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うろな町の森に住んでみた、ちょっと緩い少女のお話  作者: 桜月りま
12月28日

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469/531

≪あらすじ≫

時間があきましたので。





 暫く休載状態だったので、あらすじを。()内は他作家様からのコラボになります。



 宵乃宮 雪姫はうろな町の『北の森』奥に佇む古い小屋に隠れるように住んで絵を描いていた。彼女は生まれながらに白髪、赤瞳のとても目立つ容姿である。母親秋姫は2012年のゴールデンウィークを超えた頃に姿を消していた。

 たった一人住む場所に訪れるのは彼女の依頼で絵を運搬する、賀川運送のうろな一番『賀川』、時貞 玲のみ。絵を描いては黒髪に染めて、コンタクトを入れ、彼が来るのを待つ生活を一人続け、森を出る事は最小限に止めていた。

 だが母親が消えて約一年、2013年の六月、家のガスが止まった事で、修理に呼ばれたうろな工務店の前田 鷹槍が賀川の案内で彼女の小屋を訪れる。

 そこで体調を崩していた雪姫はうろな中学の教師(清水先生・司先生)が助けてくれた事で、無事に病院へ辿りつく。ただその事により『存在』が確認された彼女の病室では、窓が細工されたり、謎の看護師が彼女を襲ったりする事態が発生した。

 雪姫自体は知らない事だったが彼女は『巫女』という稀有な存在であり、その体や力を『人柱』とする為に狙う者が居るからだった。

 雪姫の母親と亡くなった自分の息子との関係により鷹槍は、仲間である弁護士の魚沼 鉄太、元代議士の抜田 一協力のもと、彼女を養女として迎える事とした。

 七月に迎えた夏祭りで雪姫に賀川は告白する。その直後、姉、時貞 冴と手を切ろうとしたが、彼女の嫉妬と狂った愛情によって大怪我をした為、前田家に住むことになった。

 その時、姉に与えられた情報により、賀川は雪姫に対する態度を一変させる。

 彼の冷たい態度に戸惑い、前田家に戻る事を避けた雪姫を襲ったのは、後に裏で『うろ夏の陣』と呼ばれる事になる戦いだった。

 ギリギリの所を猫夜叉(無白花ちゃん・斬無斗君)他の助けもあり、何とか生き延びた雪姫だったが、消えない傷……呪い……を受け、体調が優れない。

 上記、夏の陣最中、賀川は雪姫の状態を知る事無く、預かった猫(梅雨ちゃん)を世話しながら、過去を振り返る。

 彼は細密電子TOKISADAの御曹司でピアノが好きなおとなしい少年だったが、五歳の時から八年の間、攫われて海外の暗い世界アンダーで過ごした。現実に戻りそびれて『天使の盾』と呼ばれる特殊機関にいたが、裏切り者の烙印を押されて日本に戻り、密かに生活していたのである。

 二人に溝が出来る中、賀川は夜勤明けに一人の堕天使(ベル姉様)を連れて帰ってきた。彼女は雪姫にかかった呪いに気付き、後輩の堕天使(リズちゃん)と共に撃破する。

 また堕天使の一喝により、雪姫への思いを正した賀川。気持ちを胸に海外へ行って、情報を手に入れ、帰国した賀川を待っていたのは、体調の良くなった雪姫だけではなく『小さくなった』姉の冴だった。

 また賀川が持ち帰った情報には巫女を守ってきた一族『刀森』の名があり、前田家の家事を担当している葉子の名字と同じだとわかる。

 賀川は雪姫と自分の身を守る為、自ら編み出した『ラッシー』を身に着けようと努力したり、もともと鋭い耳の鍛錬に白髪の少年(レディフィルド君)協力で乗り出すが、なかなかうまく行かない。その上、鷹槍の息子である刀流の作った赤いネジが自分の過去を歪めた事や、仲介屋を名乗る篠生がかつての自分の親友と繋がっているのを知る。更に、いろいろに巻き込まれて負傷したり、ピアノを弾く機会を得たりした。

 雪姫自身も電車内で倒れる事があったり、拳を握るのを見られたくない賀川の態度などにより、不安定になりがち。

 そんな中『死者からの手紙はな』が届いたり、雪姫を狙う手合いが鷹槍の会社に入り込んだりする。また葉子の母は雪姫の母、秋姫を『宵乃宮』より脱出させた功労者だとわかる。そしてユキの『祝福』の力を巡り、秋姫は既に死亡していたと判明した。

 いろんな事を内包しながら、表面上は穏やかに時間は次第に過ぎてゆく。

 クリスマスに賀川とユキは『恋人』となったが、二月に『祝福』を受けねばユキの命は緩やかに失われていく事がわかっている。二月が決戦になるだろう事を皆が予感している中、葉子の口から賀川に『正月前に墓参りに行こう』という話が出る。

 そして同日、使い慣れない力によって体調を崩しがちな雪姫が目醒めると、香取が見張りに置いて行った風蛇がおり、きょとりと見つめ合って……と言う所から話をゆっくり再開させようと思う。


 今、この物語の登場人物を上げると下記のようになる。


 ●ユキ……前田 雪姫。養女と迎えられる前の『宵乃宮』と名乗る事もある。白髪、赤瞳の少女。絵を描くのが得意。緩々発言や行動が目立つがそれは巫女故なのか、彼女自身の性質なのか微妙である。好きになった賀川やタカ達を危険に晒したくないという思いから町を出ようとしたが、賀川の『俺に君の全てをくれ。君の為に戦いたい、守りたい。それを叶えさせてくれ』などの言葉を受け、うろなに居る事を決めた。現在は人に関わりすぎると、その『過去』が見える事も。元々人に『色』を感じたり、キノコの歌を聴いたりと変わった女子である。



 ●賀川……時貞 玲。運送屋の男。雪姫とやっと恋人と呼べる仲に。彼が死ぬことで雪姫の力が強化されるため、彼も保護対象である。ピアノが得意。そのせいか特殊な音を拾う耳を持つ。更に打撃系の『ラッシー』が放てるが、二撃目は操作不能の為、禁手。銃の使い手だが、日本では意味ない特技。表面的な付き合いでは悟らせないが、よく見れば日本の常識や知識に薄く、混乱すると英語になったり、うまく喋れなくなったりする上、理解しがたい行動に出る事がある。



 ●タカ……雪姫の義父。うろな工務店社長。子供に弱い。少し前に倒れたので薬服用中であるが、元気に毎日過ごしている。空手が得意で、蹴りの鋭さは並外れている。仲間内で『投げ槍』と呼ばれる。



 ●葉子……裾野の家で家事を一手に引き受けている女性。もともと雪姫の家系の分家筋、刀を守る『刀森』の者。だが家族に縁がなく、その事実はこの頃知った。タカの親友であり亡くなった『おんま』の嫁。



 ●魚沼……河童顔の弁護士。頭脳明晰で剣道の達人。コロッケ甚平も冬になりコロッケ袢纏に。仲間内では『ぎょぎょ』と呼ばれる。正義に厚い。



 ●抜田……元代議士。今は不動産屋を経営。情報収集担当だったが、娘『撫子』を盾にとられていた為、実はまともな協力が出来てはいなかった。今は孫『黒雪姫』を助けようと計画中。柔道が得意で、『バッタ』と呼ばれる。いろんな事情が重なり、タカの家族を殺す指示を出してしまった後ろ暗い過去を隠している。



 ●八雲……医師。主に戦場や特殊機関で働き、かつて海外でも賀川の体を診ていた。実は賀川が過去『マウス』であった事を知っており、その情報を紗々樹に渡さなかった。現在、足を負傷している。肩書の多い強面の寿々樹は遠縁の子で、弟分と思っている。



 ●寿々樹……薬剤師であり看護師であり、美容師。フェミニストなゲーマー。現在フリースクール主催。いろいろな『小父貴』のおかげで腕はたつ。実姉は紗々樹だが、八雲をねーちゃんと呼んで慕っている。≪悪役企画からの昇格組:吉夫(victor)様より≫



 ●香取……カトリーヌと呼ばれる神父、ユキの大好きな画家でもある。タカ達と同じ年だが見た目若く、髪も本当はオレンジのような金で日本人離れしている。風を司る『風蛇』と呼ぶ者を側に置き、西洋系と思われる不可思議な力を使う上、タカの家族を殺したなどと不審発言が多い人物。戦闘では『力』を織り交ぜつつ、合気道をベースとした滑らかな動きをする。



 ●子馬……土御門 高馬。葉子の息子。陰陽鬼道という技を使う陰陽系術師。葉子と賀川の実母が姉妹なので、賀川にとって従兄弟になる。鬼のような体格だが心優しい。今は海の家の女性(海さん)に夢中。動体視力は賀川に劣るが、格闘系は得意。雷の力を操るのを得意とする。



 ●冴……賀川の実姉。ユキに嫉妬して敵に回った事もあったが、現在は味方に。TOKISADAを若くして担うほどの経営手腕の持ち主。今は魚沼と婚姻し、魚沼 冴となった。



 ●アリス……賀川の昔の恋人アリサの妹。アリサとほぼ同じ顔である。『天使の盾』で賀川をトキと呼び、共に働いていた。雪姫を巡る事件に巻き込まれて攫われ、失明中。通常の賀川の格闘能力より上を行く強さを誇る。賀川が好き。



 ●篠生……一時辞めていたが復帰してうろな文具店の店員。町外の音楽大学の副教授という役職も抱えた彼の名乗る仕事は仲介屋。体は賀川の親友『まことくん』の物だが、中身は火と戦を司る神『かぐつち』である。自分の一部と言える御神体のレプリカを賀川に譲った。



 ●水羽……ユキに降りる水神『くらみづは』。この町を、国を、古くから見守る神の一人。この頃、ご機嫌な様子も見られるが、神だからこその『律』に縛られ、手が下せない状況に心穏やかではない。



 ●金剛……もともとはユキを狙う手塚の駒だった、学習型戦闘アンドロイド。もともとは介護用。自爆装置を外され、自らの意志? で各地を巡っている。容姿は現在、賀川にそっくりであるが、白髪である。≪悪役企画からの昇格組:弥塚泉様より≫


 以上、主要人物の動き。


『悪役企画』ぷらすα

 下記は悪役企画の悪役と、元から予定していた悪役の動き。


 ●『宵乃宮』

 巫女と御神体を守る『刀守』の疲弊の隙をついて、巫女ごと支配下に置いて国に『人柱』を供出し、一時闇世界で幅を利かせていた。だがそのシステムが崩壊し、今再び雪姫とその『祝福』の力を狙っている。『御神体』の赤い刀を使う。姿は篠生そっくりだが、力を持つ者には火傷のような跡が顔に見える。



 ●『早束さつか まなぎ』 とにあ様より

 元々『強制的に人を従わせる』力はあったが、現実と非現実を分けて生きていた。だが尊敬していた先輩が会社に切り捨てられた事から、『力』をもってある会社の専務まで上り詰めた男。遊び半分で宵乃宮に加担していたが、秘書『撫子』を賀川達に殺されたと勘違いした事から、本格的に宵乃宮に加担する事に決めた。



 ●『田中』 さーしぇ様より

 魔力を奪う効果を持つ物体を作る、気味の悪い人物。彼に近寄ると魔力持ちの生物は強い花の香りで絡め取られる。匂いは人間とまなぎには効かない。黒い大きな生物に今はご執心。醜いと言われる事が嫌い。まなぎの部下。



○『木曽 撫子』 YL様より

 慕っていた男性、海斗の形見を盾にとられ、まなぎの秘書をしていた女性。海斗はタカの息子である刀流の部下としてTOKISADAで研究に当たっていた。実は抜田の実娘。まなぎの力で心が歪められる事を苦にし、既に死亡している。



 ●『黒雪姫』 小藍様より

 組織で培養された巫女の因子を持つ人工生物。細胞の提供者が撫子だった為、抜田の脅し道具となっているが、本人は他愛なく『おじぃちゃま』と慕っている。



 ●『余波なごり教授』 アッキ様より

 元々は大学で『源氏物語』の研究者だったが、『雲隠』という巻物の文字を浮き立たせるために大量の死体や力を欲している。武器は鎖のついた鉄扇。また、読み漁った本から呪符を作っていろんなものを操っている。



 ●『桜嵐さくらん』 呂彪 弥欷助様より

 本名は嵐 桜と言う名の大学生だったが、余波教授に付き従っている。桜色の髪と瞳が美しく、教授第一主義で穏やかそうに見えるが、笑って人を殴り殺せる残忍な一面を持ち合わせている。余波教授のもとで実行犯として行動中。



 ●『おんま』

 生きている時はタカ達の親友であり、葉子の夫、子馬の実父である。死後の遺体が悪用され、余波教授の傀儡として働いている。本人の意思は皆無。



 ●『手塚 草平』 弥塚泉様より

 元々はアンドロイドを作る夢に燃えていたが、愛娘が臓器提供した相手の故意によって、彼女が死亡させられたのを知る。その臓器を入れる子供のアンドロイドを作る為に起業する金を欲している。ライの義手を制作したのも彼である。格闘は苦手、緑茶を愛し、毒の使用を得意とする。



 ●『三鶴見 ライ』 小藍様より

 ガタイの良い半袖、半ズボンのぴちぴちジーンズを着た男。義手からは五色の紐で繋がれたクナイのような武器が放て、雷を操る。手塚をマスターと呼んでおり、アンドロイドの使用には否定的。傭兵であり、白兵戦は得意だが真面目故に、茶化した相手は苦手。



 ○『天野 恵』改め『アリス』 弥塚泉様より

 既に蒸発した手塚のアンドロイド。容姿はアリサに似せられていた。水を含むと機体ダメージを回復できる能力を有し、槍で戦う事も出来、ガトリングなども搭載していた。



 ●『たがね』 とにあ様より

 バンダナで拘束するのが得意だが、荒事は嫌いで、すぐに逃げ出す。チャラい感じの男。



 ●『松葉 紫雨』 とにあ様より

 小学生前の子供。あどけなさもあるが、人を殺す事が正しいと『姉』達に仕込まれている。タカを慕っており、微かな心の動きはあるが、バレンタインまでにタカを殺すよう指示されている。



 ●『松葉 奈保』 パッセロ様

 ロリッコに見えるがもう二十も半ばの女性。キス魔で紫雨を可愛がっている。味方にでも銃を向けるような過激な性格。現在は学生バイトとして工務店に潜入中。



 ●『松葉 薫』 とにあ様より

 松葉性の三名は姉妹と名乗っているが、本当の血の繋がりはない。まだあまり出ていない女性。撫子の後にまなぎの後につく予定。



 ○『流水ルイス』 小藍様より

 意志を意のままに操る能力を持った男。普段はおとなしく気力がないが、人を傷つけだすと止まらない性格だった。余波教授に処分された。



 ●『粟屋 浩一』 弥塚泉様

 下っ端のビビりだが、弱い者には気の強さを見せる男。賀川に焼き殺されそうになり、その後、銃弾の的になったり、投げ落とされたりしたが、たぶんまだ生きていると思われる。



 ●『平 和人』 蓮城様

 フリーランスのスナイパーで、日本人だが英国籍。腕は悪いが、世界的に名を知られたスナイパー。逃げ足の速さと、ピースメーカーと呼ばれて彼のつく方に勝利が来るという迷信故。長い事その世界に居るため、情報屋として活用されているが、本人にそのつもりはない。現在香取に言われるまま従っている。微妙な昇格組?



 ○『鴉古谷(あこや) (しずく)』 パッセロ様

 いつでも『ごめんね』が口癖の男。余波教授に処分された。



 ○『三日月(みかづき) (なお)』 パッセロ様

 おかしな音がする武器を使用していた。余波教授に処分された。


 ●『鴉古谷』パッセロ様発案のキャラ雫から、苗字流用(兄弟設定)

 子馬の務める『二課』よりも、暗い部分を扱う『一課』の男。



 ●『山田 紗々樹』

 寿々樹の実姉で薬剤師。八雲を慕っていたが、彼を診てもらえなかった事から人の道を外れた実験に手を染める。賀川にいろんな物を過去に接種させており、マウスと呼び、その体を欲しがっている。



 以上が悪役で名前が出ている者。他のキャラに抵触する設定の為、どうしても使えないとお伝えした数人以外は悪役企画で提供されたキャラは、既に全員出した形。○は死亡者。

 悪役企画は端役を後若干名ですが募集中。よかったらメッセどうぞ。(応募者一人で一キャラのみの募集)



 三日以内に一話あげますが、それ以降連続投稿とはならない予定。とりあえずここから読んでいただければ以前の状況を何となく思い出していただける……感じでどうぞ。


 では、次は本編12月28日、ユキの部屋へ。



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