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完結【 だんじょん いん・ざ JK 】 -好きな子がダンジョンにご執心なので私頑張ります-  作者: monaka
第二部:愛のカタチはJK次第。

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アンバランスなJK。


「ちょっともちゃ!」


「おいおい……ゆゆ、マジで……? やっちゃったの?」


「そ、そんな事……起きて! もちゃーっ!!」



 照れ隠しで思い切り抱きしめてたら胸で窒息させて殺しちゃったなんて笑い話にもならない。


 すぐに生き返れると言っても、私がもちゃを殺すなんてあっちゃいけない。

 もちゃは私みたいにすぐ再生するとかじゃないんだからさ。


「げふっ」


「もちゃ!? よかった! しっかりしてっ!」



「げほっ、げほっ……あれ? ゆゆどうしたの?」


「よかった……もちゃ、良かったよ……」


 思わずまた抱き着いていた。

 でも今度はさっきみたいに胸にうずめたりせず、普通に抱き着いた。


「あわわ……ゆゆ、どうしたの? 何かあった?」


「私ね、もう少しでもちゃを殺しちゃう所だったの……ごめんなさい」


「えっと、ボク死んじゃったの?」


 私が首を横に振ると……。


「だったら大丈夫だよ。ボクは死んでないし、死なないから♪ 万が一死んじゃったとしてもゆゆがすぐに生き返らせてくれると思うし。そうでしょ?」


「……うん。もしそうなったらすぐ生き返らせる」


「だったら何も気にする事ないし、もしボクがゆゆに殺されちゃったとして、恨んだりしないよ? 嫌われてないかなって不安にはなるけど……」


 この子は本当に優しいなぁ。


「ありがとね。でも私は、どんな状況だったとしてももちゃの事殺しちゃったりしたら悲しいよ」


「……ほんと? 嬉しいな♪」


 私は、その言葉にとっても救われたし嬉しかった。


 だからこそ、その後の一言に愕然としてしまった。


 私はやはり考え方を変えてはいけなかったんだ。


「もし、ゆゆが満足のいく死を迎えられる日が来たとしても……もう、ボクはゆゆの事殺してあげられないかもしれない……」


 そんな。

 ダメだよ。

 まだ死にたくないなんて思えてないのに。

 私の保険を奪わないでよ。


 もちゃは、死にたくないって思わせるようにできたらいいなって言ってた。


 だけど、残念だけど、本当にこんな事言いたくないし考えたくも無いんだけど


 私はまだ死にたくないとは思えない。


 生きていたいとは思う。

 生きてやるべき事がまだあるとは思ってる。


 だけど、それは死にたくないって事じゃない。



 何もかもから解放されて死んでしまえるのならそれはそれでいいかもしれないって心のどこかで思ってる。


 私は今死ねないし、もちゃに殺してもらおうとしてもきっと死なないんだけど、そういう事じゃないんだ。


 もしもの時、その時にもちゃが私を殺してくれるって、その言葉だけで私がどれだけ救われていたか……。


 それを始めて実感した。


 私、自分で自分が分からない。何を言ってるのか分からない。矛盾してる気がする。

 何かがおかしくて、むしろ何がおかしくないのかなんにも分からない。

 私はただただ不安な気持ちで、さっきまでかろうじて成り立っていた私がもう崩れてしまったのを感じていた。


きっと読者の方々にはゆゆが何に取り乱してるのか、何を言ってるのかよく分からないんじゃないかなと思いながら書いてます(;'∀')

ゆゆの精神バランスはとても危うい状態で、かろうじてまともな状態を保っているだけなので少しこういう事があると訳の分からない事で混乱してしまったりします。

普段心が死んでる弊害なのかもしれません。変わればそれだけ危うさが増していきます(-_-;)

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