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完結【 だんじょん いん・ざ JK 】 -好きな子がダンジョンにご執心なので私頑張ります-  作者: monaka
第二部:愛のカタチはJK次第。

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きちんと結果を出してくるJK。


 私が振り下ろしたバールは見事にモンスターの頭にぐっちょりとめり込んで、そのまま振り切る事が出来ず止まってしまったので即炎を噴出させる。


 頭の中で炎が噴き出しモンスターは間違いなく死んだ。


 ちなみに、ここまでの流れは完全にお嬢に言われてやった。

 お嬢が、こうだからやってみて、と言っていたまんまだった。


 私の力じゃ振り抜ききれない事まで想定していたってのは吃驚だけど、お嬢の言う通りだったらもう一匹がすぐに反応して……。


 あ、凄いな……。


 残ったモンスターがとつぜん現れた私に驚いて大きく後ろへ飛びのいた。


 ので、再び移動してそいつが逃げた先に先回りする。


 結果、私はこいつらがどう動くか分かっていたのでモンスターが着地する前にバールをグルんぐるんとまるでメジャーリーグの強打者みたいな感じで待ち構える。


 モンスターはそれに気付く事なく私の目の前にすちゃっと着地し、私はそれと同時に炎を噴き出しながらバールでホームランをかっ飛ばすだけだ。


「どっせーいっ!」


 バールの先っぽの部分がモンスターの身体にぶつっと突き刺さるけど、私の力が無さ過ぎてそれだけだった。


 やっぱりお嬢みたいに分かりやすいパワーってとっても大事なんだと思う。


 結局私ってなんとか相手に穴を開けてそこの中に思い切り炎を撒き散らす事でしか倒す事ができない。


 それに、フルパワーで炎を使うと私の肘から先くらいが消し炭になる可能性があるので注意しなきゃいけない。


 タイミングをちょっと気をつけなきゃいけないけど、相手に攻撃して炎を本気で放った瞬間にそこから移動してしまう。


 そうすると相手の身体の中を起点にして炎が噴き出し、私はそこからいなくなってしまうので被害を最小限にとどめる事が出来る。


 とはいえ、バールを持って移動しちゃってるので炎を出し続けていると移動した先で結局自分が燃えちゃうんで、コツは一瞬だけ本気で炎を爆発させてさっと引く。


 成功したら、相手が燃えるというよりは瞬間的に相手の体が爆発する。


 黒い炎がはじけ飛ぶ。


 こうなると炎を出しているというよりも相手を爆発させてる感覚に近い。

 爆弾を仕掛けてるみたいな気分。


 本当はもっと加減したり出来ればいいんだろうけど……。


「ふぅ……こんな感じ?」


「おー、一発で言った通りに出来るなんてセンスあるなぁ……てか火力高すぎじゃない?」



 お嬢が褒めてくれるのは嬉しいけど、黒い炎とその火力の高さについては割と本気で引いていた。


 そんなヤバいもん見るような顔しないでよ。こちとら器用貧乏なだけなんだからさ。


一瞬だけ高火力でぶちかますやり方はお嬢でも出来るかもしれませんがむしろ彼女ではそこまで地獄の炎を強く呼び出せないのでこれはゆゆだけのやり方になります。一歩間違えると相手と一緒に自分が吹っ飛ぶ自爆技。

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