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完結【 だんじょん いん・ざ JK 】 -好きな子がダンジョンにご執心なので私頑張ります-  作者: monaka
第二部:愛のカタチはJK次第。

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両親と戦うJK。


 体が業火に包まれる。

 ぜんぜん熱くない。痛くない。まだやれる。

 感覚が麻痺していく。神経が研ぎ澄まされる。


 そのまま奴の眼球の中で暴れ回るけれどまったく手ごたえが無かったのでこの攻撃は無駄だと諦め、再び移動で目の中から飛び出す。


 こいつの中身は空っぽなのかもしれない。

 私の両親らしい空虚な存在である。


 バールしか攻撃手段がない私じゃどうやって致命傷を与えていいのか分からない。


 とにかく何か少しでもきっかけを掴まないと。



 考えている間にもぶよぶよとした手が襲い掛かってくる。

 それに合わせる形でバールを振るうけど、やっぱり炎は全く効く気配が無い。


 自分でまき散らした炎が目くらましになってしまい、もう片方の手が迫っているのに気付かなかった。


 慌ててバールで受け止めると、父親側の拳にぷつりと穴が開いて血が噴き出した。


 バールの先端が刺さったらしい。


 今までダメージ与えられなかったのにどうして?


 何か理由がある筈だ。早く見極めろ……そうじゃないと私はいつまでもこの毒親共から解放されない。


 もしかしたら何か手順が必要なのかもしれない。

 父親側からじゃなきゃダメとか?

 そもそもどうして母親に攻撃が通らないの?

 まさか私が無意識に加減してるとか……?


 ふざけるな。私が今更この人達に遠慮なんてするはずが無い。


 だからこの【モンスター】を倒す為に必要な手順がある、って事に違いない。


「だったらまずはお前からだ!!」


 父親の頭上に移動し炎を繰り出す。

 奴はそんなの全く動じず、腕を振り回してくる。


 もっと細かい順序がある?

 例えば父親の腕、母親の足、父親の頭、みたいな感じで攻撃が通る順序が全て決まっている、とか……。

 もしくはその時その時でランダムに攻撃が通る場所が変わるだとか。


「クソがっ!! どれだけ私を振り回したら気が済むんだよ!!」


 頭に来てただ単にバールで父親の頭をぶっ叩いた。


 面白いくらい簡単にぱっくりと皮膚がさけて血が噴き出す。


 私の身体を返り血が赤く染めたけれど私はそんな事気にせずひたすら頭を回転させていた。



 どうしてこんな簡単にダメージが通る?

 炎は効かなかった。無効がついてたって事?

 でも解説書で見た時は耐性特に無しって書いてあった。


 それを信じるなら火属性無効とかじゃないはず。

 魔法無効とかじゃない筈だから……そういう特殊な耐性じゃない。


 もしかしたら……。


『ぶおぉぉぉぉん!!』


 きったない声を出して母親側の腕が襲ってくる。旦那が怪我したから怒った? ざまぁないね!



まさにゆゆにとってはトラウマとの正面衝突です。

この戦い、彼女にとって何かを得る事ができるのか……(;´∀`)

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