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四人のドレスはおそろっち

「どうどう? せっかくだから四人みんなこのドレスとおそろっちにしてみたんだよ~」


 ウールーがまず着替えてゆらゆらと揺れながら自作のドレスを着こなして御披露目する。


「うわぁ! ウールーさん綺麗!」


「うーむ緑の大草原をそのままドレスにしたような鮮やかさだね、マイナスイオンを感じるようだよ」


「お姉ちゃん無理に食レポリポーターみたいな感想言わなくていいんだよ?」


「……こほん! とにかく綺麗!爽やか!」


「ウフフそれでいいと思いますわ、心のままにスゥーっと入ってくる感想言われた方が私もお姉様も嬉しいですもの」


「私はリングのそういうたまにポンコツぽくなるとこ可愛くて好きだけどね~」


「もぉ! 妹に突っ込まれて外して寒い空気なったの我慢してたのに傷口に塩を塗るのはやめてよウールー!」


「おーよしよし怒ってるリングもかわええのぉ~」


「お姉様方じゃれ合うのは結構ですけどそろそろ私たちのドレスも見せてくれませんこと?」


「うんどんなドレスを用意してくれたの? ウールーさん早くみたいみたい!」


「私の分も早くみたいようなみたくないような……あんまり派手じゃないのを選んでねってリクエストは守ってくれたんだよねウールー」


「はいはい分かってますよ~ちゃんとみんなの希望通りのドレスを用意したからね! それじゃあさっそく衣装チェーンジ! じゃんじゃじゃーん!」


 ウールーが魔法の杖を振るように人差し指を立てて振るとキラキラとした星屑のような光が現れて三人を包み込んだ。そして三人はいつもの格好から舞踏会に相応しいキラキラしたドレス姿となる。


「うわぁ! なになに!?」


「お姉様ったらホントに派手な演出が好きですわねまあまあ……」


「おー……これは……意外と……!」


「これで四人共おそろっちだね~ウールー友達やその妹とおそろっちできてうれぴ~」


四人ドレスはまとめるとこんな感じだった。


四人のドレス

リング 青のチョウチョのししゅうが入った爽やかなドレス、チョウチョの儚さとヒラヒラと優雅に飛ぶ様のイメージ


リボン 黄色のヒマワリのししゅうが入った元気いっぱいのドレス


カシミア 赤色の薔薇のししゅうが入った彼女の性格にあった気高くもお上品なドレス


ウールー 緑の葉っぱとツタが入った自然的でおちついた優美なドレス、元気な羊が草原を駆け抜けるイメージ


「ジャジャーン! どうどうみんな? 私のドレス!」


「うわぁ! ヒマワリイメージしたドレスかいつも元気いっぱいなリボンにピッタリだね!」


リングはリボンに手でグッドマークを作り誉める。


「はい、いつも眩しいリボンがいつにもまして輝いて見えますわ!」


カシミアはリボンのドレス姿に惚れ惚れする。


「うんうん私の見立て通りだね~よく似合ってるよ」


「私もお姉様と一緒にリボンに似合うドレスを一生懸命えらびましたのよ?」


「そんな一生懸命に! ありがとう二人ともこれで私も一人前のレディになれたかな?」


「それは分からないけどリボンらしさが強調されてすごく似合ってると思うよ」


「私の作る服は女らしさより自分らしさを売りにしてるからね~私の服がリボンちゃんらしく成長するきっかけになれば何よりだと思うよ~」


「私らしくか……難しいけどとにかく私服に着られる私じゃなくてちゃんと着こなせるレディになれるよう頑張るね!」


「リボンならきっとできますわ! 一緒に成長していきましょう!」


「うん!」


「リボンが知らない間に難しい言葉を使ってる!」


「子供は少しみたいうちにどんどん成長するものだよリング」


唖然とするリングとうんうんと妹たちを微笑ましく見守るウールー


「カシミアちゃんのドレスも素敵だよ赤い薔薇がモチーフだなんて本当におとぎ話の貴族みたいだよ」


「うふふ、お褒めに預かり光栄ですわリングさん」


カシミアはドレスの裾に手をかけ華麗に礼をしてみせる。


「あっ! それ物語にでてくるキャラがよくやるやつだ! 私もやるー!」


「リボンも真似して裾を思いっきり握って礼をする」


リボンそんなに力をいれてはせっかくのドレスにシワがついてしまいますわ、優しくふわっと持ち上げるのがコツでしてよ


「そっか、えへへ気をつけるね」


リングとウールーは可愛い妹たちの姿を微笑ましくで見つめる姉たち。


「うわぁ! お姉ちゃんのドレス姿すっごく素敵! さすがお姉ちゃんだねどんな服を着ても似合うよ!!」


「あんまり大きな声で言わないで恥ずかしいよリボン……」


「恥ずかしがることありせんわリングさん、リボンの言うとおりすっごく素敵です!」


「リングは清楚系美少女だからねやっぱり正統派は強いよ~」


「もうみんな誉めすぎ……本当に恥ずかしい………でもありがとう、カシミアちゃんとウールーが誉めてくれてくれるなら舞踏会にでる勇気がちょっとだけでてきたよ」


「うん!お姉ちゃん二人で頑張ろうね」


「そうだねせっかくカシミアちゃんとウールーが用意してくれた洋服と舞台だもん、お姉ちゃん頑張る!」


こうして四人はいよいよ舞踏会に出発するのでした。

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