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完結【 だんじょん いん・ざ JK 】 -好きな子がダンジョンにご執心なので私頑張ります-  作者: monaka
第二部:愛のカタチはJK次第。

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苦手な事だってあるJK。

 


 私は経験則で崖から落ちた場合一周して上から落ちてくる事になるのを分かってるからあまり考えずに伸びた脚立の上をほいほい渡っていく。



 勿論もちゃもすたたたっと軽やかに走って渡る。


 その後はお嬢がゆっくりバランスを取りながら渡って、そこから先がとにかく時間がかかった。


 まずカナがひーひー言いながら渡り切り、その後がキャロ。

 キャロはもうキャーキャー言ってなかなかわたり切らなかった。


 で、最後に取り残されたのがまさかのアーニャっていうね。


 顔面蒼白で固まっちゃって動かないの。


 最終的には

「私はここまでだ……置いて行け……」


 とか言い出す始末。


 どうやら高いところがダメらしい。

 これはある意味アーニャの萌えポイントなのかもしれないけど、進めないのは困ってしまう。


 結局お嬢がもう一度向こう岸まで戻り、ガクブルしてるアーニャを背負って帰ってきた。


「アーニャって高いところダメだったんだ?」


「う、うるさいっ! 誰だって苦手な事の一つや二つあるんだっ!!」


「可愛いなぁ♪ アーニャが高いところダメなんて忘れてたよ~♪」


「元はと言えばお嬢が昔私をどついて山を転げ落ちたのが原因じゃないか!」


「そんな事あったっけー?」


 相変わらず仲の良い二人である。

 それをキャロはニコニコしながら眺めている。



 やっぱり私ともちゃにとってのカナみたいなポジションなのかもしれない。


 あっ、でもお嬢は両方と関係持ってるんだっけ……?

 関係が爛れてる。

 私なんて誰とも一度も関係を持った事の無い綺麗な身体だっていうのに。


 ……いやぁ、そういう意味では綺麗かもだけど、違う意味では私ってもうどろどろに汚れてる気がする。


 私は身も心も綺麗です♪

 なんて口が裂けても言えない。


「ゆゆ? どうかしたの?」


「あぁ、もちゃは身も心も綺麗だねぇ」


「??」


 分んなくていいんだよ。もちゃはその純粋さをいつまでも持っていてね。

 そうやって眩しくて私が直視できないくらいの存在でいてよ。


 そうすればいつまでも正面から向き合わずに済むから。


 ……って、私最低だなぁ。

 ふふっ、やっぱり私汚いや。


 お嬢が「これどうやって縮めるんだろ?」とか言って脚立と格闘する事五分。

 やっと元のサイズに戻ったらしくポケットに突っ込んでる。


 あのポケットの中ってもっといろんな便利アイテムが入ってるのかな?


 個人的にはどんな便利な物があるのか、よりも、どんな変な物があるのか、の方が気になってるんだけどね。


 それ全部アーニャの乙女回路が生み出したアイテムかと思うとそのネタだけでご飯食べれそう。


アーニャにも苦手な事はあるのでした。主にお嬢のせいですが(笑)

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