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完結【 だんじょん いん・ざ JK 】 -好きな子がダンジョンにご執心なので私頑張ります-  作者: monaka
第二部:愛のカタチはJK次第。

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規格外の人達と平凡なJK。


「てかさ、これ一体なんの時間だったの?」


「うーん。私がもちゃの実力を知りたかっただけなんだよね。ほら、私もちゃが戦ってるの見た事あんまりなかったしね」


「あれ? そうなの? もちゃのダンジョンとかは?」


 ナビ子やってたならもちゃの固有ダンジョン内での事とか知ってるんじゃないの?


「あ、それは私の管轄外だからさ。もちゃって固有ダンジョンが生まれてから三日で踏破した天才ってこっちじゃ噂になってたよ」


「三日!? もちゃそれほんと?」


「……ほんと。でもあの蜘蛛に比べたら私のとこのボスなんて雑魚だった」


 いや、さすがにあの軍曹さんが規格外だったのは私にも分かるけど、ダンジョンのボスって事はあの白虎クラスだよね?


 それを含めて初めてダンジョンに入ってから三日で攻略するってどうかしてる。


「もちゃって凄い人だったんだね」


「……ゆゆに褒められるのは嬉しいけど……お嬢と戦った後に言われるとちょっと虚しくなる」


「この人はもう人間やめてるししょうがないよ」


「ちょっとその言い方は傷付くかも……」


 お嬢が私の言葉を聞いてしょんぼりした。

 ちょっとかわいそうな事を言ったかもしれない。


「でも半分神様なんだからしょうがないよ。同じ人間とは思えないし」


「普通の人間に戻りたいけど……まだこの力も必要になるだろうから今はこれでいいや。とにかく、結構時間ロスしちゃったし先に進もうか」


 誰のせいで時間がかかったと思ってるんだこの人は……。


 モンスターあっさり倒したのにそこからもちゃと戦いだしたのはお嬢でしょ。


 まぁ、先に進むのは同意だけど。


 そこからはとんとん拍子だった。

 私が一人でもクリアできたような場所はこの人達が居たらそれこそなんてことなかったし、知らないフロアに出ても大抵もちゃがモンスターの気配に気付いてサクっと始末してくれたし。


 お嬢はあれからあまり戦わなくなった。

 もちゃが戦ってる時に、なんで? って聞いてみたけど、「経験積ませてあげた方がいいじゃん。ゆゆも戦っていいんだよ?」だってさ。


 私は遠慮しとくよ。バールもある程度コントロールできるようになってきたし、それ以外に私出来る事ないし。


「ゆゆは自分が分かってないだけでかなり強くなれると思うよ」


「冗談でしょ? 私はバール振り回す事しかできないよ」


「でもバールの炎を最大火力で使えるよね。私にはそれ無理だったから」


 お嬢にも無理だった……? どういう事だろ。


「最悪の場合ゆゆは自分がどうにかなっちゃっても勝手に修復されるでしょ? 自分の身を犠牲にして地獄の炎を呼び出せる。私が使ってる時は漏れ出す火を少し扱ってただけだからね」


 使い方次第では強力な武器になるって事? 勿論それは私だって分ってた事だけど……そんな危険をおかさなくっても問題無いし。


 ただ、あの軍曹さんとの戦いで何かを掴めそうになったのは確かだった。


 あ、もちゃもモンスター倒したみたい。たっぷりご褒美あげないとね。


 私は頭を撫でる準備をしてもちゃを待ち構えるのだった。


やる気になればゆゆもそれなりに出来る筈なのですが……(笑)

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