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たまにはご奉仕してみたい

 二人が次に向かったのはなんとメイド喫茶


 たまにはご奉仕される側ではなくする側やってみたいというカシミアの要望だった


 リボンも萌といったらやっぱりメイドだよねというお姉ちゃんから受け継いだ偏った知識のおかげで乗り気でメイド喫茶シチュエーションを始めた。


「えへへやっぱり可愛いお洋服だよねメイド服って」


「そうですわねやはり貴族や王族お世話する人たちのお洋服ですからそれなりの格好ではないといけませんからね。」


 雑談をしているとお客様もといご主人様がお帰りになった。


「お帰りなさいませご主人様」


 カシミアがスカートの裾を軽くあげながら綺麗に礼をする。


 あまりに見事なお迎えのポーズだったので客もリボンも見とれてあっけにとられる


「カシミアちゃんすごいね完璧なお出迎えだったよ」


「うふふ、いつも近くで見ている光景ですからね、これくらいお手ものものですのよ?」


自慢げにウインクするカシミア


「さすが本物のお嬢様だね!」


「あの~注文いいですかね?」


「あっごめんなさいご主人様すぐご用意します、まずは水をどうぞ! ってああっ!」


急いで水をテーブルに置こうとしたリボンだが見事に転んで水の入ったコップを自分にぶちまけてしまった。


「ふええ~痛いよ~カシミアちゃん」


 店内の他のメイド、ご主人様全ての視線が自分の頭にも水を被ったリボンに向けられる。


 一瞬の静寂の中メイド喫茶の中にいる人たち全員、カシミアまでが口そろえて「ドジっ子メイドだ」


そう言葉にだしたり心の中の思ったりした


「うーんなんていうか芸術的な転び方だったな」


「あの子は将来大物なるぞ」


「大丈夫ですか?リボン、ですが流石です素晴らしいザッドジっ子メイドっぷりの転び方でした」


「うう……ど、どういうこと?」


「リボンはそのままで素晴らしいってことですのよ」


 手を貸してもらい起き上がりながらカシミアの言葉の意味が分からず泣きべそをかくリボンだった。

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