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完結【 だんじょん いん・ざ JK 】 -好きな子がダンジョンにご執心なので私頑張ります-  作者: monaka
第三部:Dungeon・in・the・JK.

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修行するJK。


「おいおいそれで本気じゃないだろうな?」


「ひーっ! もう勘弁してくれ……」


「ダメ。君は体力が無さすぎる。遠距離攻撃に頼ってばかりだからそういう事になるんだ」



「そんな事言ったってーっ!!」


 あれからマスターが用意した特殊空間で私達の修行が始まった。


 もっぱらしごかれているのはハム子。


 勿論全員しごかれてるんだけど、私とゆゆに関しては特に教える事ないから勝手にやってろと言われてしまった。


 キャロちゃんに関しては短時間で集中的に必要な事を教えている感じ。そもそも超人化が長持ちしないから仕方ないのかもしれないけど。


 アーニャは魔法メインだからという事で何か秘策とやらを教えてもらってるらしい。


 それにしても、もちゃやカナを二人相手にして平然と立ち回ってるのを見るとマスターもかなり凄い人みたい。

 私としてはこの人動けるんだ……。って感じなんだけどね。


 動くの大嫌いな人だったし。


 あと問題はイル君だよね。

 もうがむしゃらすぎて見てられない。戦い方は完全に派手な喧嘩みたいな感じだし、下手するとヤクザ映画みたいになってる。


 マスターからは動きがスマートじゃないとか無駄な動きが多いとかいろいろ言われて何回も死んでた。


 他の子達は死にかけるくらいでどっちかが止まるんだけど、イル君の場合瀕死でも構わず特攻をかけるから結局マスターも対処しなきゃいけなくて、最終的に死んじゃう。


 その都度マスターがぶつぶつ言いながら生き返らせてくれたけど、あの人蘇生薬いくつ持ってるんだろう。


「でさ、勝手にやってろって言われちゃったけどどうする? 私達で実践やっとく?」


「うーん……個人的にはお嬢と戦っても意味がないと思うんだよね」


「まぁ確かにお互い能力が尖ってるからあまり参考にならないっていうのはあるよね」


 私からしたらゆゆは猛スピードな訳じゃなくて突然空間を飛び越えて攻撃してくるから、対ゆゆの作戦を練る事は出来てもそれが他の戦闘に役立つ気はしない。

 ゆゆからしたら私は時間をスロウにしてしまうから何やっても攻撃は当たらないし、どうにかしたかったら私がスロウ使う間もなくバールをぶっ刺すしかないわけで、これも他の戦闘に役に立つか微妙。


「お互い誰をパートナーにするかで戦闘方法変わって来るよね」


 ……ん?


「君はもちゃとやるんじゃないの?」


「え? 別に誰でもいいんだけど……そうだね、どうせだからもちゃにしようかな」


 うーん、一応もちゃの事を特別に思ってる感じはするんだけど、こういう時にこだわる気はないのかな。

 勝てなきゃ意味が無いのは分かるから、もし強さで相手を選びたいとか言い出すなら理解できるんだけど誰でもいいって時点で自分以外は計算に入れてないんだよなぁ。


 戦闘方法変わって来るとかいうけど、それって相手が邪魔にならないかどうかって事を考えてるような気がする。


「お嬢がパートナーだったら絶対負ける気しないんだけど」


「お互いの為にそれはやめとこう」


「そう? 戦力分散しとかないとだしね」


 この子自分が圧倒的に強いって自覚あるみたいだけどいつからだろう?

 戦闘苦手みたいに言ってたのが嘘みたいだ。


「ちょっとマスターに喧嘩売って来るね」


「あ、ちょっと!」


 止める間もなくゆゆはマスターに襲い掛かった。


神様との闘いで重要になるのは戦力的に低め、或いは未知数の人達。

イル、ハム子、カナあたりの成長具合にかかってきます。

勿論皆龍神クラスのヤバい相手なのでどれくらい善戦できるかは分りませんが。

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