のおっちゃんがこちらに寄ってきてそんな事をいいつつ手を差し出してきた。
「え、なに? 握手?」
「ああ、これから本気で戦うのだからそれくらいは敬意を払いたくてな。あの時の続きをしようじゃないか。強くなった姿を見せてもらうぞ」
青龍が差し出した手を私とアーニャの手で挟み込む。
「今の私達相手だったらこうやってぷちっと潰しちゃうからね。覚悟しておいて」
「はははっ、それは楽しみだ。血沸き肉躍る戦いをしよう。ほれ、お姫様もあそこで見ているぞ」
何の事かと青龍の指さした方向を見ると、少し高台になっている場所からモニターを見つめるこじこじが立っていた。
次回から青龍戦リベンジ!
ついにここまで来たか……という感じです(´;ω;`)






